久しぶりに、リサイタルに行って来た
場所は蒲田駅前のアプリコ大ホール
デュオ・リサイタルである
ソプラノは今売れっ子の幸田 浩子
メゾ・ソプラノは油の乗った林 美智子だ
観客はほとんどが60歳を超えたと思われる老男老女でお金持ち風
曲目はアリア中心で交替に歌うという流れ
ヘンデルのオンブラマイフからオッフェンバックのアリアまで
あっという間の1時間45分だった
二人のデュオもあり息の合ったところもとてもよかった
幸田は品の良さがしぐさにも表れておりまた美人
特に、最高音の伸びが素晴らしく絶好調であった
一方の林はつやっぽく大人の風格とゆとりがある
メゾソプラノが大好きな私はバルトリを思い出してしまった
特に素晴らしかったのは、武満 徹の歌の数々だった
詞も曲も気に入ったのは「翼」という曲で詞も武満自信のものだった
林は自身のライフワークとして武満の歌を歌い続けるとのことで
来年1月末には王子ホールでもリサイタルを行うとのこと
アンコールは武満の「小さな家から」と
幸田の持ち歌「カリオン」であった
最後はアベ・ベルム・コルプスで締めくくられた
あたたかい気持ちに包まれて
駅までの道のりはとても心温まる気持ちで一杯であった