遅くなりましたが新年あけましておめでとうございます。
このブログを見てくださっている皆さまにとって
よい年となりますように祈念申し上げます。
さて2021年 最初の記事は「治療計画」をテーマに。
提示する症例は、一般開業医院ではよく遭遇する事例と思う。
主訴部を含め全体的な治療を希望に来院。
初診来院時、上顎義歯は自身で市販の吸着材を用いて
口腔内に食事のときだけ使用している状態とのこと。
この義歯は現状、なんとか使用はできるみたいであった。
ただ苦痛となっていることは、食事が満足にとれないことらしい。
上顎は多数歯欠損で、残存歯も歯冠崩壊が著しい状態である。
ペリオの状態も悪い。
この状態になるまで放置していた理由は、歯科に受診するたび
歯を抜かれることで、足が遠のいていたらしい。
今回のテーマ、治療計画を考えた場合、皆さまなら
どのような治療計画の元、治療を進めていきますか?
患者は保険診療のみの治療を希望。
個々の歯の保存の可否からの保存修復、欠損補綴様式だけでなく
治療を始めるにあたってどのような流れで処置していけば
治療期間中でも患者はそれなりに食事が行いやすくなるかを
上記の文章をすべて加味した上で、考えていただきたい。
何を優先するか、その優先する先にあるものは何を目的としているか。
歯周環境の状態、残存歯の配置と崩壊状態を考えると
検討し甲斐がある症例と考える。
この症例も、PGI名古屋のZOOM月例会にこのテーマで
症例提示を行う予定であるため、ウェブでは治療の流れは
公開はしない。