リキデンタルオフィス 医療関係者向けブログ

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ある若手勤務医におくる言葉

2013-03-28 20:06:16 | Weblog
ある歯科医が日々の仕事について私に悩みを打ち明けた。短い時間しかなく、ほとんど話を聞くことが
できずじまいだったが思いつめた表情が私の脳裏から離れない。
話が殆どできないままであったことが気にかかっていた。

歯科医師の中でも職人気質の歯科医のもとで働き、師事とするなら相当な覚悟が必要だ。
当初はゴミ扱いみたいにされる感があるが耐えるしかない。
しかし、どうでもいい奴、嫌いな奴と思われてはいない。
ちょっとした用事でも、ちょっとした時でも君の名前を呼んでくれることは、嫌っておらず、
信用している証だということは理解できると思う。

“この処置をお前に二度とやらせない”と言われたことは
  ”同じ事を二度とするな”という意味だ。

“もう帰れ バカ!”とは、
  職人の世界では 気合を入れろ の意味だ。

“その質問はつまらない”とは、
単に質問を投げかけるのでなく、事前にいろいろ調べて自分の考えたことを先にのべてから
尋ねないのが原因である。調べていたら分かるような内容だから、つまらないと言われるのである。

本当に見放されていたり呆れられていたら、注意することはおろか口もきいてくれないはずである。

“理解度がない患者しか配当されない。”という悩みも禁物だ。
なら、その様な患者を君の力でどう変えていくかを考えよう。

少しでも空いた時間は職人にうっとしがられるほど、近くで技術を盗み見しよう。
いずれそのタイミングでいろいろ質問されると思うが、その時に備えて師事の求める答えに
近いことが言えるようになる事が大切だ。

また、配当された患者の中で、師事が専門としてる病態をもつものもいる。
その時、『自分がどう考え、こうしたいと思うから、これがしたい』と言ってみよう。 
きっとチャンスをくれると思う。 
手技が上手くできなくてもいい。必ず師は怒りながらでもフォローはしてくれる。

“ストレスで食事も喉を通らない
         毎回吐いてしまう。”
なら いっそうのことストレスと一緒に便器に全てを吐き出してしまえ。。。

ぼーと見学してることと、考え学ぶ見学では大きく差がでる。
ひねくれず、錆びつかず、じっと今を耐える姿勢を若いうちに学んでほしい。

焦りはあると思うが、心配はするな。いづれ君も一本立ちするときがくると思う。 
最初から物事が上手くいく人を羨ましく思うことはやめようね。
その様な人たちに共通して言えることが、誠の医療人と言える人は殆どいない。 
この真意は今は言えないが、きっと君にもいづれ分かる時が必ずくる。

耐え難きを耐える精神の美徳は、質が高い技術習得の中で、
利に走らない医療の本質を君にもたらします。  

辛いと思うが Do your best!!

25年3月23、24日 PGI研修会

2013-03-25 08:18:56 | Weblog
今月のPGI 土曜日の勉強会は定例会員発表
今回は私もケープレを行なった。

所属する勉強会 研修会 学会において
プレゼンを行うときのコツは、原則としてプレゼンする
会が何のトピックスを求めているかによって
テーマにそった内容で構成しなければならない。
プレゼンって簡潔、的確にまとめあげるのは
容易なようで難しい。

勉強会後の懇親会、、
22時30分~1時までって…
私は0時にフェードアウトしたが、数人の先生方は
懇親会後、締めのラーメンを食べにいったらしい、、、、
メタボ気味でなく最近メタボの私には、おそろしくて
できない行動である。 最近またお腹がでてきた… 
このままではいかんです。。。


一口腔一単位の治療

2013-03-21 08:02:25 | Weblog
今回提示する症例は以前通院してた患者からの紹介患者
40歳女性 主訴:冷たいものがしみるのでたぶん虫歯がある。

主訴の所見としては15のインレー 遠心部に2次カリエスを認めるが
エアー診では頬側歯頸部で疼痛症状がある。


このような主訴の患者がきた場合、みなさんならどうするかな。
ちなみにすべて保険診療ですよ。

症状の原因を口腔一単位で考える歯科治療

2013-03-14 18:24:54 | Weblog
今回提示する症例も医療関係者からの紹介患者である。

歯科治療を受けたことによって、治療後、日常生活に支障をきたし、
ひいては精神的にも不安定になってしまった場合、
『様子をみましょう』とか
『精神的な問題もあるので精神科を受診してください』等と
いう問題ではないと考える。

確かに我々歯科医はおのおのの臨床で、
けっして悪い状態を作るつもりでなく、
患者を治すつもりで頑張って治療してるのだが、
患者が治療後の不具合を訴えるなら、何故そうなったかを
早急に考えて対処してあげなければならないのでは。。。?

この症例も、ちょっとした原因が引き金になり
口腔内に大きな原因をもたらした症例である。
私がこの症例を診たとき、何をしたかは写真で推察してもらうとして、
 (備考;通院1ヶ月ほどで患者は精神的な問題からも解放された)
何度もいうが対症療法でなく、原因除去療法でなければ
同じことは何度も繰り返される。






ひとりごと

2013-03-01 12:01:13 | Weblog
左目のまぶたの痙攣がなおらないので休診日に
けっこう大きく構えてる開業眼科医院に行ってきた。
この医院、大きな待合室でマイクで医師が患者の名前を呼ぶのだが、
この日は女医が担当だったみたいで、色っぽいナヨっとした声で
『 まつおかさま まつおかさま いちばんのしんさつしつにおはいりくださいませ 』
と待合室にアナウンスが流れるのだが、 何故だかこの声で呼ばれたことにはずかしかった…

薄暗い診察室に入ると 細身の40代くらいの女医が
おそろしく丁寧かつナヨナヨした問診をする。でもって
眼球の検査をするため器械に目を置くと
『 まつおかさま ひだりをごらんになって~ 
  みぎをごらんになって~ うえをごらんになって~
  したをごらんになって~ しょうめんをごらんになって~ 
  おつかれさまでした♪ 』 バスガイドみたいな口調で話され
笑いそうになるのを我慢した。その後画像を女医が確認後
『おメメは非常にきれいでございます♪』 と、、、
 …
おメメ!! もはや自分の症状のことよりこの言い方にびっくりした。

結局、長時間のデスクワークによる眼精疲労が原因といわれ
目薬を処方されて終わった。

この頃は 歯科だけでなく医科の方もこんな対応になってきたんだな…
頻繁に言っていることだが、
~様、~さしていただきます、 ~みさしていただきます など
医療現場がサービス業となっているこのご時世 
ほんとうにこんなんでいいの?? 

ただ、9時からの診察であるこの眼科医院、私は混むと思い30分まえに
行ってドアの前で待つつもりだったが、朝から数人の患者がドア前に
たっていると、時間前に中に誘導し、9時診察より20分くらい早い時間から
診察をはじめる姿勢には感心した。 
私も同じように早く患者がくれば、スタッフがまだ来てなくても基本一人で診療はじめるので、
この様な医療の姿勢をみると気持ちがいいものである。

でも、 “おメメ”って…