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CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

1960年から1980年代のロックを紹介していきます。またPLUSと言うことで、ロック以外の話題も!

三国志とボックスセットにおける定理とは?、ディランのブートレッグ・シリーズ第13弾

2016年09月29日 | Bob Dylan, Byrds, Band and etc.

博士:ギョエエー!

助手:博士、どうされました?

博士:今、判ったのじゃが、なんでもボブ・ディランがブートレッグ・シリーズ第13弾、THE 1966 LIVE RECORDINGSを11月に出すらしい。



そのキャッチ・コピーが、なんと! MASSIVE 36 DISCS SET OF 1966 LIVE RECORDINGじゃとか。

助手:それ知ってますよ。

1966年2月のアメリカのコンサート(観客による録音)を皮切りに、4月のオーストラリア公演後、デンマークとアイルランド公演を経て、5月10日にイギリス上陸。

スコットランドも回り、5月24日はパリ、そして5月26-27日は再びロンドン、あの例のロイヤル・アルバート・ホールでの公演で締めくくる。

博士:そう言えば、1998年ブートレッグ・シリーズ第4弾は、ロイヤル・アルバート・ホールではなく実際は5月17日のマンチェスターでの公演を収録しておったのう~


助手:同じ音源でロイヤル・アルバート・ホール録音と間違った表記の海賊盤を駆逐するため、わざと同じ表記にしたと言うことでしたね。

で今回は、リアル・ロイヤル・アルバート・ホール・1966コンサートと言う事で5月26か27日のライブも2枚組みで出されるみたいです。


博士:何か非常にややこしいのう~

助手:前回のブートレッグ・シリーズ第12弾THE CUTTING EDGE1965-66、CD6枚組のデラックス・エディションは、予算の関係もあり、また博士は20曲分のライク・ア・ローリング・ストーンを一気に聴く体力も無く、結局2枚組の輸入通常盤購入しましたね。


博士: その通り。

そして2015年発売されたイエス衝撃の14枚組ライブ盤、PROGENY,SEVEN SHOWS FROM 72でもあまりの大量のCDの数に腰を抜かして2枚組みの通常盤を買ってしまったのう…

助手:大量のCDやDVDが入ったクリムゾンの一連のアーカイブ・ボックス・セットも最近ではそれ程インパクトも無く、あまり驚かなくなりましたね。何しろ今回のディランのボックスは36枚組みですからね~

一体何処までこの手の売り方がエスカレートするのやら…

博士:カジュアルに音楽を楽しむ人は、携帯を使ってのダウンロードかストリーミング配信で十分、CDを特に購入したいとも思わない。

レコード会社がCDやDVDを販売し日銭を稼ぐには、特別企画と称してマニアにターゲットを絞った商品を出す以外にないのじゃよ。

助手:マニア相手に未発表の音源をあの手この手で出し続けるってことですね。

博士:その通りじゃ。ディランはまだ現役じゃが、フランク・ザッパやグレートフル・デッド(ジェリー・ガルシア)なんかは、彼らが亡くなった後でも、未発表音源がある限りこの手の企画を続々登場させておるみたいじゃ。

すなわち、三国志の“死せる孔明、生ける仲達を走らす”のように、“死するロック・アーティスト、マニアを走らす”じゃ。

助手:オオー、これがクラッシック・ロックにおける諸葛亮孔明の定理ですね!

博士:まあ、我々のような50-60代のマニアが更なる高齢化で走れなくなってくると、この定理は成り立たなくなってくるのじゃが…

通りすがりの人:ちょっと意味が違うような~