風に吹かれて旅ごころ

はんなり旅を楽しむはずが、気づけばいつも珍道中。

青森南部のアメリカンタウン 4-3

2017-10-13 | 東北
その2からの続きです。 

● ロマンチックなロビー

ランチをとって、八戸から三沢に戻りました。
ホテルまで送ってもらい、JBさんを見送ります。
すでに1日分動いた気がしますが、始まりが早かったからで、まだ昼過ぎ。
チェックイン時間にもなっていません。



この日から泊まる三沢シティホテルは、ロビーがとってもロマンチック。
今にもお茶会が始まりそうな、ゆったりとしたソファです。



チェストの引き出しの中には、カップ&ソーサーのコレクション。
好きなカップでコーヒー・紅茶を自由に飲んでいいとのことでした。



ビジネスホテルなのに、リッチな気分になれるわ~。
でもこのソファーに座ったら、すぐに眠りこけてしまいそう。
荷物を預けて、二人で町の散策に出かけることにします。

● ぐるり循環バス

「スカイプラザと航空科学館に行ってみたいな」とカオリン。
「じゃあスカイプラザにある観光案内所で、航空科学館までのバスの時間を調べよう」
昨日、一人で散歩した時に、チェックしていたのです。

ぐるり循環バスは、土日に三沢の主要観光ポイントを巡ってくれる無料バス。
ただ、本数が少ないので、時間を気にしなくてはなりません。
時刻表を見ると、なんと1分後にバスが到着するようです。
急いで外に出たものの、どの辺りに停まるのかわからず、キョロキョロと探します。
「バス停があった!」
停まっていたバスがちょうど動こうとしたところを、手を振って待ってもらい、無事乗り込みました。
ラッキー。なんてツイてるの!



三沢空港を通ります。新幹線で来たので、ここに来るのは初めて。
かわいらしい、小さな空港です。
また大きなこけしがいました。これで4か所目!
でも、写真はうまく撮れませんでした。



三沢空港温泉の表示に反応します。
空港で温泉が出てるんだー。空旅の疲れをいやせそう。
新千歳にも空港温泉があるようです。

● 青森県立三沢航空科学館

航空科学館の前でバスを降りました。
建物の前には二人のパイロットの銅像とミス・ビードル号、そして細長いモニュメントがあります。
1931年に飛んだので、塔の高さは19.31mだそう。写真に納まりきれません。



大空広場には、F-16やブルーインパルスを含む自衛隊や米軍の実物戦闘機が何台も並べられていました。
ただ雨がひどくて、そばまでは行けませんでした。



広々とした入口にはセグウェイ体験ができるコーナーがあります。
飛行機じゃないけど、敷地があるからね。



青森の特A米「青天の霹靂」が並べられています。
なにかのクイズの景品ときいて「よーし、お米しょって帰ろう!」と腕まくりしかけましたが、応募はもう締め切っていました。ざんねーん。



● 科学ゾーン

建物内に入っても立派で、広々としています。
ふんだんに予算をかけて作った科学館のようです。



上は、温めた空気を気球に入れて飛ばしてみる実験コーナー。
下は、レーザー光線で知りたい国を指すとそこの情報を見られる情報地球儀。



● クラシック浪漫飛行

古い飛行機が天井から下がっています。浪漫飛行です。
飛行機の持つ歴史を知るにつれ、メカに弱い私も、テンションがグイグイと上がってきます。


日本で初めて飛行に成功した国産飛行機「奈良原式2号機」(実大模型)



女性用人力飛行機「CHicK-2000」(実物)



シコルスキーS-51・東北電力ヘリコプター「きたかみ」号(実物)


ミス・ビードル号の復元機がありました。
三沢に来た日から毎日、市内のあちこちでビードルちゃんを見てきましたが、おそらくこれが一番本物に近いものでしょう。



これと同じ型の飛行機が、41時間かけて三沢からワシントン州までの太平洋無着陸横断飛行に成功したんですね。
後部座席と機体底部に増設したタンクにドラム缶18缶分の燃料を積みこんで出発し、離陸後は車輪を切り離して空気抵抗を減らし、着陸する時は胴体着陸をしたそうです。
わかっていても、地面に機体を擦り付けて止めるなんて、かなりの荒わざ!



「なぜ三沢から飛んだのかな?」とカオリン。
「たぶん、ヤマセが吹くから」と私。
三沢が航空産業が盛んだったことに加えて、偏西風のヤマセが吹くからでしょう。
青森の祖母は生前「ヤマセが吹くと膝が痛む」とこぼしていたので、これまでヤマセにあまりいいイメージを持っていませんでしたが、ヤマセが吹くからこの辺りではおいしい長芋やゴボウが採れるし、飛行機もアメリカまで飛んだとわかって、ネガティブイメージはかなり改善されました。

● 宇宙ゾーン

月の無重力体験など、実際に体験できる面白いものもたくさんあります。



ぴょーん、ぴょーーーん!
月面散歩気分です。



宇宙服もありました。
着てみたーい。あれ、試着はやってないのね?



基地から近いため、アメリカ人親子の姿も多く見かけます。
親の方が真剣な顔で参加しています。
空軍だから、飛行機は専門で血が騒ぐのかもしれませんね。


ジャンピング・グランプリ



ヘリコプターの姿勢制御体験コーナー


高速回転する丸い部屋に入って5人でボールをトスし合い、物体の運動を体感。ボールは全然取れなくなっちゃいます。
コマのようにぐるりと回るボードに乗って、全身重力移動を体験。Gが重くのしかかる~。


重力体験コーナー


● ここは宇宙遊園地

さまざまな体験コーナーの中でも目立っていたのは、自由落下体験装置・プローブIV。
行列ができる人気っぷりです。



高さが8m以上ある巨大なシリンダーの中のカプセルに入ります。
空気圧で急浮上と急降下を繰り返して、浮遊感と自由落下を体験するのです。



自分たちの番になり、カプセルの座席に座って見上げたシリンダー上部。
空気でグーツと一気に上まで押し上げられ、フリーフォールのようにストンと落ちます。
結構な圧がかかるので、2人でキャーキャーいいながら、宇宙に発射するロケット乗務員気分を味わいました。



ほかにもさまざまな体験コーナーがあって、飽きません。
ここは、ためになる宇宙遊園地ですね。

2階や3階もあり、特別展では零戦の戦闘機が展示されています。
初心者からマニアまで、幅広い人の心をとらえる場所です。

帰りのバスの時間があったので、全てを体験することはできませんでしたが、ギリギリまで楽しんで、バス停に急ぎ足で向かいました。
行きは私たち2人だけでしたが、帰りのバスは補助いすが出るほど混んでいました。

● リンゴともろこし

スカイプラザ前でバスを降りた時には、もううす暗くなっていました。
朝が早かったため、眠くなって瞼が落ちかけている私たち。
おとなしくホテルに戻り、チェックインしました。

三沢で噂の「人生のから揚げ」が気になりますが、朝市で鳥もも塩から揚げを食べたので、おなかに入りませーん。
お昼の激にぼラーメンの衝撃、まだ冷めやらずです。

そんなわけで、この日は夕食に集合せず、めいめい過ごすことにしました。
私はベッドにダイブしてすこし眠ってから、市場と直売所でゲットしたミキライフ(リンゴ)と嶽きみ(トウモロコシ)を食べました。



甘い!おいしい!青森の恵み!
はー、これだけでもハッピーになれます。

● 大型台風18号

テレビをつけると大荒れの台風情報の特番になって、海辺の激しい風の音が聞こえてきました。
なかなか進まない大型の台風18号は、日本各地に被害を及ぼしています。
たいていの台風は、青森に来る頃には温帯低気圧に変わっていますが、この18号はしぶとくて、威力MAXの台風のままやってきます。

リンゴ農家の人たちは、大切に育ててきたリンゴの収穫前なので、気が気ではないでしょう。
かつての「りんご台風」のことを思い出して、リンゴが樹から落ちないことを祈りました。
神さま仏さま、今年も私たちにおいしいリンゴをたくさん食べさせて下さいまし!

5日目に続きます。



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