風に吹かれて旅ごころ

はんなり旅を楽しむはずが、気づけばいつも珍道中。

静岡・橋とお寺と旧友と 3-(2) 天竜川

2013-04-21 | 中部(東海)

3-(1)からの続きです。

○ 山越えルート

千頭駅を越えた下泉辺りで大井川鉄道の道を離れて、山を一つ越えた先の秋葉神社へと向かいます。
まだ山道に差し掛かる前は、快適なドライブルート。



すっかり雨も上がり、空高く日が輝き始めました。
生き生きとした若草色の茶畑が映えます。
ここは茶どころ川根地域。そういえば、もうすぐお茶摘みの季節ですね。



川沿いなので、たくさん橋も見かけてうれしくなります。



赤い橋が多く、見つけやすいです。



○ 愛宕地蔵堂

途中、地蔵堂があったので、休憩がてら寄ってみました。
とても歴史を感じる古い作りです。



長禄(ちょうろく)年間(1457~1460)に創建され、今の建物は江戸時代の終わり頃の1850年にたてなおされたとのこと。
間口が3間(約5.4m)、奥行も3間、高床式の総けやき造りの三間堂。
屋根は 銅板葺きで、しっかりした作りです。隣は子安観音堂。



長年風雨にさらされてきたとはいえ、天井の絵が鮮やかに残されていました。
社会学習中とおぼしき学生たちが見学中でした。

吊り橋のことばっかり頭にあったので、忘れていましたが、山に差し掛かると、一気に道は過酷になりました。
山岳ルートはとてもきついもの。しかもここは有名な酷道なんだとか。
すぐにくねくね道に酔ってしまい、すっかり気持ちが悪くなりますが、ここしかルートはないため、進むしかありません。



途中、天狗の顔がついた橋を渡ります。
秋葉神社への参道という意味でしょう。
過ぎたところを写真に収めようと、具合の悪さをこらえて後ろを向いて構えたら、ユキがぐんとアクセルを踏んでスピードを上げたため、みるみる天狗の顔は遠くなりました。
いけずだわ~。スピードと共に車酔いも加速する私。



○ 秋葉神社下社

完全に運転をユキにまかせ、虫の息でぐったりしながら、山道カーブを延々と抜けていき、なんとか秋葉神社下社へと辿りつきました。



入口に杖があったので驚きましたが、下社は石段を登ったすぐ上にありました。
きっと、山道を通って上社に詣でる参拝者用なのでしょう。
男性三人がお祓いを受けていました。



ここは天狗の山。絵馬が天狗です。霊験あらたかそう。



おみくじも天狗でした。珍しいし、引いてみるんだったわ。



ここでご朱印をいただきます。このために、今回の旅では朱印帳を持参しました。
巫女さんに上社までの道のりを聞くと「倒木があるけれど車で行けます」とのこと。
えっ、倒木?なんだか不安ですが、足で向かうパワーもなかったため、県道を通っていきました。

ユキが地図を見て「えっ!?」と固まっています。
ルート286は県道なんですが、地図では国道マークになっているそうです。
ここで、国道と県道の形が違うことを知りました。
国道は逆おにぎり型で、県道はヘキサゴン(六角形)なんですね。農道は?(時々通るの…)



行けども行けども行きあたらず、思ったよりもかなり遠いなあと思います。
確かに、倒木もありました。でも、通れないわけではありませんでした。
車でも40分ほどかかったようです。
車道は時々、山道を突っ切っていきますが、しばらく平坦な道が続いた後、一気に坂が急になったため、徒歩は当然遥かにきつかったはず。
リタイア間違いなかったことでしょう。
こんな山の中まで、よく舗装を通したねーと、二人で驚きます。

そして、上社に辿り着きました。



山奥にある上社は、古めかしいものだとばかり思っていたら、とても新しくて驚きました。
建て替えをしたばかりのようです。
狛犬が、まったく唐風ではなく、むしろスフィンクスのようでした。
まあ、狛犬の原典はあちらの方だといいますからね。
ほとんど山の上近くまで来たため、とても風が強く、あおられるよう。



山門も真新しかったのですが、東の青竜・南の朱雀・西の白虎・北の玄武という木彫りの四神霊獣が門の四方を守っており、とても迫力がありました。

 

 



本殿前には金の鳥居がそびえ立っており、驚きました。
少し身構えましたが、歴史的にも元々金色だったそうです。
日光を受けて、キラキラとまばゆく輝いていました。



ここでも社務所で御朱印をいただきます。二人とも上社・下社が揃いました。
大もとは同じでも、書かれる内容は、結構違うものなんですね。 

 



ユキが入手したここの御朱印帳が、金色に輝くかっこいい装丁で、見とれます。



これまでユキは、特にお寺などに興味はなく、私が連れ出してばかりでしたが、突然目覚めたらしく、はまってから1週間内に、もう3冊も御朱印を買っています。
その情熱、すごいわあ。(ちょっと心配よー)



下りもまた、くねくね道を注意しながら降りて行きました。
お社まで車で行けるのは、とても便利ですが、初詣の時などは、この細い山道は、参拝客でごった返すことでしょう。
すれ違うのも大変なくらいな道での大混雑を想像すると、気が遠くなりそうです。

閑散とした時に、上社と下社をどちらもお参りできて、大満足しました。
それから一路、浜松へと向かいます。
天竜川沿いに下っていきました。



○ 天竜川の吊り橋

さすがは暴れ川と言われるだけあって、天竜川はおもしろい形で流れていきます。
蛇行していたり、急カーブを作ったり。もちろん吊り橋もたくさんあります。

ここで吊り橋を渡ることができました。
バス停「扇石」そばの赤い橋です。
探してみても、特に橋の名称は探せませんでした。
ここからの眺望はとても美しかったです。

 



帰りは、ユキとダッシュして走ってみました。よーい、ドン!
もちろん、ほかに誰もいません。吊り橋を走って渡れるなんて、ゼイタク~~!
岸から岸まで走り切りました。青春を持て余しているからね!



でもこの日は、石段を上がりすぎて、もう足はガクガク、走ってすぐにヘトヘトになりました。
なんとか走りきったものの、二人ともゼイゼイ。橋の長さがつらかったです・・・。



暴れ川の天竜川ですが、さすがに河口付近に近いため、穏やかな流れでした。

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○ 浜松市内

浜松市内に入りました。浜松に来るのは初めて。
今では、静岡よりも近代的だと言われている浜松のことがずっと気になっていたので、今回来られてうれしいです。
ユゲちゃん・イマちゃんに言われていたように、浜松は道路が広くて運転しやすい場所。

バイクのナンバープレートがかわいらしくて、目に留まりました。
国産バイク発祥の地、浜松では、原付オリジナルナンバープレートがあるそうです。いいなあ。



川には、鯉のぼりが掛けられており、悠々と空を泳いでいました。



この日はビジネスホテルに宿泊。浜松の夕焼けを部屋から眺めます。



浜松に来たら、やっぱり餃子でしょう!ということで、フロントに教えてもらって、浜松餃子を夕食に食べました。
浜松餃子といったら、あの丸くなって、真ん中にもやしが入っているもの。頼めて幸せー。

 



ユキとシェアして、満足ー。
明日訪れる場所の相談をしてから、眠りにつきました。



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