2-(2)からの続きです。
○ 夢の吊り橋は夢のまま
前日の祈りは、雨音に消されて神仏には届かなかったらしく、朝起きてもやっぱりざあざあ降りの大雨でがっくり。
これでは、寸又峡ウォーキングはとてもできません。
ここまできたのに、夢の吊り橋と猿並橋に行けないなんて・・・と、かなり落ち込みました。
朝食は山菜メイン。するりとおなかに入っていきます。
起床後と食事後に、朝2回温泉につかりました。ほんとうにとぅるっとぅるのいいお湯。
私たち、ちょっとは美人になれたかしらー?(^o^)
ほかの宿泊客も、天気の悪さに出発は遅れがち。
私たちもゆっくりしてから、モモとピーコに挨拶をして、宿を出発しました。
モモ、心ゆくまで肉球をさわらせてくれてありがとう。
昨日、友人のお子さんと、手をちぎれるくらいにブンブン振って、見えなくなるまで「バイバーイ!」とお別れをしていた私。
つい同じように、宿のおじさんと、いつまでもいつまでもバイバイし続けていたら、運転席のユキに「やりすぎ!」と笑われました。
雨は少し小雨になってはきましたが、ひと晩降りつづけて足元もぬかるんでいることですし、やはりトレッキングは無理。
車では行けず、徒歩で片道90分の道のりになるためです。
ああ、でも、行けないなんて、そんなあ。
期待いっぱいに、一番寸又峡入り口に近い宿に泊まったのに~、シクシク。すっかりブルーな朝です。
南アルプスと言ったら長野というイメージだけれど、この辺りは南アルプス国立公園というと知りました。
○ 飛沫橋
まずは接阻峡の方へ。寸又峡といい、接阻峡といい、なんだかとっても険しい断崖というイメージの名前です。
途中、車が二台止まって、人が外に出て橋から下を眺めていたので、私たちも車を停めてみました。
そこは長島ダムのところで、広く眺望が開け、大井川鉄道が通って行くのも見えました。
スマートな橋もありました。(ちょっと元気になる)
さらに進むと、ちょうどダムが放水していたので、「行ってみよう!」ということに。
ダムのところまで降りていくと、かなり激しく、大量の水が横に飛ばされていました。
そこになんと、吊り橋がかかっていました。
もう渡るしかないでしょう!飛沫(しぶき)橋という名前の通り、ミスト状の水しぶきが飛んできて、すっかり髪の毛がわさわさにぬれてしまいました。
でも楽しい!
天気も少しずつ良くなってきているし、予想外のワクワクを体験して、出発時のメランコリックな気分が徐々に晴れて、元気になってきました。
○ 南アルプス接阻大吊り橋
そして南アルプス接そ大吊り橋のところへ。大きくて目立ちます。
ここからさまざまな吊り橋が続く八橋小道ラブロマンスロードへと向かいました。
前日渡った恋金橋といい、この辺りでは吊り橋といったらラヴ!なんですねー。
高所恐怖症の人には、かなりハードルが高い恋愛のような気もしますが。
○ 八橋小道ラブロマンスロード
さすがに橋が8つもあると、渡っていくのがなかなか大変。
ダム湖に面した崖沿いの道を歩いていくため、アップダウンがかなりあります。
橋もそれぞれに特徴的で、真ん中が下がっていたり、太鼓橋のように上がっていたりと、様々で飽きません。
これも吊り橋なんですねえ?太鼓橋スタイルでも、吊っているのかしら?
圧巻は最後にあった宮沢橋。
ここに行くまで、山道をけっこう上っていきましたが、ここは日本唯一の階段吊り橋なんだとか。
なぜ、吊り橋に階段?不思議です~。
離れてみると、二つの吊り橋がこんな風につながっているように見えました。
渡り終わったところに赤いおべべの六地蔵が鎮座していました。(画像は不動明王か、庚申様)
なんとなくおべべが気になって、「べべといったらフランス語では赤ちゃん。おじさんはトントン。トントンといったらミッテラン」なーんて、とりとめのないフランス語ワンポイント講座を突然ユキにしてみたりして。
私的にはつながりがあったんですが、ユキにしてみれば、脈絡なしで面食らったことでしょう。
ドワーフのことは帳消しね…
○ 奥大井湖上駅
朝の大雨が嘘のように、午後からはからりと晴れ上がりました。
さあ、気分を変えていきましょう。
大井川鉄道もゆっくり通って行きます。
車に戻り、今度は道を探しながら奥大井湖上駅へと向かいました。
ここは、大井川鉄道の線路に沿って、湖の上の鉄橋の上を歩けるという、なんとも不思議な、ほかにはない場所なので、ぜひとも渡ってみたかったのです。
かなり急なアップダウンを超えて、ようやく線路のところへ向かいました。
ここはレインボーブリッジといわれます。
浮かれ気分の私は、「ローンドンブリッジーズフォーリンダーン♪」なんて縁起でもない歌を口ずさみ始めましたが、前を歩くユキが「シーッ、前方に・・・」と止めます。
たしかに、ほかの人に聞かれたら恥ずかしいな、と歌うのをやめましたが、向こうからやってきたのは、なんと昨日宿で一緒で少し怖かった一人参加の人が、向こうからやってきました。
うそでしょう~、なんという偶然。
引き返すか、前に進むしか選択肢はない、なかなか追い詰められたシチュエーション。
一人なら、一目散に踵を返してダッシュで逃げたことでしょう。
相手はかなり大柄で力もありそうでしたが、とにかく2対1という数的有利に立っています。
それにまたもやユキは平気そうでした。私はこわくて沈黙を守っていたら、「気配を消していたね」とあとで言われました。
ええ、くの一なので。
なにごともなくすれ違って、そのままどんどん前へと歩いていき、湖の真ん中にある駅のホームへと着きました。
ちょうど電車が通りかからないのは残念だけれど、実際に通ったら、近すぎてよろめいてしまうかもしれません。
面白い体験ができました。
足元の大井川ダム湖では、 ボートサーフィンしている人を見かけました。
静かな湖面に大きな曲線を描いていきます。優雅ー。
○ 千頭駅
それから千頭へ。汽車の終点としてこの日もまた、大勢の観光客で賑わっています。
看板を見て「鹿の肉まんがあるのね」と話したら、鹿は英語でなんていうか、聞かれました。
「ドワーフは?」「うさぎ!」「・・・」
お昼に山菜月見うどんを食べました。ユキは山菜月見そば。
デザートには川根茶ソフト。おいしかったです。お茶大好きー。
近くのお店の前では、わんこが暖かい日光を浴びながら、すやすやとお昼寝しており、撫でても起きないほど、熟睡していました。
みんなここまでSLできて、ここからバスで寸又峡へ向かいます。
「これから吊り橋♪」という女の子の声が通りしなに耳に入って、二人で振り向きました。
いいなあ、いい天気になってから吊り橋に行けて。
○ 夢の吊り橋は夢のまま
前日の祈りは、雨音に消されて神仏には届かなかったらしく、朝起きてもやっぱりざあざあ降りの大雨でがっくり。
これでは、寸又峡ウォーキングはとてもできません。
ここまできたのに、夢の吊り橋と猿並橋に行けないなんて・・・と、かなり落ち込みました。
朝食は山菜メイン。するりとおなかに入っていきます。
起床後と食事後に、朝2回温泉につかりました。ほんとうにとぅるっとぅるのいいお湯。
私たち、ちょっとは美人になれたかしらー?(^o^)
ほかの宿泊客も、天気の悪さに出発は遅れがち。
私たちもゆっくりしてから、モモとピーコに挨拶をして、宿を出発しました。
モモ、心ゆくまで肉球をさわらせてくれてありがとう。
昨日、友人のお子さんと、手をちぎれるくらいにブンブン振って、見えなくなるまで「バイバーイ!」とお別れをしていた私。
つい同じように、宿のおじさんと、いつまでもいつまでもバイバイし続けていたら、運転席のユキに「やりすぎ!」と笑われました。
雨は少し小雨になってはきましたが、ひと晩降りつづけて足元もぬかるんでいることですし、やはりトレッキングは無理。
車では行けず、徒歩で片道90分の道のりになるためです。
ああ、でも、行けないなんて、そんなあ。
期待いっぱいに、一番寸又峡入り口に近い宿に泊まったのに~、シクシク。すっかりブルーな朝です。
南アルプスと言ったら長野というイメージだけれど、この辺りは南アルプス国立公園というと知りました。
○ 飛沫橋
まずは接阻峡の方へ。寸又峡といい、接阻峡といい、なんだかとっても険しい断崖というイメージの名前です。
途中、車が二台止まって、人が外に出て橋から下を眺めていたので、私たちも車を停めてみました。
そこは長島ダムのところで、広く眺望が開け、大井川鉄道が通って行くのも見えました。
スマートな橋もありました。(ちょっと元気になる)
さらに進むと、ちょうどダムが放水していたので、「行ってみよう!」ということに。
ダムのところまで降りていくと、かなり激しく、大量の水が横に飛ばされていました。
そこになんと、吊り橋がかかっていました。
もう渡るしかないでしょう!飛沫(しぶき)橋という名前の通り、ミスト状の水しぶきが飛んできて、すっかり髪の毛がわさわさにぬれてしまいました。
でも楽しい!
天気も少しずつ良くなってきているし、予想外のワクワクを体験して、出発時のメランコリックな気分が徐々に晴れて、元気になってきました。
○ 南アルプス接阻大吊り橋
そして南アルプス接そ大吊り橋のところへ。大きくて目立ちます。
ここからさまざまな吊り橋が続く八橋小道ラブロマンスロードへと向かいました。
前日渡った恋金橋といい、この辺りでは吊り橋といったらラヴ!なんですねー。
高所恐怖症の人には、かなりハードルが高い恋愛のような気もしますが。
○ 八橋小道ラブロマンスロード
さすがに橋が8つもあると、渡っていくのがなかなか大変。
ダム湖に面した崖沿いの道を歩いていくため、アップダウンがかなりあります。
橋もそれぞれに特徴的で、真ん中が下がっていたり、太鼓橋のように上がっていたりと、様々で飽きません。
これも吊り橋なんですねえ?太鼓橋スタイルでも、吊っているのかしら?
圧巻は最後にあった宮沢橋。
ここに行くまで、山道をけっこう上っていきましたが、ここは日本唯一の階段吊り橋なんだとか。
なぜ、吊り橋に階段?不思議です~。
離れてみると、二つの吊り橋がこんな風につながっているように見えました。
渡り終わったところに赤いおべべの六地蔵が鎮座していました。(画像は不動明王か、庚申様)
なんとなくおべべが気になって、「べべといったらフランス語では赤ちゃん。おじさんはトントン。トントンといったらミッテラン」なーんて、とりとめのないフランス語ワンポイント講座を突然ユキにしてみたりして。
私的にはつながりがあったんですが、ユキにしてみれば、脈絡なしで面食らったことでしょう。
ドワーフのことは帳消しね…
○ 奥大井湖上駅
朝の大雨が嘘のように、午後からはからりと晴れ上がりました。
さあ、気分を変えていきましょう。
大井川鉄道もゆっくり通って行きます。
車に戻り、今度は道を探しながら奥大井湖上駅へと向かいました。
ここは、大井川鉄道の線路に沿って、湖の上の鉄橋の上を歩けるという、なんとも不思議な、ほかにはない場所なので、ぜひとも渡ってみたかったのです。
かなり急なアップダウンを超えて、ようやく線路のところへ向かいました。
ここはレインボーブリッジといわれます。
浮かれ気分の私は、「ローンドンブリッジーズフォーリンダーン♪」なんて縁起でもない歌を口ずさみ始めましたが、前を歩くユキが「シーッ、前方に・・・」と止めます。
たしかに、ほかの人に聞かれたら恥ずかしいな、と歌うのをやめましたが、向こうからやってきたのは、なんと昨日宿で一緒で少し怖かった一人参加の人が、向こうからやってきました。
うそでしょう~、なんという偶然。
引き返すか、前に進むしか選択肢はない、なかなか追い詰められたシチュエーション。
一人なら、一目散に踵を返してダッシュで逃げたことでしょう。
相手はかなり大柄で力もありそうでしたが、とにかく2対1という数的有利に立っています。
それにまたもやユキは平気そうでした。私はこわくて沈黙を守っていたら、「気配を消していたね」とあとで言われました。
ええ、くの一なので。
なにごともなくすれ違って、そのままどんどん前へと歩いていき、湖の真ん中にある駅のホームへと着きました。
ちょうど電車が通りかからないのは残念だけれど、実際に通ったら、近すぎてよろめいてしまうかもしれません。
面白い体験ができました。
足元の大井川ダム湖では、 ボートサーフィンしている人を見かけました。
静かな湖面に大きな曲線を描いていきます。優雅ー。
○ 千頭駅
それから千頭へ。汽車の終点としてこの日もまた、大勢の観光客で賑わっています。
看板を見て「鹿の肉まんがあるのね」と話したら、鹿は英語でなんていうか、聞かれました。
「ドワーフは?」「うさぎ!」「・・・」
お昼に山菜月見うどんを食べました。ユキは山菜月見そば。
デザートには川根茶ソフト。おいしかったです。お茶大好きー。
近くのお店の前では、わんこが暖かい日光を浴びながら、すやすやとお昼寝しており、撫でても起きないほど、熟睡していました。
みんなここまでSLできて、ここからバスで寸又峡へ向かいます。
「これから吊り橋♪」という女の子の声が通りしなに耳に入って、二人で振り向きました。
いいなあ、いい天気になってから吊り橋に行けて。
この2つ先にある尾盛駅とあわせて、この夏に行ってみようかな?
尾盛駅って知りませんでしたが、秘境駅なんですねー。
今回は車で行きましたが、ノスタルジックに大井川鐵道で向かうのはやっぱりいいなと思いました。
湖上駅、ぜひ行って歩いてみて下さいね!