9.神戸からの東海道本線各駅下車の旅-元町と灘
加古川で念願だったかつめしを堪能し、再び入場する。
そして11:37発の新快速に乗り込む。
この列車は姫路始発で、加古川を出ると、
西明石、明石、神戸の順に停車していく。
神戸到着は12:03で、ここで下車して普通列車に乗り換える。
東海道本線の終点は神戸で、ここに港があったことが、
明治時代には大きな意味があったのだろう。
ここからいよいよ東海道本線全駅取材の旅の始まりである。
東海道本線は全長713.0kmの主要幹線で、総駅数は186駅、
支線を除いた本線のみでも173駅が存在する。
東京から熱海までのJR東日本には37駅、
熱海から米原までのJR東海には84駅、
米原から神戸までのJR西日本には52駅が存在する。
JR西日本管区の52駅の中で、
取材済なのは新大阪、大阪、三ノ宮、京都、長岡京、米原、
神戸、山科、膳所、石山、さくら夙川、東淀川、吹田の13駅のみである。
また東淀川は駅が橋上化されリニューアルしているので再取材したい。
そこで神戸から未取材駅をひとつずつ降り潰していく。
まずは神戸のひとつ隣の元町である。
元町駅はJR東海道本線のほか、阪神電鉄本線の駅もある。
JR元町駅は1934年7月20日開業で、
島式2面4線の高架ホーム構造になっている。
1番線、2番線は下りが使用、1番線は特急線として通過列車が使用、
一部の快速線のみが停車し、原則として2番線は緩行線を使用する。
3番線、4番線は上りが使用、原則として3番線緩行線を使用、
4番線特急線は通過列車と一部の快速のみが使用する。
阪神電鉄元町駅は島式1面2線の地下ホームを有している。
地上にはJR東海道本線元町駅があり、駅舎を共用している。
西口では東海道本線高架ホームの下に入口が設置してある。
また道を挟んだ向かい側のJRAウインズ神戸A館にも出入口がある。
阪神電気鉄道1899年6月12日に摂津電気鉄道として設立され、
同年7月7日に阪神電気鉄道に社名変更した。
本線は1905年4月12日に出入橋(現・廃止)から神戸の区間が開業した。
1906年12月21日には出入橋から梅田(現・大阪梅田)まで延伸した。
元町に駅が出来たのは1936年4月1日で、
国有鉄道東海道線元町駅開業の約2年後である。
元町で駅取材を完了し、13:01で隣の灘駅に行く。
JR灘駅は島式2面4線の高架ホーム構造になっている。
1番線、2番線は上りが使用、3番線4番線は下りが使用する。
島式ホーム外側の1番線と4番線は通過列車のみが使用し、
停車する車両は全て2番線、3番線を使用する。
そのため、1番線と4番線には事故防止のためロープが張られている。
橋上駅舎化されたのは2009年9月23日である。
初代の灘駅は現在の摩耶駅付近に設置されていた。
現在地に灘として開業したのは1917年12月1日で、
それに合わせて初代灘駅は東灘に改称、その後廃止された。
元町でも雨粒は落ちていたが、灘では本降りになってしまった。
ホームに戻り、隣の摩耶へ行く列車を待っていると、
貨物列車が通過していった。
咄嗟のことだったので、上手く撮影出来なかったが、
EF210形300番台だった。
瀬野八補機のEF67形の後継機として製造されたものである。
山陽本線瀬野から八本松の急勾配区間で、後押しの補助機関車として、
貨物列車の通過を補助するほか、
他のEF210形と同様に本務機としても使用できる汎用型である。
EF210-325は2020年度登場の4次車で、
吹田機関区所属機である。