香が散る

本を読むのが大好き、少し前からノロノロですが走るのも好き
そんな、代わり映えのしない、でも大切な日々を書き綴っています

萩を揺らす雨

2011-07-28 21:00:12 | 本のこと
吉永南央さんの
『萩を揺らす雨』 紅雲町 珈琲屋こよみ

本屋さんで少しづつ売れていった本だそうです
表装が好きで、手に取ってしまいました

紅雲町で、和食器と珈琲のお店を開く杉浦草(スギウラソウ)さんは
不幸な結婚をして、自分の子供も亡くしてしまって
ひとりぼっちのおばあさん
気丈でやさしく、おだやかな人
近所で起きている事件に、すばやく気付いて
でしゃばらず、なんとか解決しようとする姿が
おばあさんであって、格好いい
でも、巡回の警察官に、惚けて徘徊していると勘違いされ
廻りの人たちにも誤解されてしまったりする
そこは、切なく、泣きたくなったけど
素直に年を取るってこういうことだなと思ったし
わたしも、草さんのように頑張りたいなと思っちゃった

軽めですぐ読めてしまったけど
こういう本に巡り合えるから
本屋通いはやめられない