リキデンタルオフィス 医療関係者向けブログ

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2017年10月22日 PGI名古屋 秋例会

2017-10-23 08:14:00 | Weblog
昨日はPGI名古屋の秋例会が行われた。
今回の基調講演は、名古屋市開業の佐分利清信先生。
包括歯科治療における、独自のデントフェイシャル‐アナリシスを応用し、
顎顔面という広い観点から各症例を3次元的に分析し、
包括的な治療を行う点についてのお話を拝聴した。
佐分利先生とは何年も前から懇意に交流があった先生でもあり、
この佐分利先生の考え方と臨床を会員にぜひ聞いてほしく
忙しい中、当会に時間を割いてくださったことに改めてお礼を申し上げたい。

午後からの4名の会員発表も(大西先生、飯塚先生、前岡先生、安藤先生)
非常に洗練された内容ばかりで
活発な指摘や質疑が行われ、盛り上がった例会となった。

参加された先生方、台風接近の中 お疲れさまでした。

29年10月15日 バド

2017-10-16 07:56:11 | Weblog
昨日は南清和先生による勉強会。
包括歯科診療を行うにあたり、最低限知っておかなければならない要点と
治療計画、臨床の勘所など、盛りだくさんの内容をお話いただいた。

今回も相変わらず質疑の数が非常に多く、
南先生も熱心な先生ばかりで話甲斐があると喜んでおられた。

ちなみに南先生のスライド、またアップデートされた内容が多く、
私も結構見入ってしまったが、この先生は鋭い感と臨床センスが高いと考える。


人と人のつながり

2017-10-07 13:08:24 | Weblog
丸橋賢先生の書籍を読んでいて、とても感銘を受ける内容が多々あったことは、以前にも紹介したが、今回はその内の一つをまた紹介したい。
添付写真に書かれている内容、ある問題についてその問題を紐解くために書かれている内容であるが、その内容はともかく、
この一説、我々の日常臨床や人間関係にも相通じることがある。
当院は治療中に転院してくる患者が非常に多くおられ、そのような方々の中には、治療計画や治療方針などの説明を行う時、
それは保険診療の範囲なのか、自費で行うのなら幾らするのか、といったことを、もごもごした感じの話方をする方や、
時には保険診療範囲内で色々考えているにも関わらず、
「また、ここも儲けるためにこんな計画を提案するのか…」ということを思っているであろう様相がひしひしと伝わってくる方もいる。
しかし、これは患者が悪いわけではない、歯科医療界が患者をこのようにしてしまったのである。
それゆえ、このような時、本当に医療人として悲しくなる。
そもそも、転院を決めるほとんどの場合、患者が疑心暗鬼になり、信頼できなくなる、というのが患者の心境であると思うが
巷でよくいわれる「患者との信頼関係をつくる」とは何かを考えざるえない。

「患者様、お痛みはございませんか?」「~様に適したプランをいくつかご提案します」
「この歯は予知性がないため、抜歯したあとインプラント治療をお勧めします」
「クリスマスイベントを行いますので、ぜひお子様をお連れになって楽しんでください」などなど、、
患者にとって優しく接し、リラックスしてもらうことで信頼関係を構築するねらいかもしれないが、これは経営的接客の部類である。
このように医療が経営(ビジネス)になった時点で、丸橋先生がいう『信頼関係』でなく、単なる『便宜的関係』にすぎない。 
ましてや「月間売り上げ目標」など院内でスタッフに掲げるようであれば尚更である。

医院の方針がどうこうという前に、なんとかしてほしくて来ている患者なのだから、目の前にある病態に対して、学術的根拠をもって、
大変な作業でも、時間がどれだけかかっても、一生懸命に黙々と問題解決を行うことの方が大事であろう。
この姿勢のみが、患者との信頼関係構築ではなかろうか。

ちなみに『人と人の間に、信頼や愛情を育むもの、それは大変なことをいそいそとやってあげる、まっすぐな姿勢』
これは患者との関係でなくともいえる。
私は自分のスタディーグループの歯科医達から、頻繁に症例や文章の校正などの相談を受けるが、何十年も、今まで、どんなに面倒な内容であろうが、
恩をきせることもなく、損得勘定ぬきで、私に関係ないことでも、当たり前のように、それに対して細かく助言や手助けをしてきている。
これを読んでる歯科医で、心当たりある人は多いだろう。
それゆえ、、この丸橋先生のこの話を読んだとき、仲間意識で行ってたが、この信頼関係という点では意識したことがなかった分、
私の行っていることは、おのずと彼らとの信頼関係を育んでいたものなのか、自問してしまう。
相手にとって私が、便宜的関係に過ぎないとするなら、正直、悲しい。
自分が目立つため、自分を大きく見せるための便宜的関係から、もうそろそろどう思われてもいいやって、考える輩も本当に存在する。
実際、そのような思慮の若手の歯科医がいたが、暫くの間、注意した点を静観していたが、残念なことに、全く真意を理解しようともしないため、
このような性格の人とはもう関わりを持ちたくないので、少し以前のことであるが縁を完全に切った。。

『充実や信頼、安定や愛情、生きることへの意味、それら原初の願いを、多くの現代人はどこかに置き忘れ、あるいは身体の奥深くに眠らせ、
見失ってしまっていないであろうか』という苦言に同調せざるしかない現在の社会で、
人と人のつながり、患者と医療者のつながり、について悶々としている。

ここ数日 熱にうなされ、頭がボーとしてるとついついこんなことを考えてしまう…(現在、風邪こじらしてます)

2017年10月1日 顎機能勉強会 第一回目

2017-10-01 19:59:16 | Weblog
昨日は毎年6名限定で行っている全4回に渡る顎機能勉強会の1回目を当院で行った。
昨年までは3回であったが、今年より4回に増やし、
咬合診断の捉え方とその実際の手技についての項目を追加した。
昨日はこの咬合診断について。

潮流となっている診査診断の流れの中で、咬合診断について大きな問題点をまず明示し、
その問題点について、何が間違った見識であるか、そして正しい見識と、
咬合診断の手順について、いくつかの症例を交えながら解説を行った。
今回は、この咬合診断の内容のみに一日を費やし、参加した6名が完全に理解してくれるまで
徹底的に説明した。その甲斐あって、参加者からは、
普段、学会などで、他のスタディーグループのDrがプレゼンを行っている時、
質疑の時間に、私が発表者に指摘している内容の意味と本質について、うなずけるようになったことと、
今までグレーな部分が多かった咬合診査と咬合調整法が明確になった、という感想をもらえた。

ちなみに今期の参加者のうち、顎運動時の捻髪音と咬合違和感の自覚症状がある2名の者に
私が実際に咬合調整を行ったことにより、即時に捻髪音と咬合違和感をなくしてみせた。
処置をうけた者も、それを横でみていたものも、事実を目のあたりにしたため、
相互実習も真剣そのものであった。彼らは確実にレベルアップしていくと信じてやまない。