風に吹かれて旅ごころ

はんなり旅を楽しむはずが、気づけばいつも珍道中。

神奈中バスGW10日間フリーパスの旅 3-1(戸塚、二宮町)

2019-06-19 | 神奈川
その1からの続きです。

● 平成最後の昭和の日

この日も7:00に家を出て、新横浜駅に向かいました。
4月29日です。
「平成最後」の「昭和の日」に、「大正堂」の前に立ってみました。



「令和」とつくものは、これからたくさん、世の中に出てくることでしょう。

● 今日のタイムテーブル



2日間山方面へ行ったので、この日は海方面へ向かうことにします。
大磯を超えて、二宮の辺りまで計画しています。

● 今日の予定ルート



今日は鶴間駅にバスを乗り継いで行くのではなく、まず終点の保土ヶ谷駅まで行きます。
こちらルートの方が勝手知ったる道なので気楽。
終点なので、途中で降りるバス停のアナウンスを耳を澄ませて待っている必要もありません。

● [1本目] 「新横浜駅前」⇒「保土ケ谷駅東口」

大正堂前で写真を撮っていたためか、今日は新横浜発のバスにギリギリ滑り込み。
3日目ともなると気がゆるんでくるので、気をつけなくては。
1本目は、7:37「新横浜駅前」発「保土ケ谷駅西口」行きの[121]系統です。

田舎の風物詩といわれるコイン精米機が、新横浜駅から割とすぐの場所にあって、なかなかの衝撃。
まあこの辺りは郊外ですから。



神奈中バスの中は、オレンジと藍色のコントラストが鮮やかです。
ここ2日間、気になっていながら撮れずじまいだった羽沢横浜国大駅。
ようやく撮影しました。



羽沢は地名ですが、横浜国大に近いというのはちょっと意外。
地図を見ると、確かにキャンパスの近く。西門が最寄です。
正門とは正反対の場所にありますが、いずれこちらも学生たちが通るようになるのでしょう。

● 保土ケ谷駅

快調に保土ヶ谷着。前回、神奈中一日パスの時に訪れて以来です。
それから5年たち、新たに駅ビルのビーンズができていました。

JR保土ケ谷駅を、西口から東口に移動します。
改札そばに安藤広重『東海道五十三次 保土ヶ谷宿』の浮世絵が飾られていました。
程ヶ谷宿(保土ヶ谷宿)は、お江戸から4番目の、武蔵国最西端の東海道の宿場町でした。



● 反対口への移動乗り換え

5年前の夜、終点の駅前東口に着いた時には、大きなマンションのカーブのきいた階段の目の前に一人降ろされ、予想外の場所におろおろしました。
でもよく見ると、ちゃんとバス乗り場になっていました。

前回を踏まえて、今度は乗り場の位置を確認していきます。
歩道橋の上から、一人の女性があわてて乗り場に走っていくのが見えます。
すぐ出発するバスに乗るのかと思いきや、バス乗り場を駆け回って行き先を確認し、最終的に私が乗り込んだバスに乗ってきました。
乗り場がわからず探し回っていたようです。
5年前の自分と重なりました。

やはり情報がないとパニクってしまうものですね。
以前はルートマップを持たなかったので、駅の両側にバス乗り場があり、移動乗換えが必要な時には、かならずピンチに陥っていました。
別の乗り場があることに思い至らず、案内図をいくら探しても自分の乗りたいバスが見つけ出せず、ただ混乱していたものです。

● [2本目] 「保土ケ谷駅東口」⇒「戸塚駅東口」

2本目は、8:33「保土ケ谷駅東口」発「戸塚駅東口」行きの[戸38]系統。

今度も終点まで乗って行きます。終点まで行くのが、好きなんですよね。
みんなそうなのか、そうでもないのか。
乗り物に乗った以上は、最後まで行きたいところ。
ただ、それだけではルートは成り立たないので、その希望を何とか多めに取り入れたプランを作っています。



権太坂を超えていきます。そばの児童公園は、別の日に改めて訪れたいところ。
川にはこいのぼりがかかっていますが、無風なのでみんな下を向いています。
いえ、上を向いています。

● 戸塚駅東口から戸塚バスセンターへ

終点の戸塚に到着。次の乗り場は2番だとチェックしていましたが、案内図を見ても載っていません。
さっそくこのトラップです。あぶないわ。
今いるのは東口で、私が乗るべきは西口でした。



東口から駅を超えて、西口へと移動します。
駅ビルのトツカーナ。

戸塚バスセンターは、西口方面にあります。
でも戸塚駅西口というバス乗り場もあるので、やはり混乱します。
さらに「戸塚駅東口」と「東戸塚駅」はややこしいなあと思います。
どっちの行き先もあるので、急いで焦って間違えないようにしないと。



戸塚は大きい駅なので、5年前も乗り場を見つけられずに絶望したなあと、つらい過去をじわじわ思い出します。
いつも大勢の人でワサワサしている印象ですが、休日の9時は、人も少なく静か。

今月で、ちょうど戸塚区政80周年だそうです。
おめでとうございます!



『安藤広重_東海道五十三次_戸塚宿』の絵。
保土ヶ谷に続き、日本橋から5番目の宿場町。
もう相模国に入っています。

● [3本目] 「戸塚バスセンター」⇒「横浜薬大南門」

3本目は、9:20「戸塚バスセンター発「ドリームハイツ」行きの[戸50]系統。
バスはここから後乗り方式に変更。私にとっては慣れない乗り方になります。



塔のような高層ビルを見て、懐かしいドリームランドを思い出しました。
あれも戸塚にあったので、もしかしてこの辺りは跡地かしら。
後で調べてみよう。「横浜薬大南門」で降ります。

● 気になるビル

横浜薬科大学は2006年に設置された、新しくこぎれいな大学です。
バスを降りたら、見覚えのあるような細い高層ビルがスクッと立っていました。
ドリームランドの中にあったホテル・エンパイアのようです。
小さい頃の話で、よく覚えていませんが、なんだかなつかしーい。



あとでしらべたら、やはりこの大学はドリームランド跡地に建てられていました。
気になるビルは、想像通り旧ホテル・エンパイア。
今は、大学の図書館になっているそうです。

取り壊されなかったのね。よかった!
いつか中に入ってみたいものです。

● [4本目] 「横浜薬大南門」⇒「湘南台駅東口」

4本目は、9:43「横浜薬大南門」発「湘南台駅東口」行きの [湘27]系統。
バス停には大勢の人が並んでいました。
程なくして湘南台行きがやってきます。女性の運転手さんでした。

● 湘南台駅乗換

湘南台駅に到着。お次は2番乗り場ね!と向かいましたが、乗る系統の表示がありません。
あれ?バス乗り場をぐるっと回って、気づきました。



東口から西口に移動しなくちゃいけないんだった。
またこのトラップです。
私の場合、これによくよく引っかかって慌ててしまいます。

● [5本目] 「湘南台駅西口」⇒「小出小学校前」

5本目は、10:07「湘南台駅西口」発「文教大学」行きの [湘17]系統。
湘南台は地下鉄の駅ですが、割と大きく、西口の乗り場にはもうバスが来ていました。
中は乗客で満員。吊革も全部ふさがっています。混んでるなあ。

バスに乗っているのは学生ばかり。
(そういえばこのバスは文教大学行きだっけ)と気がつきます。
(学祭でもあるのかな)と思いましたが、今日は祝日の月曜日。
3連休が増えたあおりで、月曜の授業数が足りない大学が増えて、祝日でも行うところが増えています。
彼らはみんな、講義を受けに行くところなのかも。

気がつくと、数が多いどころか、私以外全員、学生のようです。
ひえー。ほぼ完全にスクールバス。
これは終点まで、だれも降りないでしょう。

ということで、私だけ途中下車しました。

● [6本目] 「小出小学校前」⇒「茅ヶ崎駅」

6本目は、10:27「小出小学校前」発「茅ヶ崎駅」行きの[茅50]系統。

乗り換え時間は5分でしたが、時間通りの運行だったので問題なし。



ここはもう茅ヶ崎市なんですね。
「乗合所」のデザインは、知らない人が見たら、烏帽子岩のマークとは気づかないでしょう。
ここで茅ヶ崎駅行きに乗り換えます。

ここまではすこぶる順調でしたが、茅ヶ崎駅周辺が渋滞しているようで、バスに乗ってから止まりがち。
じりじりと進んでようやく駅前に到着。



乗り換えに11分の余裕を持たせていましたが、乗り場に着いたときには11時1分。
次のバスの発車時間も11時1分で、乗り場に移動した時には、乗る予定の平塚駅行きバスはすでに出発した後でした。

● 茅ヶ崎駅周辺散策

次のバスは30分後。辻堂行きは頻繁にくるので、平塚とは逆方向の辻堂に予定変更するのもアリかなと思いますが、辻堂から先のルートが広がらず、再び茅ヶ崎に戻ってくるしかなさそう。
結局、次のバスを待つことにします。



茅ヶ崎といったら、湘南海岸とサザンですね。
でも駅前にはまったくビーチなムードはありません。
なぜ~?つまんない~。

駅ビルを散策しても、銀座のスイーツ店などが並んでいて、湘南っぽいものがありません。
たこせんべいくらい?でもあれは横浜でもふつうに買えるから。



ビーチつながりなのか、ハワイのホノルル市と姉妹都市だそうです。
あと岡崎市とゆかりのまち提携をしており、交流があるそう。
ゆるキャラのオカザえもんは、サーフィンはしなさそうですが。。。

● [7本目] 「茅ヶ崎駅」⇒「平塚駅北口」

7本目は、11:30「茅ヶ崎駅」発平塚駅北口行きの[茅06]系統。

30分発の便に乗車。予定通りの行程ならば、次はパン工場直売所に寄ろうと思っていましたが、30分遅れたので、あきらめます。平塚ご当地グルメのタンメンも食べる予定でしたが、こちらもどうしようかな。
次の、湘南台行きのバスの時刻表を見て、決めることにします。

この日は夜に雨が降る予報なので、普段よりも早めに帰りたい気持ちもあります。
旅先では、観光や散策を優先し、食は二の次になる私。
たまにはと、地元の評判のお店をチェックしましたが、予定を削る時には真っ先に食をはしょってしまいます。

● 神奈中バスの本拠地エリア

平塚に到着。ここも5年ぶりです。
相変わらず迫力がある駅前。
神奈中本社がある場所だからか、目にするのはオレンジ色のバスばかりです。



結局、平塚タンメンもパスすることにして、湘南平行きのバスを調べます。
13:02と16:02の2本しかありません。少ない!

プランを考えてみましたが、ちょっときついし、帰りは遅くなります。
前に何度か行ったことがあるので、ここもパスしようかな。
今回は、基本行ったことがない場所を巡ることにしているのです。

● まぎらわしい名前

そもそも、これまで数限りなく「湘南台(しょうなんだい)」と「湘南平(しょうなんだいら)」を間違えていたので、1日に両方の場所を訪ねたら、間違えなくなるかなと思ったから。
湘南台と湘南平、まぎらわしくないですか?
戸塚駅東口と東戸塚駅くらい!(くどい)

周りに話したら「紛らわしくないよ~」と笑われます。
本当に?まちがえちゃうよ?

鶴間と鶴川もですが、私は似ている駅名やバス停の名前に引っかかりがちです。
「若葉台」と「青葉台」、「つくし野」と「つきみ野」も、とっても危険。
待ち合わせをする時には、極力別の場所にしないと。

● [8本目] 「平塚駅北口」⇒「二宮駅南口」

8本目は、11:30「茅ヶ崎駅」発「二宮駅南口」行きの[平47]系統。
予定をずずいと早めて、二宮行きのバスに乗ることにしました。
2つの乗り場から同じ行き先のバスが出ています。
なぜだろうと思いながら、早く来た方に乗ったら、それは内地の方を巡るルートでした。



まあ違うルートを通る方が楽しいから、いっか。
平塚八幡宮の前を通りました。
駅前にある大きな神社ですが、今回はバスから見るのみ。



● ガラスのウサギ像

二宮駅に到着。古めかしい昭和っぽい駅舎です。
初めて訪れる場所です。



駅から見える吾妻山公園に行こうとしましたが、雨がぽつぽつ降ってきたので、山ではなく駅の向こうの海の方へと方向変換します。



駅前には、ガラスのうさぎを胸に抱いた少女の像がありました。



『ガラスのうさぎ』もしくは『鯉のいる村』は私が生まれて初めて見た映画でした。
文部省推薦ということで、親に連れられて公民館に観に行った記憶があります。



今でも映画の内容を覚えています。
戦時中、ヒロインの目の前で優しいお父さんが亡くなり、ガラスのうさぎだけが残されるという、悲しいストーリーでした。
二宮が舞台だったのね。
(ちなみに『鯉のいる村』は、新潟の山古志村が舞台でした)

● 駅から海へ



駅を超えて、海の方へと歩いて行きます。
ポツポツ雨は、本降りにならずにすぐ止みました。

扉が何層にも重なった、重厚な蔵。
中には、ご先祖様から代々伝わるお宝が眠っていそう。

● 車内で今日の星占い

神奈中バスは、LED表示なので、横浜市バスよりもハイテク!と思いましたが、さらに驚いたことがありました。
「今日の星占い」が流れたのです。
「今日、一番運勢のいい星座は、水瓶座です!」



えー、うそでしょう?
おどろいて、自分の星座の運勢をチェックし忘れちゃいました!

星占いは、神奈中バスで流れてる「かなch.」だそう。
TVではなく、デジタルサイネージだそうです。
やっぱり進んでるー!



二宮の海が見えてきました。ここは、湘南の一番西のあたりです。

その2に続きます。



最新の画像もっと見る

2 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (アネッティワールド)
2019-07-05 07:05:34
安藤広重の絵と駅を重ね合わせてくれるのは、分かりやすくて良いですね。
大学の図書館になってるんですね。オシャレ

茅ヶ崎へは何度も行きました。従兄弟が住んでるので。
あのバスだったのかな?乗りました。

烏帽子岩が見える海岸も行きましたよ。
チャコの海岸歌いながらね。
返信する
Unknown (リカ)
2019-07-09 09:10:30
アネッティさんの御親戚が茅ヶ崎にお住まいなんですね。
湘南を満喫できますね~!
前にブラタモリで、《勝手にシンドバッド》の出だしの「砂まじりの茅ヶ崎」は本当だったと解説しており、(ほおぉ~、さすが桑田さんは地元民だけあるわー)と思いました!

烏帽子岩、サクッと行けそうで、簡単には行けないところがいいです~♬
返信する

post a comment