今日は釣りとは全く関係が無い記事なので、読み飛ばして下さい
彼が健さん(高倉健)の映画に夢中だったのは、東京での学生時代の事である
彼がその頃良く通っていた池袋の文芸座は、一種異様な盛り上がり方をしていた
当時の文芸座は週末オールナイトで、健さんの映画ばかり5~6本上映していて、観客は学生運動をしている学生や、若い工員が主であった
スクリーンに高倉健と名前が映し出されるだけでも、「健さ~ん!」と声がかかり拍手が沸き起こる
我慢に我慢を重ねた健さんが最後に斬り込みに行き、悪徳を重ねた敵の親分に向かって「死んで貰うぜ」と発すると、場内は「異議なしっ!!」と一斉に叫び拍手喝采を送るのである
映画が終わって早朝の街に繰り出した彼らは、まるで映画の中の健さんの様に、肩で風を切って歩いていた
70年学生運動も下火となるに連れ、東映任侠映画もピークを超えて徐々に衰退して行き、彼の映画館通いもやがて絶えた
昔の映画が良くTVで再放送されるのだが、何故か東映仁侠映画は放送されない
やがて彼が昔を懐かしみ、あれ程熱中した健さんの映画を再び見たいと思う年代に差し掛かった時に、TVでの再放送は期待出来ないので、必然DVDを購入するしか方法は無かった
DVDで再び見た健さんは、昔の通り格好よかった
年代を重ねた彼は画面の健さんに、いま日本人が失ってしまった「男」を感じた
健さんは、寡黙である
健さんは、決して筋を曲げない
健さんは、我が身を犠牲にしても弱きを助ける
健さんは、事を成しても賞賛を求めず黙って去って行く
昔、日本の男なら持っていた誇りを堅持しながら、やるべき事を黙って全力で実行する、それが健さんだ
そんな健さんと再会した彼は、当初求めた「昭和残侠伝」シリーズ(いわゆる唐獅子牡丹です)のみに飽き足らず、「網走番外地」、「日本侠客伝」シリーズも買い漁った
ネットで調べそれらのシリーズを買い漁っていた彼は、やがて健さんが東映を退社した以後の映画も見てみたくなった
同時に、健さんのエッセーや写真集がある事もネットで知った彼は、映画のみならず健さんに関するものも集めだした
彼は昔から凝り性で、やり始めるとトコトンやらねば収まらない、と言う悪癖がある
悪い事に彼が購入した健さんの写真集には、健さんが出演した全204作品のリストが載っていた
そのリストが、彼の悪癖を呼び覚ました様だ
時間があるとネットで調べ、気付くと84作品を購入していたと聴く
それでも未だ購入可能なDVDは4~5本残っているが、それは彼が好まない美空ひばりと、中村錦之助が主演健さんが共演している作品で、彼はコレクターとしてそれらを買うべきか、ファンとして好みを貫き買わざるべきか、迷っていると言っている
他人から見ればどうでも良いことで、好きにしたらとしか彼に言い様はない
彼が生涯に渉って健さんの作品を集めたいと、馬鹿なことを言っているが、もう笑って傍観するしかない状態である
←馬鹿につける薬は無い・・・
彼が健さん(高倉健)の映画に夢中だったのは、東京での学生時代の事である
彼がその頃良く通っていた池袋の文芸座は、一種異様な盛り上がり方をしていた
当時の文芸座は週末オールナイトで、健さんの映画ばかり5~6本上映していて、観客は学生運動をしている学生や、若い工員が主であった
スクリーンに高倉健と名前が映し出されるだけでも、「健さ~ん!」と声がかかり拍手が沸き起こる
我慢に我慢を重ねた健さんが最後に斬り込みに行き、悪徳を重ねた敵の親分に向かって「死んで貰うぜ」と発すると、場内は「異議なしっ!!」と一斉に叫び拍手喝采を送るのである
映画が終わって早朝の街に繰り出した彼らは、まるで映画の中の健さんの様に、肩で風を切って歩いていた
70年学生運動も下火となるに連れ、東映任侠映画もピークを超えて徐々に衰退して行き、彼の映画館通いもやがて絶えた
昔の映画が良くTVで再放送されるのだが、何故か東映仁侠映画は放送されない
やがて彼が昔を懐かしみ、あれ程熱中した健さんの映画を再び見たいと思う年代に差し掛かった時に、TVでの再放送は期待出来ないので、必然DVDを購入するしか方法は無かった
DVDで再び見た健さんは、昔の通り格好よかった
年代を重ねた彼は画面の健さんに、いま日本人が失ってしまった「男」を感じた
健さんは、寡黙である
健さんは、決して筋を曲げない
健さんは、我が身を犠牲にしても弱きを助ける
健さんは、事を成しても賞賛を求めず黙って去って行く
昔、日本の男なら持っていた誇りを堅持しながら、やるべき事を黙って全力で実行する、それが健さんだ
そんな健さんと再会した彼は、当初求めた「昭和残侠伝」シリーズ(いわゆる唐獅子牡丹です)のみに飽き足らず、「網走番外地」、「日本侠客伝」シリーズも買い漁った
ネットで調べそれらのシリーズを買い漁っていた彼は、やがて健さんが東映を退社した以後の映画も見てみたくなった
同時に、健さんのエッセーや写真集がある事もネットで知った彼は、映画のみならず健さんに関するものも集めだした
彼は昔から凝り性で、やり始めるとトコトンやらねば収まらない、と言う悪癖がある
悪い事に彼が購入した健さんの写真集には、健さんが出演した全204作品のリストが載っていた
そのリストが、彼の悪癖を呼び覚ました様だ
時間があるとネットで調べ、気付くと84作品を購入していたと聴く
それでも未だ購入可能なDVDは4~5本残っているが、それは彼が好まない美空ひばりと、中村錦之助が主演健さんが共演している作品で、彼はコレクターとしてそれらを買うべきか、ファンとして好みを貫き買わざるべきか、迷っていると言っている
他人から見ればどうでも良いことで、好きにしたらとしか彼に言い様はない
彼が生涯に渉って健さんの作品を集めたいと、馬鹿なことを言っているが、もう笑って傍観するしかない状態である
←馬鹿につける薬は無い・・・