2.第2の旅行計画-新日本一周の旅
会社から勤続20年記念品の旅行券には、使用に関して幾つかの制約がついていた。
それは主に税制上の問題である。
金券である以上、正しく使わないと所得と見なされ課税対象になる。
使用に関しては以下の要件をすべてクリアしなければならない。
1.1年以内に使用していること。
2.リフレッシュを目的に使用していること。
3.本人が使用していること。
4.本人宛の領収書が添付していること。
5.旅行券で支払っていること。
6.旅行券を全額使用していること。
7.永年勤続表彰旅行券使用報告書を1年以内に提出していること。
つまりこの旅行券は来年の11月までに使用しなければならない。
期限については支払日ではなく、旅行日が対象となる。
また帰省などでの使用は認められず、必ずリフレッシュのための旅行であることが条件となる。
この要件をすべて満たすためには、JTBで旅行を申し込まなければならない。
しかしパック旅行ならいざ知らず、個別の細かい計画に対応してくれるかが心配だ。
それに正直云ってリフレッシュのための旅行とていっても、
あまり興味のない観光旅行はしたくない。
どうしても鉄道取材の旅がしたいのだ。
逆に云えばそれこそが自分にとってのリフレッシュとなるのだが、
それは価値観の問題で会社が認めてくれるかは微妙だ。
しかもこれは会社対従業員個人の問題だけでなく、
会社対税務署との問題でもあるのだ。
しかも一部上場企業であるため地元の税務署ではなく、
国税庁の管轄になっているため、細かいところはやたらに五月蠅い。
提出期限は翌年の11月12日である。
まだ猶予はだいぶあるが、それでもこの辺でもう一度具体的な案を出しておいた方がいいと思い、
早速ネットで調べて改めて計画を立てた。
1日目
21:02千葉-総武快速線-21:41東京 \620
22:00東京-寝台特急「サンライズ瀬戸」B寝台個室シングルツイン- \11,010+\3,660+\9,170
2日目
-寝台特急「サンライズ瀬戸」-07:26高松
08:44高松-特急「いしづち7号」-11:10松山 \3,400+\2,610
11:17松山-特急「宇和海7号」-12:03八幡浜 \1,240+\1,660
※徒歩移動25分
13:00八幡浜港-海路-15:30別府国際観光港 \2,620
15:46第三埠頭バス停-大分バス(15)-16:01別府駅バス停
16:22別府-特急「ソニック42号」-18:15博多 \3,570+\2,180
※博多泊
3日目
08:49博多-山陽新幹線「のぞみ12号」-11:28新大阪 \9,350+\5,540
11:36新大阪-京都線1159C-11:41大阪
12:03大阪-寝台特急「トワイライトエクスプレス」A寝台個室ロイヤル- \16,170+\17,180
4日目
-寝台特急「トワイライトエクスプレス」-09:07札幌
※札幌泊
5日目
17:12札幌-寝台特急「北斗星2号」- \16,080+\9,190
6日目
-寝台特急「北斗星2号」-09:41上野
前回の計画では日本最北端の駅稚内駅と、日本最南端の路線指宿枕崎線の終点枕崎駅に拘ったが、
既に稚内駅は取材済みだし、枕崎にはまたの機会に行けばいいのではないかと思う。
そこで今回は終着駅には拘らず、もっと具体的に計画を立ててみた。
そしてこの頃になると、当初は単なる移動手段と考えていた寝台列車が、
乗ること自体が楽しみになってきていた。
そこで大阪からの「トワイライトエクスプレス」と、
北海道からの帰りの「北斗星」を組み入れた計画にしたのだった。
しかし日本一周というのは現実的にはまだトライアルに近い感じがする。
そこでこの計画をベースに、もう少し現実的な計画を立て直すことにした。
2008/10/04 1:22
初出:++RAIL/れいの日記 2008年12月14日18:07
※転載:鉄道系SNS「++RAIL」/個人日記「れいの日記」