リキデンタルオフィス 医療関係者向けブログ

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スプリント

2015-07-28 12:07:26 | Weblog
今回も臨床から

臨床においてスプリント療法を用いることは少なくはない。
しかし実際スプリントを用いた治療を行っても
次の来院時、皆はスプリント治療によって何をみて、どう処置、
つまり的確な対処を行っているだろうか。

提示する写真、
ブラキサーの患者に使用してもらっているスプリントである。
来院時まず最初にスプリントを見せてもらう。
じっくり観察すると顎口腔機能の問題点はスプリントに
顕著にあらわれていることが多い。
口腔内を見ずとも、このスプリントだけでどのような状態の口腔内かは
予測できる。スプリント観察後、予測したことが口腔機能の状態と
一致していることを確認するとまず予測通りである。

提示する写真のスプリントの状態を観察して
(写真上の赤で印記されている部分はMICP) 
顎機能と咬合がどのような状態だから
 ・口があまり開かない
 ・習慣性咀嚼側が右側
 と判断したか 考えてみてもらいたい


毎度ながらウェブでは解説はしない。
この解説はバドの9月に行うことにしよう。
でも、
バド(PGI名古屋)のメンバー(特にフッジーナ、いかしか麻布君、しんやIIDA)
は答えれないとポコパンものです。

木だけでなく森をみる

2015-07-22 15:27:41 | Weblog
6月以降やたら忙しくすっかり更新するのが億劫になっていた。
久しぶりに臨床例を提示しよう。

主訴が右側咬合違和感の症例。
この様な場合、原因を深く考えずに
主訴部の咬合調整もしくは経過観察を行っている事例が多い。
しかし、全体的な機能面から局所に起こった症状であることを
考えなければならない。
大元の原因に対処しなければ対症療法の繰り返しの結果
症状はさらに悪化してしまう。
これに気づくか気づかないかがワンランク上の臨床である。

動画で提示しよう

慢性ロック症例
注)この症例が慢性ロックとは思わないと考えた先生は勉強不足です…

毎度ながら何を診断し何を行ったかはウェブでは説明しない。

27年7月5日 PGI名古屋 春例会

2015-07-06 08:31:07 | Weblog
PGI名古屋 春例会
時期柄、スーツでなくアロハシャツで統一した例会。

今回は20名の欠席連絡があっても、会場は満席となっていた。
また今回は特別ゲストとして吉木邦男先生をお招きしていた。

午前中は会員発表
岐阜 六条メディカルモール歯科の三森先生
神奈川 湘南まつだ歯科の松田先生
名古屋 馬淵歯科の飯塚先生
名古屋 藤井歯科の藤井先生 
   から日常臨床の症例発表を行ってもらった。

午後からは東京医科歯科大学で教鞭をとっている
補綴科の小林賢一先生の基調講演
咬合と咬合高径、咬合の勘所などの話をご講演いただき
とても臨床的な話であるなか、リファレンスにのっとった
興味深いお話であった。
小林賢一先生は大学外ではあまり講演はされず、しかも東海では
まず聞くことができない。これも師事の西川洋二先生と小林先生の
つながりと、小林先生と懇意にされている飯山先生の
ご協力あってと考える。

今回も非常に有意義な例会であった。