風に吹かれて旅ごころ

はんなり旅を楽しむはずが、気づけばいつも珍道中。

北海道・岬と神社と馬を見に(積丹~襟裳) 5

2013-09-17 | 北海道
◇ 5th day [苫小牧→白老→新千歳空港]

◯ 台風一過
◯ ノーザンホースパーク
◯ ほっき炙り飯
◯ 苫小牧市役所
◯ 白老へ
◯ 虎杖浜温泉
◯ パター、じゃなくてパークゴルフ
◯ 管制塔灯台
◯ キュンちゃん
◯ とまチョップ
◯ よつ葉のソフトクリーム
◯ 風連ソフト大福
◯ epilogue

4日目-(2)からの続きです。

◯ 台風一過

ぐっすり寝て、起きてみると、昨日の悪天候が嘘のように晴れ渡ったいい天気でした。
まさに台風一過です。



梢さん宅に2泊させてもらい、すっかりのんびりできました。
部屋には、彼女が大好きなとまチョップと競走馬のカレンダーが、かかっていました。
今日は遠出はしないので、のんびり朝食を食べて、出発します。

◯ ノーザンホースパーク

まず馬のテーマパーク、ノーザンホースパークに連れて行ってもらいました。
広い敷地内を散策します。北海道に来てから車移動がメインで、ほとんど歩いていないので、気持ちがいいし、なにより澄んだ空気の中、日光浴をしながら歩くのが爽快。
う~ん、まさに北海道の大地というイメージだわー。
敷地内を、親子連れを乗せた馬車がゆっくりと通って行きました。



木立の中を、馬に乗って散歩している人もみかけます。すてきー!
梢さんも馬に乗る人で、乗馬学校に通っているそうです。すてきー!
なんだか、日本にいることを忘れてしまいそうです。



新千歳空港から車で15分ということで、シャトルバスも出ていました。
調教見学所の見物台に登ってみました。
また、厩舎には、たくさん馬がおり、小屋の前にかけられた名前を見ると、活躍した競走馬だということがわかりました。
バブリーな格好の女性が突然何人も現れて、「これが◯◯で、こっちが○○!」と、詳しそうな会話を交わしていました。
馬小屋の前を陣取って、高そうなカメラを構えるその手は、いくつもの指輪といくつものブレスレットで飾られていました。
飾り立てぶりに圧倒されていたら、梢さんいわく「競馬好き女子」だとのこと。
そんなジャンルの人たちもいるんですね~。

私は競馬はからきし詳しくありませんが、動物は好きなので、馬小屋を一つ一つ覗いてまわります。
どの馬も、毛並みが良く、小屋は清潔で、とても大切にされていることがわかりました。



競馬に疎い私でも、たまに分かる名前がありました。
上は、ゴーステディ。聞いたことありますよ!ってことは活躍したんですね!
お父さんとお母さんの名前も一緒に載っていました。さすがは血統種。



トワイライトブルー、という馬もいました(上の画像)。名前がきれい。
ドアップをいただきました!ファンの人、いいでしょ~(笑)!



リボンの付いた名前がありました。
知っている名前だったので、「あっ!」と近寄ります。



「ダンスインザダーク!!この馬知ってる!」と言ったら、なぜか梢さんのツボにハマったらしく、彼女はしばらく一人笑いしていました。
「???」さっぱりわけがわからない私。
「たしかに、ダンスインザダークも有名だけど、やっぱりデルタブルースでしょう。こっちに反応したのかと思ったから、意表を突かれてびっくりしちゃった」と、まだクスクス笑いながら教えてくれます。

どっちがすごいかなんて、わからないわー。シロウトなんだからー!
ダンスインザダーク、シロウトの記憶に残るほど、成績が良かったんでしょうし、さらに名前が詩的だったから、覚えていたのです。
もう、親になっていたのね…いつ活躍したのかわかっていないけど。



ここは、競馬好きの人が訪れたら、はしゃぎまくって大変な場所でしょうね。
まあ、私は、のびのびとしたお馬さんが見られれば、それで幸せです。



ポニーもたくさんいて、可愛らしさに二人でシビレました。
一律のサイズかと思っていましたが、いろんな大きさのポニーがいるんですね。



と、見ているところに、トンボが袖口に留まりました。
まあ、秋の使者だわ。
しばらくブローチのようにくっついていましたが、私がポニーに気を取られているうちに、どこかへ飛んでいきました。



調教師が、一頭のポニーを連れて、細い水辺でなにやらやっています。
「水を怖がる子に、川を渡る練習をしているのね」と梢さん。たしかに、水を前にして渋っています。がんばれ~。
やっとのことで無事に越えられました。やった!柵の向こうから二人で拍手しました。



特に気に入ったのが、3歳の黒いポニー。
名前が金太郎!ぬいぐるみのようにプリティー!
私よりもディープに馬好きの梢さんは、「もうもう、連れて帰りたいーーー!」と隣で身悶えていました。



サラブレッドはかっこいいし、ポニーはかわいい。
なんだかもう、満足中枢を刺激されておなかいっぱいです。



敷地内には、ヨーロッパ風の素敵な石橋もあって、さらに幸せ中枢も刺激されました。
『フランダースの犬』の世界のよう。ああ、スキップして渡りたーい。



ここを馬車が通ったら、絵になりすぎますね!!
素敵な場所だわ。空港で時間があまったら、これからはここに遊びに来ることにしようっと。



芝生を歩いていたら、きのこを見つけました。
きのこ!!さすが北海道ですね。(?)
もう寝転んで、ゴロゴロとひなたぼっこしたい気分です。
そして馬に頬ずりされて起こされる。キャー、北の大地ライフだわ~(妄想が地を走る)



牧場が一望できるやぐらに登ってみました。
広大です。そこに馬たちが、めいめい草をはんでいます。
平和って、すばらしい。すべて世はこともなし。



本当に、前の日のひどい嵐が嘘のよう。
大雨だったらお馬さんたちも隠れて見えなかったでしょうしね。
最終日に北海道らしい光景が見られてよかったです。



夏草に埋もれた小川がありました。
これ、橋がかかっていないと、ゼッタイ気づかずにはまってしまいますね。
ちょうちょも花に止まっていて、(さっきトンボを見たけれど、まだ夏かな?)と思いつつ、ハロウィンパンプキンが並べられているのを見ると、やっぱり秋の訪れを感じます。

   




わー、北海道ならではの、真っ直ぐな道!
やっぱりこれを見ないと、来たっていう実感がわきません!



◯ ほっき炙り飯

それから市街地へと戻り、市で一番というグランドホテルニュー王子に行きました。



私達の目的は、ほっき炙り飯!
そう、それは苫小牧最初の夜に、食べられなかった料理。三度目ならぬ、苫小牧・三日目の正直です。



初日の夜のレストランでは売り切れでしたが、ホテルならそんなことはないでしょう。昼だしね!
と思って注文したところ、「今日はまだございますよ」とのこと。
やっぱりここでも、なくなる時はあるようです。
名産なのにー。
元々想定している注文数が、そう多くないのかしら?



今回は、問題なく運ばれてきました。
きちんとしたお膳で、3つの大きなホッキ貝の中に、生の切り身があり、それぞれ「刺身」「直炙り(じかあぶり)」「貝焼き」と書かれています。
最初、食べ方がよくわからず、もたもたしていたら、火が消えてしまって、またつけてもらいました。
甘みのある柔らかい貝を噛み締めて堪能しました。ほっき貝は、この食感がいいのよね~。



それに、ホッキめし、ホッキの副菜、ホッキの汁ものが付いた、まさに贅沢なホッキ尽くし料理。
あ~、本場のほっき貝を、いろいろな形で食べられて満足ー。
もう当分は、ホッキを見なくてもいいほど、いただきました!



デザートは、これまた苫小牧名産のハスカップゼリー。
甘酸っぱさを味わいました。

◯ 苫小牧市役所

それから、苫小牧市役所に行きました。



入り口を入った途端、とまチョップの絵やぬいぐるみがたくさん迎えてくれました。
受付の人も、とまチョップに囲まれていました。



巨大なとまチョップぬいぐるみが椅子に座っていました。
「あ~~、これ欲しい~~!」と梢さん。
非売品のようですが、市販されたら、彼女は本気で買いそう。



かわいいキャラクターがいる自治体って、楽しそうでいいですね。郷土愛も深まりそう。
横浜のキャラクターって、全然思いつかないわ。
たねまる・・・はちょっと違うし。。。

◯ 白老へ

それから、白老へと向かいました。
温泉に入りにです。
途中、苫小牧川を通りました。もともと、川の名前から、苫小牧という地名が生まれたそうです。
灯台も見かけました。青空に映えていて、爽快!
すぐそばが海でしたが、昨日のような迫り来る恐ろしさは全くありません。



白老は、温泉くらいしか特徴がない場所、と聞きますが、そういえば昨日、白老の牛肉をおいしくいただいきました。
お肉が美味しくて、いい温泉がでて、山と海が近かったら、それだけでもう言うことなしなんじゃないかしら。

◯ 虎杖浜温泉

着いたのは、白老の虎杖浜温泉ホテルいずみ
登別のそばですが、登別温泉とはまた違うんですね。
梢さんは、近くのアヨロ温泉に行ったことはあるけれど、ここは初めてだそうです。
柔らかい気持ちのいいお湯。
露天風呂から海が見えます。
日中に温泉に入るという感覚がない私には、ビックリ体験でしたが、北海道の人にとっては割と普通なんでしょうか。

海を眺めていたら、隣のおばあさんが、「久しぶりに来たら、ここ、土砂崩れしちゃったのね」とさり気なく話しかけてきました。
「えー!」二人であせって、下を覗きこむと、たしかに崩れたての新しい土肌が見えていました。
それまでの穏やかな気分から、ちょっと不安な空気を抱えてしまいます。
まあ、でもこの日は天気がいいので、がけ崩れはないでしょう。
おばあさんは幌別出身。
「どこから来たの?」と聞かれて「横浜です」と答えると、
「横浜っていったら、美空ひばりね。生家に銅像とか立っているの?」と聞かれました。
思わぬ話題になって、しどろもどろ。横浜=ひばりさんという図式があるんですね。勉強しておかなくちゃ。

◯ パター、じゃなくてパークゴルフ

ほかほかになって上がり、少し身体を冷まそうということになります。
私が灯台好きなのを知っている梢さん、歩いていけないかと聞いてくれましたが、ちょっと距離があるようでした。



温泉は宿泊施設になっており、外ではパターゴルフをやっているご老人たちが大勢います。
いえ、違いました。パターではなくて、パークゴルフでした。
十勝で考案されたスポーツだそうですが、見たところまるで馴染みがありません。
「北海道ではどこでも見かける」んだそうです。
ゲートボールよりも簡単なので、幅広く楽しめるんだそうです。



パークゴルフ場を通り抜けた先には、あずまやがあり、その先には海が広がって「ロマンチックでどうしよう!」状態でした。
ムードに押されて告白しちゃいそうな場所。梢さんが女の人で、よかったわ(笑)。

帰りは、パークゴルフ帰りのご老人たちのとりとめない運転に若干怯えながら、来た道を戻りました。
まっすぐの道だなあと思ったら、日本一直線の線路なんだそうです。
その向こうには、樽前山が見えました。
逆光でまぶしすぎたので、見るだけにしておきました。

羊蹄山もきれいですが、樽前山もまたいいですね。
これまで、北海道の山はあまり気にしたことがありませんでしたが、なだらかに続く尾根のラインに魅力を感じます。



通りすがりに、こーんなお店を発見。
ねぶたか、キングコングか、はたまた進撃の巨人か!?というような大迫力の熊が、屋根に乗っていました。
うわ~。さりげなく蟹と鮭もポーズをとっていて、これぞ北海道(笑)!

◯ 管制塔灯台

車は苫小牧を超えて、千歳に向かいました。
昨日寄った白鳥のウトナイ湖よ、さようなら~。
梢さんに、空港まで送ってもらえました。
恐縮しますが、「いいの、キュンちゃんのぬいぐるみが欲しいから」と彼女。
気を使わせまいと、そう言ってくれているんでしょうけれど、そこまで気になるのなら、一緒に探しましょう、キュンちゃん。
ぼーっと空を眺めていたら、灯台発見!
「あっ灯台」とカメラを構えて、(でも海がないなあ)と思ったところで、梢さんに「管制塔だよ!」と突っ込まれました。
そういえば、ここ空港じゃない!
それでもせまりくる美しさに惹かれて、カメラに収めます。
管制塔だって、灯台の仲間ですよね!(言ったもん勝ち)



◯ キュンちゃん

ちなみにキュンちゃんとは、北海道観光PRキャラクターで、とまチョップ並にほのぼのとしてかわいらしい風貌です。
パンフレットに載っているのを、時々見かけたことがあります。
とまチョップ以上にグッズはあるでしょう。
右上にいるのが、キュンちゃんです。



ところが、みつかりません。なぜ?どうして?
くまモンやふなっしーのコーナーはあるのに!(この2つは日本制覇の勢いですね)
受付に、グッズが置いてあるお店を幾つか調べてもらいましたが、ポストイットやメモ帳しかありません。
それもしっかり購入しつつ「違うの、ぬいぐるみがほしいの」と梢さん。
どうしてないのかしら~?
くまなくつぶさに探しましたが、ありませんでした・・・。
東京の北海道物産館にあったら、送るわ・・・。



探している途中に、こーんなブタちゃんのベンチを発見。
うわ~。座るのにためらうわ~(笑)。
帯広・とかちの豚丼のお店でした。

◯ とまチョップ

私は、梢さんとお揃いの、とまチョップのぬいぐるみストラップを購入。
かわゆい~。本州へ連れて行くわー。



目下、ゆるきゃら2013選手権エントリー中で、とまチョップは道内一の人気だそうです。
たしかに可愛いからねー。
ほかの北海道のキャラクターっていったら、キュンちゃんのほかはメロン熊とまんべくんしかしらないし・・・。

昨日の台風で、運休になったフライトのあおりがまだ続いているようで、カウンター前には当日券を求める長蛇の列ができていました。
空港内も、「こんなに混んでいるの、見たことがない」と梢さんが驚くほど、人がいっぱい。
その中をキュンちゃん探しに繰り出した私達、ちょっと甘いもので休憩したくなりました。

◯ よつ葉のソフトクリーム

「ソフトクリームでも食べる?明治とよつ葉乳業と、どっちがいい?」と聞く梢さんに「よつ葉!」と元気に答える私。



いつも優柔不断気味な私の即答に、驚く梢さん。
「だって、本州に雪印ならあるけれど、よつ葉はそうそう見かけないから」
ソフトクリームがあると聞いたら、食べてみたくなります。
「そうか、これ北海道のなのね。考えてみたことなかった」と梢さんは言い、ミルクフロートをおいしくいただきました。



◯ 風連ソフト大福

「そうそう、前に宗谷で"ふうれんソフト大福が美味しいから、風連に行ったら食べてみて"って話をしたと思うけど」と彼女。
「実は、空港に売ってたのよ。最近気がついて」
なんてラッキー。そうと知ったら、買わなくっちゃ。



いろいろな味が売られている中で、彼女お勧めの塩豆味を買いました。
梢さんも、何種類も買っていました。

◯ epilogue

そして、梢さんとお別れしました。
2日間、なにからなにまでお世話になった彼女には、感謝の気持でいっぱいです。
「宗谷の猛吹雪を一緒に耐えぬいたっていう絆があるから」と言ってもらいました。
私もよ!!
前回がハードだったため(次回は、冬じゃない季節に行きたい!)と思った今回の旅行。
それなのに今度は、えりも岬で台風に遭遇してしまいました!
私達、どんだけ嵐に遭うの~!!

「試される大地・北海道」って、屯田兵の時代の話の表現じゃなかったかしら?
とにかく、なんだか北の地でタフになっていく気がします。

天気はともあれ、純・恵ちゃん・梢さんと、次々に素敵な方々にお世話になり、いい旅行が出来ました。
みなさん、忘れられない思い出を、どうもありがとう!!

帰ってから「嵐を呼ぶ女」と言われるようになった私。
不本意でござるぅ~(笑)!! たまたま台風時期だっただけですもん。
次こそは穏やかな気候の時に訪れたいです・・・。


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