すずらん通りの洋食店「キッチン南海」で昼食後、
お茶の水に向けて歩き出す。
すずらん通りは靖国通りの一本裏に当たる細い道で、
飲食店などが並んでいる。
ここは「スヰートポーヅ」という餃子専門店である。
大学時代にバイトの仲間と何度か訪れたことがある。
戦前から営業していたという神保町の中でも有名な店の一つである。
「駿」は特別有名な喫茶店ではないが、
大学時代にバイトの入り時間の調整で何度か入った店である。
ここに入るとピザトーストをよく喰っていた。
「揚子江菜館」は中華料理専門店である。
ここは冷やし中華発祥の店としても有名である。
ただ、入ったことは一度もないけれど・・・。
すずらん通りを御茶ノ水方面に歩いていくと、三省堂書店本店がある。
さらに途中には書泉ブックマートや書泉グランデなどの大型書店があり、
靖国通りに面した通りには高岡書店がある。
ここは漫画専門の書店であり、予備校時代、大学時代を通じて足繁く通った店の一つである。
さらに神保町の交差点の、稲垣ビルから靖国通りを渡ったところには、
「トロワバグ」というコーヒー専門店がある。
ここは豆から落としてくれるコーヒーが飲める店で、
バイトの先輩が連れて行ってくれた。
その先輩は楳図かずお氏が必死で原稿を描いている姿を目撃したと云っていた。
となりの立ち喰い蕎麦屋もよく行った店の一つである。
「三幸園」は中華料理店で、ここもよくバイト終わりで行った店の一つである。
ここの味噌ラーメンは少し高かったが、
小さな大蒜がそのまま入っていて、大好きな味噌ラーメンの一つだった。
すずらん通りから靖国通りを渡って御茶ノ水駅に向かう途中に、
「BAMBI」という名の洋食店がある。
どちらかと云えば学生向きの店で、一度だけ入ったことがある。
バンビとは道の反対側の少し奥まったところに「駿河」というとんかつ屋さんがある。
ここも何度か入ったことのある店で、
変な話だが、トンカツより定食についてきたシジミの味噌汁の味が今でも記憶に残っている。
ここから御茶ノ水方面は楽器店が多くなり、
靖国通り沿いを行くとスポーツ用品店が多くなる。
お茶の水に向かって歩くと明治大学があり、
その奥まったところに「山の上ホテル」がひっそりと佇んでいる。
ここは戦前に建てられた建築物としても有名で、戦後一時GHQに接収されていたこともある。
また多くの文人に愛されたホテルとしても名高い。
有名作家が都心で“カンヅメ”になる時によく利用されたりもするようである。
この通りから少し奥まったところにニコライ堂がある。
“ニコライ堂”の愛称で親しまれている建築物は、
正確には「日本ハリストス正教会教團東京復活大聖堂」という。
つまりギリシャ正教の教会なのである。
大通りに戻り、そのまま行くと神田川を渡る御茶ノ水橋の手前にJR御茶ノ水駅御茶ノ水橋口がある。
御茶ノ水駅は神田川沿いに平行して建てられている。
平行して建てられていると云うより、護岸の上に強引に敷設されたといった感じだ。
御茶ノ水橋から見る光景は、さだまさし氏の名曲「檸檬」のジャケットにも描かれている。
神田川に架かる橋が聖橋で、湯島聖堂に繋がる橋からこの名がついた。
下には東京メトロ丸の内線の橋も見える。
JR中央線の下を潜るため、神田川の川面に近い位置に橋が設置されている。
地下から川を渡る時だけ地上に出て、またすぐに地下に繋がるトンネルに入る不思議な光景である。
予定ではここがゴールだったが、
御茶ノ水からさらに中央線沿いを歩き、昌平橋から秋葉原に至る。
このあたりの快速線の高架は、明治時代に作られた煉瓦によるものを、
後にコンクリートで補強して使用している。
そのため煉瓦の部分は明治時代に甲武鉄道が建設したもののままであると思われる。
鉄道遺構を単なる遺構として保存するのではなく、
実際に補強して使いながら保存するという姿勢には共感が持てる。
御茶ノ水から快速線は神田へ、緩行線は秋葉原へと続くわけだが、
快速線の途中にはかつてあった万世橋駅のあとも残る。
交通博物館として利用されていた旧万世橋駅は、今はその役目を終え、ひっそりとしている。
電気街を抜け、秋葉原駅電気街口から昭和通り口に抜ける。
ここでこの散歩の旅は終わりである。
JR水道橋駅を出発したのが8:48a.m.、JR秋葉原駅に到着したのが1:10p.m.だった。
昼食時間も含め、4時間22分の散歩旅であった。
取材日:2009年11月28日
区間:JR水道橋駅-東京メトロ神保町駅-JR御茶ノ水駅-JR秋葉原駅
お茶の水に向けて歩き出す。
すずらん通りは靖国通りの一本裏に当たる細い道で、
飲食店などが並んでいる。
ここは「スヰートポーヅ」という餃子専門店である。
大学時代にバイトの仲間と何度か訪れたことがある。
戦前から営業していたという神保町の中でも有名な店の一つである。
「駿」は特別有名な喫茶店ではないが、
大学時代にバイトの入り時間の調整で何度か入った店である。
ここに入るとピザトーストをよく喰っていた。
「揚子江菜館」は中華料理専門店である。
ここは冷やし中華発祥の店としても有名である。
ただ、入ったことは一度もないけれど・・・。
すずらん通りを御茶ノ水方面に歩いていくと、三省堂書店本店がある。
さらに途中には書泉ブックマートや書泉グランデなどの大型書店があり、
靖国通りに面した通りには高岡書店がある。
ここは漫画専門の書店であり、予備校時代、大学時代を通じて足繁く通った店の一つである。
さらに神保町の交差点の、稲垣ビルから靖国通りを渡ったところには、
「トロワバグ」というコーヒー専門店がある。
ここは豆から落としてくれるコーヒーが飲める店で、
バイトの先輩が連れて行ってくれた。
その先輩は楳図かずお氏が必死で原稿を描いている姿を目撃したと云っていた。
となりの立ち喰い蕎麦屋もよく行った店の一つである。
「三幸園」は中華料理店で、ここもよくバイト終わりで行った店の一つである。
ここの味噌ラーメンは少し高かったが、
小さな大蒜がそのまま入っていて、大好きな味噌ラーメンの一つだった。
すずらん通りから靖国通りを渡って御茶ノ水駅に向かう途中に、
「BAMBI」という名の洋食店がある。
どちらかと云えば学生向きの店で、一度だけ入ったことがある。
バンビとは道の反対側の少し奥まったところに「駿河」というとんかつ屋さんがある。
ここも何度か入ったことのある店で、
変な話だが、トンカツより定食についてきたシジミの味噌汁の味が今でも記憶に残っている。
ここから御茶ノ水方面は楽器店が多くなり、
靖国通り沿いを行くとスポーツ用品店が多くなる。
お茶の水に向かって歩くと明治大学があり、
その奥まったところに「山の上ホテル」がひっそりと佇んでいる。
ここは戦前に建てられた建築物としても有名で、戦後一時GHQに接収されていたこともある。
また多くの文人に愛されたホテルとしても名高い。
有名作家が都心で“カンヅメ”になる時によく利用されたりもするようである。
この通りから少し奥まったところにニコライ堂がある。
“ニコライ堂”の愛称で親しまれている建築物は、
正確には「日本ハリストス正教会教團東京復活大聖堂」という。
つまりギリシャ正教の教会なのである。
大通りに戻り、そのまま行くと神田川を渡る御茶ノ水橋の手前にJR御茶ノ水駅御茶ノ水橋口がある。
御茶ノ水駅は神田川沿いに平行して建てられている。
平行して建てられていると云うより、護岸の上に強引に敷設されたといった感じだ。
御茶ノ水橋から見る光景は、さだまさし氏の名曲「檸檬」のジャケットにも描かれている。
神田川に架かる橋が聖橋で、湯島聖堂に繋がる橋からこの名がついた。
下には東京メトロ丸の内線の橋も見える。
JR中央線の下を潜るため、神田川の川面に近い位置に橋が設置されている。
地下から川を渡る時だけ地上に出て、またすぐに地下に繋がるトンネルに入る不思議な光景である。
予定ではここがゴールだったが、
御茶ノ水からさらに中央線沿いを歩き、昌平橋から秋葉原に至る。
このあたりの快速線の高架は、明治時代に作られた煉瓦によるものを、
後にコンクリートで補強して使用している。
そのため煉瓦の部分は明治時代に甲武鉄道が建設したもののままであると思われる。
鉄道遺構を単なる遺構として保存するのではなく、
実際に補強して使いながら保存するという姿勢には共感が持てる。
御茶ノ水から快速線は神田へ、緩行線は秋葉原へと続くわけだが、
快速線の途中にはかつてあった万世橋駅のあとも残る。
交通博物館として利用されていた旧万世橋駅は、今はその役目を終え、ひっそりとしている。
電気街を抜け、秋葉原駅電気街口から昭和通り口に抜ける。
ここでこの散歩の旅は終わりである。
JR水道橋駅を出発したのが8:48a.m.、JR秋葉原駅に到着したのが1:10p.m.だった。
昼食時間も含め、4時間22分の散歩旅であった。
取材日:2009年11月28日
区間:JR水道橋駅-東京メトロ神保町駅-JR御茶ノ水駅-JR秋葉原駅