ringoのつぶやき

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DJ-タカタのエアバッグ問題、解決を長引かせる5つの要因

2014年11月21日 09時47分05秒 | 気になる株

 

 タカタ製エアバッグのリコール(回収・無償修理)に絡む問題は6年前から続いている。エアバッグの破裂で
金属片が飛び散り、これまでに少なくとも5人が死亡したとされる。この問題が解決するまでに、数年とは言わ
ないまでも最低数カ月はかかると考えられる理由は以下の5つだ。

1. リコール規模が大きい
 2008年以来、世界で約1700万台(米国の約1000万台含む)が対象になっていることが示すように、今回のリコ
ールの規模は米国で最も大きな部類に入る。さらにリコール対象が拡大する可能性もある。自動車の安全を推進
する米国の市民団体、自動車安全センター(CAS)によると、米国最大のリコールは、自動変速装置(AT)の欠
陥で米フォードが1980年代に実施したもので、対象は2100万台だった。1999~2009年にかけて自動速度制御装置
解除ボタンの欠陥を理由に同社が実施したリコールが対象1500万台でこれに続く。トヨタ自動車は05~12年に、
意図せぬ急加速などで990万台をリコールした。 

2. 根本原因が誰にもわかっていない
 タカタと自動車メーカー各社はこれまで、欠陥は製造工程に関連していると述べてきたが、今になって一部の
温暖地域でエアバッグが破裂する原因を調査している。タカタの最大の部品供給先であるホンダが米運輸省道路
交通安全局(NHTSA)に提出した書類によると、タカタが実施中の調査には冶金(やきん)学的分析、漏えい試
験、衝突試験が含まれる。

3. 交換部品の製造に時間がかかる
 タカタは9月半ば、交換用エアバッグ・インフレーター150万個を来年2月までに生産する計画を明らかにした
。これは、交換が必要なインフレーター数百万個の一部にすぎない。ホンダとトヨタはNHTSAの質問状に対する
書面回答で、リコール対象車のインフレーター交換にかかる時間に関するデータを提供した。トヨタは、13年4月
以来、対象87万7000台のうち部品交換が終了したのは5%だとしている。

4. 代替の部品供給業者を見つけるのが困難
 ホンダ、トヨタ、フォード、日産自動車、米ゼネラル・モーターズ(GM)、独BMWはいずれもNHTSAへの提出書
類で、インフレーターまたはエアバッグを別の会社から調達する方法を模索したが、それは困難を極める、との
見方を示した。日産によると、車両のレイアウト、衝突パルス、センサーの性能、エアバッグの容量および形状
、通気口の直径、テザーの長さ、衝突センサーの性能などを考慮しなければならない。タカタ以外のエアバッグ
およびインフレーター製造元に交換部品の供給を求めるのは、設計のし直しと部品のチューニングが必要になる
ため容易ではない。ただ、ホンダはこれまでに、他の供給業者の利用は可能だと述べている。

5. インフレーター交換を優先すべき地域があいまい
 タカタは、リコールを一部の地域から全米に拡大するべきだとのNHTSAの要求に異議を唱(とな)え、そうし
た場合には優先度が高い地域への部品配送が遅れる原因になると主張した。米国およびメキシコにある自社工場
で製造され、欠陥が指摘されているインフレーターは、それ以外の地域にも納品されている。7月にはマレーシ
アでホンダ車のエアバッグが破裂し、女性が死亡する事故が起きている。

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