リキデンタルオフィス 医療関係者向けブログ

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咬合挙上する しない? 続き

2013-04-24 08:26:52 | Weblog
前回の記事の件で けっこう質問がきたので
続きをだすことにした。

行なった顎位修正の手技で着目してほしいことは
右側臼歯部にAddingを施しているが、左側臼歯部は
何もしていないということ。
でもって、この状態で左側がちゃんと咬合しているということ。

見よう見まねで真似できるようなテクニックじゃないので、
今回は動画も大サービスでお見せする。
  ↓
顎位の修正動画

(追伸)
理想治療を考えようとしても、咬合を上げるべきではない。
もしこの症例を見て、矯正治療やインプラント補綴を考える先生は
患者の年齢や個々の歯の状態も考えて欲しい。
Ideal Treatment の本質は Optimum Treatment である。
この症例、当院では100%保険治療で行う。


咬合拳上 する しない ?

2013-04-17 09:24:10 | Weblog
私のところに症例相談をしてくる先生たちの多くは
咬合再構成の症例がほとんどであるが、その半分以上が
咬合拳上(咬合高径をあげる)をするべきでないのに
してしまっている症例である。

Dr曰く、模型診断やCR診断よりそのように考えたと言うが、
個々の生体においてすべてを同じように捉えることはするべきでない。

咬合というテーマは簡単でないことは皆周知であるが、
簡単でない故、皆研修会などで咬合や顎位について研鑽するのであるが、
ストレートに研鑽してしまったDrほど間違った診断と対処をしてしまう
傾向にある。

今回提示する症例 私は咬合拳上する気は全くない。
理由はウェブでは毎度のごとくお話しません。