リキデンタルオフィス 医療関係者向けブログ

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2017年 名古屋オステムインプラントセミナー

2017-01-24 12:09:47 | Weblog
3月から始まる㈱オステム主催のAICインプラントセミナーにおいて
私は第7、8回目の補綴セッションを担当することになっているが、
このセッションで私が講義する内容の概略を案内しておきます。

・上部構造作製のステップ 
上部構造作製における、マテリアルの選択、印象時と咬合採得時の注意点、
スクリューリテイン、セメントリテインのメリット、デメリットについて、
基礎的な手技と捉え方を解説します。

・トップダウントリートメント
個々の患者の口腔内においての理想的な補綴上部構造を考えた治療計画のもと、
インプラント外科を行っていく点をバイオメカニクスの概念とともに解説します。

・総合診断によるインプラント治療 
欠損があるからインプラント、または、予知性がないと判断し歯を抜いてインプラント、
というなんでもかんでもインプラントありきの治療計画ではなく、なぜインプラントが必要なのか、
その場合、どのようなことを考慮していかなければならないか、
総合診断というなれば顎機能の観点もどのように診査診断し、機能回復を行うべきか、などを、
できる限り多くの臨床例をあげて解説したい。
また、個々の症例の咬合について、安易に理想咬合への治療ゴールを考えるべきでない理由についても
咬合の捉え方から解説します。

ちなみに、
オステムの社員によると、オステムインプラントを導入検討してる方は、
この研修会に参加されればランニングコストを抑えながらセミナーにも
参加できるメリットがあるらしいので、お勧めかもしれません。
また、インプラント外科治療について欧米で講演を頻繁にされている
キム先生の講義を名古屋で聞けるというのも魅力かもしれません。

ご興味のある先生はこの研修会 受講されてみてはいかがですか

オステムセミナー案内

2017年1月22日 顎関節アドバンス勉強会

2017-01-23 08:11:42 | Weblog
昨日は当院で行っている6名限定の顎関節勉強会の第3回目を行った。
先月の内容の続きで、今回は動的診断の診査とその評価方法からみる
咬合の与え方を中心に解説と実習を行った。

少人数限定なので、今まで解説を行ってきた内容を個々に質問形式で再確認してもらったため、
より概念が理解されたようであった。

ちなみに、この私のプライベート的な勉強会に参加される先生方は
名誉や地位にこだわる傾向がなく、ただ純粋に、貪欲に学術を研鑽したいと思っている
姿勢がひしひしと伝わってくるので、私も熱をいれて解説したくなってしまう。

29年1月14、15日 BADS

2017-01-16 07:59:00 | Weblog
今月は顎関節の勉強会
14日は顎関節の機能と顎機能障害に対する捉え方を朝から夕方まで私の方から解説を行った。
普段の臨床での、総合的な診査診断からの治療計画において、顎機能障害を有する症例に対する
問題点とアプローチについて、参加者は驚きの中、真剣に耳をかたむけていた。

翌日15日は、当院で終日にわたり実習を行った。
顎機能障害に対する、緊急処置と診査法、治療についての実習。
昨年同様、参加者の中で機能障害を有する3名に対して、
実習デモ患者として、エマ―ジェンスからの咬合調整により
筋症状と咬合違和感を即時になくす処置を行い、本実習の有意性を体感してもらった。

両日とも大雪にかかわらず、参加者が非常に多かった。 

師事からの提言

2017-01-06 08:48:21 | Weblog
新年あけましておめでとうございます。
新年最初の記事は、
年始に師事である西川先生とご相伴したときの話である。
師事と昨今の歯科事情についていろいろ論議しているとき、苦言を申されていた。
盛業をめざした開業のための経営方針が間違っている医院が多すぎることに対して、
学術を研鑽するだけでなく(勉強会や研修会に単に参加するだけでなく)
得た知識と技術を実践しつづけることで、結果(経営)はおのずとあとからついてくるのに…、
また、学術をおろそかにして、売り上げをあげることばかりを優先する医院もある、など、、
ということを警鐘されていた。
普段私が思っていることと全く同じことを師事も考えていたことに
私はうれしくもあり、今まで自分の信念を曲げなかったことに誇りをもてた。

今の日本の歯科事情、本当に段々おかしな方向に進んでいる。
・大勢のスタッフを抱えて、大々的に歯科医院を展開することに憧れること。
・自分の実力以上の内容を掲げ(本人は気づいていない)、自分を大きくみせること。
・歯科医院でバレンタインやクリスマス、ハロインなどのイベントを行って集患すること。
・ブログなどで、プライベートを謳歌してる内容を自慢気に報告すること。
これらになんの意味があるだろうか。
また、チームアプローチに憧れる先生が多いが、何をもってチームアプローチと称しているのか。
これから開業しようとしてる先生方は、これらのことをよく考えてもらいたい。
私達医療人はもっと優先するべきことがある。

師事と私のぼやきはつきることがなかった新年の時間でった。
写真は師事の西川先生と銀座で開業されている福島先生。