風に吹かれて旅ごころ

はんなり旅を楽しむはずが、気づけばいつも珍道中。

北海道・岬と神社と馬を見に(積丹~襟裳) 4-(1)

2013-09-16 | 北海道
◇ 4th day-(1) [苫小牧→むかわ→日高→新冠→新日高]

◯ 道の駅ウトナイ湖
◯ 乳牛
◯ 沙流川橋
◯ 義経神社
◯ 道の駅むかわ
◯ いずみ食堂
◯ サラブレッド大壁画
◯ 優駿メモリアルパーク
◯ サラブレッドロード新冠
◯ 新ひだか町シベチャリ橋

3日目からの続きです。

この日も朝から小雨が続いています。
私の希望で、襟裳岬に連れて行ってもらう日ですが、岬までは片道180キロ、往復8時間というかなりのロングドライブ。
台風18号が本州を縦断中なので、朝刊とNHKの天気予報をしっかり確認しました。



この日の予報は、一日雨模様ですが、降水確率は100%ではありません。
台風は、私達がえりも岬に着く頃には、東北辺りにいる予報。
積丹半島でのように、前触れの荒天だと判断し、「途中で晴れればいいね」と言いながら、8時半ごろに出発しました。



北海道では、あまりWiMAXが繋がりません。
札幌でもあやしかったし、苫小牧ではガソリンスタンドでの給油時の一瞬だけ、ネットがつながりました。

◯ 道の駅ウトナイ湖



まずは、ウトナイ湖へと行きました。
湖のほとりに道の駅があり、とまチョップの顔ハメパネルがありました。



とまチョップは、ウトナイ湖出身という設定なんです。
かわいいですよね~。ひこにゃんレベルじゃないかしら。



湖には、何羽も本物の白鳥がいました!
えっ、まだ夏の終わりなのに、早くない?もうシベリアから越冬のために飛んできたの?
よっぽど季節先取りの寒がりさんたちなんでしょうか?



会えるとは思わなかったので、嬉しかったです。
湖のそばまで行っても、まったく警戒する様子はなかったので(脅かす輩がいないんだろうな)と思いました。



とまチョップの自販機発見。かわいーい。
ドライブ中のおやつに、梢さんははくちょう饅頭を購入。



私は北海道限定のいろはすハスカップ味ととまチョップガラナを買いました。



◯ 乳牛

今回の旅で、ドライブ中に牛を見かけたのはこの一度だけでした。
あとは馬ばかり。去年の北海道旅ではまったくサラブレッドを見なかったのに、さすがは日高地方だなと思います。



◯ 沙流川橋

国道235号、沙流川の沙流川橋を通りました。
これでサルって読むんですね。北海道の地名なので、驚きませんが。
門別も日高も、沙流郡にある町。町の名前走っていても、郡の名前は案外知らないものです。
3連のトラス橋でした。



◯ 義経神社

去年、青森の津軽半島にある義経寺を参拝しました。
義経伝説では、青森まで逃げのびた彼が、行く手に立ちはだかる津軽海峡を前に、天に祈りを捧げたところ、海から神馬が3頭現れ、それに乗って北海道へ渡ったとされています。
三厩という地名は、その伝説に由来するものです。

北海道には、義経神社があると知り、気になりました。
津軽海峡を渡り終えた義経の伝説の続きを、知りたくなったのです。
日本のあちこちにありそうな名前ですが、義経神社というのはここのみ。
もともとアイヌの英雄を祀っていたのを、江戸時代に義経信仰と同一視させた、北海道の義経伝説の中心地。
ここから先、伝説の彼はモンゴルにわたってチンギス・ハーンになるので、簡単には追えません。

神社の標識がまったく見当たらずに、なかなか探せず、迷った末に、通りすがりのおばあさんに聞いて、ようやくたどり着きました。
地元の人しか知らない小さな神社かとおもいきや、なかなか大きく立派な神社で、知る人ぞ知るという雰囲気が漂っています。
人によってはたどり着けない神域とか?



雨のためか、奥まった場所にあるためか、参拝者は私達以外、誰もいません。



この神社は、勝負祈願や健康祈願の人が多く訪れる場所。
ここは日高地方ということから、競争馬の安全や勝利の祈願に行う愛馬家や馬主が多いようです。



長い参道の両脇には、のぼり旗がずっと並んでいました。奉納されたのぼり旗には、どれも競走馬の名前が書かれていて、壮観。
毛筆でカタカナが書かれているのを見るのは初めてで、新鮮です。



参拝後に、社務所で御朱印を書いていただいている間、お茶とお菓子のご接待をしていただきました。
ありがたくいただきます。
小澤神社といい、今回の旅では、地元の神社の方によくしてもらっています。
北海道の寺社は、これまで全くイメージがありませんでしたが、これですっかりいい印象ができました。
社務所の入り口には、鹿の剥製が・・・。



お湯のみには、馬の絵が描かれていました。
「馬」の字が逆向きになっています。んん?
「左馬」(ひだりうま)といって、縁起がいいんだと、梢さんが教えてくれました。



中華街では、よく逆さになった「福」の字が飾られています。
福が降りてくるからだとのこと。それに近い感じでしょうね。

馬好きの梢さんは、ここがとても気に入ったようで「今まで知らなかった場所だけれど、天気のいい日に、また来てみるつもり!」と言っていました。

◯ 道の駅むかわ

道の駅で途中休憩しながら、進みます。
梢さんに長距離の運転をお任せしてしまっているため、疲れないように。
少しずつ、売られているものが違っています。
ここでは、タンポポが名産のようでした。



さらに国道235号線を進み、今度は鵡川の鵡川橋を渡りました。
ん?これなんて読むの?「鵜(う)」じゃないし・・・
後で調べたら、「鵡(む)」でした。
むかわ町の名は、鵡川から来ているのね。
2連アーチ橋でした。ドライブ中の橋チェックは楽し。

◯ いずみ食堂

日高門別にある「いずみ食堂」に寄りました。
梢さんオススメのお蕎麦屋さんで、地元の人で大混雑。
老若男女、様々な年代の人達がやってきていました。
この辺りで列ができているなんて、すごいことです。
店を改築して大勢の人が入れるように新たに座敷を作ったそう。



彼女お気に入りの、かしわせいろを頼みました。
平たい不揃いの極太麺そばで、独特の感じ。コシコシと歯ごたえがあって、おいしかったです。



ネギいっぱいのつゆは、だしが効いて、鴨の出汁とからみ合って、いい味が出ていました。
れんげさしが、さりげなく馬のデザインでした。
日高の人は、みんな馬が大好きなのね。
おいしいお蕎麦屋さんでした。

◯ サラブレッド大壁画

梢さんお気に入りの絵がある、と連れて行ってもらった岩肌には、巨大な馬の壁画がありました。
縦30メートル、横40メートルで、走り来る5頭のサラブレッドが描かれています。
見上げていると、首が痛くなってきそう。
どうやってこんな垂直に近い面に、描いたのかしら。
迫力たっぷりで、今にも走り来る駿馬の蹄の音が聞こえてきそうでした。



新冠(にいかっぷ)・・・どこかで聞いたような地名だなと、去年愛冠(あいかっぷ)を訪れたことを思い出しました。
あとは占冠(しむかっぷ)に行けば、三「冠」制覇ね!

◯ 優駿メモリアルパーク



次に訪れたのは、新冠の優駿メモリアルパーク
「サラブレッド銀座」と呼ばれる道道209号にあります。
メモリアルパークといったら・・・そう、記念館のほかに、競走馬の墓地がありました。
なるほど、さすがは人々に愛された競走馬。お墓参りをする人も多いことでしょう。
優駿記念館前にきらきらと輝く、等身大のオグリキャップのホワイトブロンズ像が出迎えてくれました。



「ナリタブライアンのお墓もあるのよ」
おお、私でも知っている名前です!
これは、競馬ファンにはたまらない場所でしょうね。

新ひだか町(静内)の二十間道路にも行こうと彼女は計画してくれていたようですが、雨なのでやめました。
桜並木が有名ですが、今は季節が違いますしね。

◯ サラブレッドロード新冠

新冠町の道の駅は、その名もサラブレッドロード
優駿の塔と呼ばれるモニュメントの上にも横にも、お馬さんの像があります。



ちなみに梢さん、横のお馬さんの背に乗ったことがあるそうな。やるわね~。
上の馬が回しているのは、レコードなんでしょう。
「レ・コード館って、なあに?」と聞いたら、「別に間の点は関係なくて、たくさんのレコードが収蔵されているみたい」と教えてもらいました。
そうですか。じゃあなぜあるんでしょうね、間の点・・・。

◯ 新ひだか町シベチャリ橋

静内川にかかる長い遊歩道橋で車を停めました。
シベチャリってかわいい響きですね。アイヌがこの土地を読んでいた名前だそうです。



吊り橋好きの私のために、「北海道には吊り橋はないけれど、変わった橋を探しておくね」と探してくれた梢さん。
ありがとう~!
たもとには、空に駆け上がろうとするペガサスの日時計があって、雰囲気バッチリ。



遠くには日高連邦、見下ろすと野性味あふれる静内川。
夏にはこの橋の上から花火を見たりするんだそうです。





橋の途中に、馬や飛び立とうとする白鳥の像がありました。
馬の町だわ~。





夜にはライトアップされて、ロマンチックなんだとか。
でもこの日は、カラスがたくさん止まっていたし、雨もざあざあ降ってなんだか寒かったので、途中まで行って引き返しました。

4-(2)に続きます。


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