リキデンタルオフィス 医療関係者向けブログ

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私の日常臨床 37の続き 2

2018-10-29 13:12:35 | Weblog
他院からの処置依頼症例

最終補綴(すべて保険診療で行った)から1ヶ月後の来院でも今まで悩んでおられた症状は全くなく、
咬合も非常に安定している経過である。

前回も述べた様に、この症例において、スタビライゼーションスプリントで
顎位の模索とやらを行ったり、AG構築を行ったりする必要性はまったくない。
それは患者が悩んでいた症状から解放された事実と、口腔内の経過がそれを証明している。
この症例、患者にはナイトガードは必要ないと判断し、使用はさせていない。
これらの理由は、ウェブ上では明記はしない。

机上の論議をもとに診断や治療計画を行うことは間違いではないが、
個々の症例においての症状を慎重に診査し、的確な診断と処置を行う中で
必要とされるものとそうでないもののスクリーニングは、臨床経験だけでなく
専門的な知識も必要であるが、これらを発揮できる力は、何よりも
「患者に対して愛情をもって心血を注いでみてあげられるか」と考える。

よく原因がわからないと思われる事例に対しては、保険だから 自費だから という感覚なしで、
この心血を注いでみてあげる姿勢を是非実践してもらいたい。
見えなかった原因や所見が、培った知識と経験より紐解きができるようになると考える。
実践してもらえると、私のいってる意味がよく分かると思う。




風邪 と 病院

2018-10-23 13:51:56 | Weblog
週末から風邪をこじらせた。病院嫌いの私だが、咳が止まらず 熱が下がらず
近くの内科にいってきた。

けっこう待たされようやく診察室へ
「どうされましたか?」
  「風邪をひいたみたいで」
「風邪かどうかは私が診て判断します」
  「… ・・・」
いろいろ問診され、その間、医師はずっとパソコンにメモメモしてこっちを全く見ようとしない。。。
でもって看護師が体温はかってくれたあと、ようやく医師が私の方を向いて胸だしてといって
聴診器をポンポンポン(一か所につき約0.5秒、計3か所)と素早くあてたあと
「風邪ですね 薬出しておきます」 って。。。。。この間、約4分

でもって受付で会計するのにすごく待って、処方箋受け取って、薬受け取りに行って帰った。

医科の診察、疑問に思うこと多々あり、、、
しかし以前も風邪ひいたとき別の医院でしっかりとはいいがたい間に診察が終わり、薬をだされたが
これで、治ってしまうから、まあ、名医なんだろうな…

困ったもんだw

さて、風邪と診断されたので、処方された薬でものもうwww

心遣いに 嬉しさと 私も感謝

2018-10-12 13:36:33 | Weblog
開業していると、患者さんがいろいろ差し入れやお土産をくれることは多く
これは皆さんの医院でもよるあることだと思う。
いわゆる地域密着型である表れだと考える。

ただ、治療に本当に感謝してくれている患者さんというのは少し違う。
提示している症例は、以前転院してきた症例である。
前医の治療方針に疑問を抱いて転院されてきたのであるが
前医の先生も結構いろいろ思案されて苦労されていたと思う形跡が散見され、経緯をお話されていたが
やはり患者と医師の相性というものがあるのであろう。転院を決めたのは仕方がないかもしれない。
そのような中、私はこの症例に対して歯の温存とできる限り欠損のない治療を
めざすため、予後が不安とされていた左下6を再植、右下臼歯欠損部には
歯の移植処置を行い咬合を構築している。(現在最終補綴前)

この患者さんにとって私の治療はとても有意義であったのであろうか、
当院に転院してから、予約日でもない日に自分のところでとれた
グレープフルーツやサクランボなどなどの果物をわざわざ届けにきてくれるのである。
口数の少ない初老の患者さんであるが、この様に自分の畑でとれたものでも
特にきれいに収穫できたものを選りすぐってもってきてくれるのを見ると
本当に当院で行った治療に感謝してくれていると伝わってくる。
いつも見返りは全く考えず日々仕事をしているが、やはりこの様なことをしてもらえると
医療人としていつも心血注いで患者をみなければと改めて思う。

今日も突然当院に来られ、もぎたてのマスカットをどうぞっておいていかれた。