風に吹かれて旅ごころ

はんなり旅を楽しむはずが、気づけばいつも珍道中。

2012-5 三浦半島探検1~ゴーゴートンネルタウン

2012-05-05 | 神奈川
私には、兄と呼んで慕っている方がいます。
メールの誤送がきっかけで知り合い、同じ名字のよしみで仲良くしていただき、今では隠れ家バーで時々一緒に乾杯している、摩訶不思議な関係です。
そのジェイク兄は、三浦半島にとても詳しく、探偵団の団長としてパトロールをしているとのこと。
ブログもとてもマニアックで面白いです。→「三浦半島なんでも探偵団 ~B面~」
先日、(の)さんと私は、団員としてそのパトロールに御一緒させてもらいました。
これが、まさにタモリ倶楽部やブラタモリのような、ニッチでディープな道行きでした。

待ち合わせは追浜駅。おっぱまとは、渋いわ~。
いつもはバーの絞った照明の下で見ていたダンディな兄ですが、この日はスーツ姿ではなく、パトロール団長として晴天下仕様のラフな恰好だったので、まるでイメージが違って、待ち合わせの時には目をぱちぱちしました。



駅に貼られたポスターが目に留まります。
湘南ウーピーパイ?初耳です。
ゴールドバーグしか思い出せません。
イカスミみたいな、オレオみたいな生地のようだけれど、一体何かしら?
あとで調べてみたら、アメリカ東部のアーミッシュの伝統的なお菓子だそうです。

暑い一日でしたが、昨日の雨が嘘のように晴れ上がった散策日和でした。
今日は、徒歩と車での隧道巡り。
(の)さんが隧道好きなんです。私もトンネルは好きですが、まあたしなむ程度(?)でしょうか。
トンネルのことを隧道と呼ぶということも、つい最近知りました。

なんと、追浜にラウンダバウト発見!
Roundaboutといって思い出すのは、パリの凱旋門です。
それの何十倍か、何百倍縮小した、かわいらしい形のものがありました。
ただ、それでも大きくて、写真には収められませんでした。



マンホールがカラフルで、足を止めます。キャラクターが描かれていました。
水の妖精かと思ったら、横須賀市上下水道局のイメージキャラクターの「アクアン」だそうです。
赤青黄の色鮮やかな配色で、子供たちが喜びそう!

それから、隧道をいくつか通ります。
レンガの並びがクラシカルな向坂隧道。


歩行者専用の、白亜の美しい平六トンネル。上の竹林もすてきでした。


中はひんやりとしていて心地いいです。
(の)さんは、隧道内の照明がLEDだと、兄も気付いていなかった点を鋭く指摘していました。


どれも、閑静な住宅地の細道を歩いていると、不意に出現する意外さがあります。
横須賀って、つくづくトンネルが多い町なんですね。
市内で百いくつあるんだとか。
隣の横浜は、そんなにトンネルばかりというイメージは無いので、それだけ山がちだということなんでしょう。



なんといっても驚いたのが、筒井隧道。
細長ーい。優美さがあり、貴婦人を連想します。
なぜにこんなに長いのかしら?
サーフィンボードを立てて運ぶ車が通れるように?
サーカスで、馬に乗った人が逆立ちして走るため?
いくら考えても、わかりません。
なんとこのトンネル、拡張することが決まったものの、すでに上に家が建てられていたため、高さをつけるために、上に伸ばしたのではなく、道路を掘って下に伸ばしたんだそうです。
想定外だわー!
たしかに、近くには、かつて使われただろう石段が、半端な高さに残っていました。
トンネルはたいていが両方向通行で、「先に入った方が優先」というルールがあるそうです。
わかりづらいですね。よく事故が起こらないものです。

2つのトンネルが90度の角度にある場所では、奥只見湖シルバーラインの長いトンネルを思い出しました。


古めかしい深浦隧道のすぐ横から、上へと登れます。トンネルを横に見ながら歩いていくなんて、新鮮。


登った所には、道があり、更に短いながら、幅の広い隧道がありました。
もはやジャンクションのように入り組んでいます。隧道のラビリンスだわ。


横須賀一古いトンネルも通り、さらには、水道トンネル、盛福寺管路隧道にも案内してもらいました。
そばまで行くと、ひんやりした空気が漂います。
(の)さんはすっかり気に入ったらしく、「ここに住みたい!」と盛んに言っていました。
カウントできなくなるくらいたくさんのトンネルを案内してもらい、私の頭は情報過多ですっかりあっぷあっぷ。
二人のマニアックぶりについていけずに、目を白黒させるばかりでした。
(これが普通人の反応です、笑)



探検は、まだまだ終わりません。その(2)に続きます。

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