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風たちぬ

2013-08-09 08:35:29 | Weblog
2013年のジブリ映画 『 風立ちぬ 』

コクリコに続いてというか、さらに大人むけ というより
とうとう後期高齢者むけのアニメ映画になってしまってる感がある。
私はジブリ映画が好きだが、
大正、昭和の時代背景と生活描写が見事な反面、内容が大衆に向けては
難しすぎであり、歴史や時代背景を経験した者や
その時代の知識がある人しか、噛み砕いた理解や共感を
共有できないかもしれない。

ジブリ映画は、ぽんぽこ以降ナレーション的なものがないが、
この様な歴史的背景にあるヒューマン系の物語には、誰もが
その時代を映画を通して知れるようちょっとしたナレーションも
あってもよいかもしれない。
例えば、結核の特療所で高原の病院のバルコニーに患者を並べて寝かす
シーンがさりげなくあったが、結核菌が紫外線に弱いということから
当時の医療風景を描写してたり、
イタリア人飛行機設計士との夢の中での友情も、鑑賞者がより深く
ジブリの世界に入り込めるように、のみこみ易い
ちょっとした工夫があったほうがよかったかもしれない。

この映画は堀越二郎氏の半生を描写するとともに
古き良き日本の〝道義、道徳、礼儀、礼節”をじんわりと表現してるが
今の若い世代の人にはどのように見え 感じただろう、、、