リキデンタルオフィス 医療関係者向けブログ

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贈り物

2017-11-29 07:45:22 | Weblog

お世話になった人への贈り物や、友人などへのお祝いを送るとき、
私はいつも頭を悩ませる。
どんなものを受け取ると喜ぶか、また、その時点では何を送ると喜ばれるかなどを
いろいろ勘案するのにけっこう時間がかかるからである。

例えば少し以前、兵庫県西宮市で開業している友人が、移転開業をした。
移転開業祝いは通常なら胡蝶蘭などの花であろう。
しかし、花はおそらくたくさんもらっているはず。
なので私が考えたことは、医院に飾れる時計を送ろうと。 
でも、ありきたりの時計より、どうせならちょっと変わった時計にしようと考えた。
移転した医院の写真をじっくり観察し設置できる場所、そして彼の行動や性格を検討する。
彼はけっこう国際学会や海外の研修会に頻繁に出かける。
そこで待合室におしゃれに飾れる世界時計をチョイスした。
スタッフが出張中の彼に連絡をとる場合、場所の時間が簡単に把握できるようにするには
もってこいだろうと考えたのである。
贈り物を届けたあと、彼からお礼のメールと設置した状態の写真が届いたが、
的中したみたいで非常に喜んでくれた。
組み立てと設置に苦労したみたいだが、送ってくれた写真を見る限り
彼の医院の待合室にマッチしていることがわかる。

こういう選択を考えるのは大変だけど、喜んでもらえると贈り側も嬉しくなる。
人と人とのつながりはこういう些細な配慮も大事だと思う次第。

ちなみに彼からのメールに
『見た目からは想像できない、おしゃれな贈り物をしてくれるのはさすがです』と、、、
私の見た目って…、、、どうみてもジェントルマンにしか見えんでしょ…

2017年11月26日 PGI&PGI名古屋DH会

2017-11-27 07:30:39 | Weblog
昨日は所用がダブルブッキングの日
午前中、西川先生のPGI咬合顎関節コース14期生第3回目のセッションがあり
この回は私は師匠(西川洋二先生)に動的診断のセッションを任されているので
14期生に動的診断における概念と臨床について解説を行った。
今回は90分以上も時間をいただけたので全部のスライドを提示することができた。
が、やはり師匠の前で話をするのはいつもながら緊張する。

信頼され任されているため、その使命を達成できているかと言えば、
自分自身の中では満足しきれていない。講義の後半に師匠の解説を聞くたび、
いつもそうだが、解説不足がある点などを思い知らされることが多々あり、
まだまだ研鑽が足りない自分に苛立ちすら覚えた。
そのような中、自分にこのような時間を作ってくださる師匠のはからいには
いつも感謝しかない。15期生の時にはもっと的確にまとめたスライドに治し
師匠に少しでもほめてもらうことが私の目標である。

そして、この日は名古屋での勉強会とダブルブッキングしていたため
午前中でPGI研修会から退席し、名古屋へもどり、
PGI名古屋の衛生士部会の勉強会の監修に行かなければならなかった。
非常にあわただしい日であったが、できれば師匠の講義だけは
全部聞きたかったのが心残りであった。

ちなみに最近の東海道新幹線ってなんでいつもあんなに混んでるの。。。?
行きも帰りも10分おきにでてる『のぞみ』の乗車率の高さ、こわいんですけど、、、

私の日常臨床 31

2017-11-22 08:30:52 | Weblog
久しぶりに臨床例を提示しよう。

私を知る歯科関係者は、私がインプラントを多くやっているイメージが強いと思う。
しかし、以前にもブログで記したように私はインプラントロジストでもなければ
インプラントをあまり積極的にやらない派である。
普段、欠損補綴にかかわる臨床では、インプラントを考える前に、再植、移植をまず優先的に考える。
移植する候補の歯がない場合、欠損部に対して義歯補綴かインプラント補綴を考える。
しかしこれは、歯の温存を考える歯科医師としての使命では、当たり前のことである。
けっして自慢することでもなければ、売り文句にすることでもない。

歯の移植に関しては、予後がどうこうなどいろいろ言われ、敬遠されることが多い治療だが、
果たして本当にそれを鵜呑みにしてよいものだろうか。
再植や移植は手間を考えると割にあわないというのが、敬遠される本当の理由だと思う。
確かに時間や手間からの報酬を考えると、この点は私も同調する。
しかし、この処置は臨床歯科医療の真髄の一つと考える。
歯根膜を介して食感を楽しむ喜びを、欠損を有してしまった患者に再び与えてあげることは
非常に価値あることと信じてやまない。

いつも言っていることだが、医療行為は自分たちの経済性(増収)を優先してはならない。
それゆえ、欠損をみればインプラント、欠損部を作ってインプラント という考え方は
支持できないし、私の身近にいる先生方にはこの考え方をもってほしくない。

提示する症例は、多数の残根放置による咀嚼障害が起こっている症例に対して、
智歯を移植することによって咀嚼機能回復を図った症例である。
患者の希望云々より、私が最初の治療計画の説明の時に、口腔内とレントゲンを見て
すぐに治療計画と治療ゴールが見えた事例である。
患者さんは、義歯かインプラントかの選択に覚悟と悩みをもっていたそうだが
移植の選択肢はまったくなかったらしく、この治療計画に即断されていた。

そしてこの症例、他の部位にもちょっとした手技を加えて治療している箇所がある。
それは何か写真をみて想像してもらいたい。

ちなみにこのちょっとした手技は、特に患者が気にしていることでも苦に思っている
ことでもなく、私が『こうした方がいいだろう』と思うことでやっていることなので
保険請求もなければ、自費診療でもない。私の考えることに患者がつきあってくれて
いることなので、報酬は請求することでもない。

2017年11月19日 顎関節症勉強会第2回目

2017-11-20 07:39:04 | Weblog
昨日は、先月の第1回に続いて限定6名で行っている顎関節症勉強会の第2回目を行った。
昨年よりも吟味した内容にしているが、私を特に慕ってくれるこの先生方には
今回特にサービス精神もりだくさん(昼ごはん代も私が出してあげたことも含む)で、
臨床で見落としがちな重要な咬合診査法、鑑別診断法の詳細をスライドで解説し、実習を行った。

彼らが自分たちの医院で、私(西川洋二臨床咬合学)の伝えた内容を
実践し、明らかに結果がでたという報告を聞くたびに、自分のことのように
嬉しくなるため、もっといろいろなことを伝えたくなる。
私も親分(西川洋二)の背中を追い続ける日々であるため、研鑽を続けている立場であるが…

ちなみに、勉強会後夕方からサウナに行ったが、昨日はやたら激混みで
店の看板に『リラックスした時間をお過ごしください』ってあったが、
あんだけ人いっぱいだったら、リラックスできないよ。。。湯舟もイモ洗いみたいな激混み、、
日曜日のサウナ こわいww

2017年11月11、12日 日本顎咬合学会

2017-11-13 08:23:39 | Weblog
先週末は日顎の中部支部の認定医研修会と支部学術大会があった。
認定医研修会では講師に黒岩先生がお越しになられていた。
この先生は難波練久先生や上濱正先生同様に、私をかわいがってくれる先生の一人である。

翌日の支部学術大会は、基調講演に長野の谷口威夫先生の講演。
30~40年のペリオの長期経過症例からみる歯周基本治療のお話があった。
会員発表では、来年の支部選抜発表の代表者選考会もあり
私は審査委員の一人だったので、真剣に発表者のプレゼンを
みさしてもらったが、今回は非常に優れた若手の先生の発表があり驚いた。
質疑に対する回答も完璧で、文句なし。
本当に患者のことを考えた治療計画と手技とアプローチ。
こういう若手の先生が、代表者としてふさわしいと心から思う。
石井先生、支部選抜発表中部代表、心から応援します。

ちなみに電車で名古屋に行ったのだが、なぜに優先席に当たり前のように若い人が
座っているのか…いつも不思議に思う。よく見かける光景だが、今回私が乗り合わせた
車両は特にひどかった。。。見事なまでに優先席に若い女性や高校生の男子や
30代らしき年代の男女が占有しており、近くに老人や乳児や幼児を連れた
人が数人いたのに、座席を譲る人は皆無。。。
のんびり座って皆スマホに夢中で、自分たちの世界に浸っている。
周りが見えないのであろうか、それとも優先席は先にすわった人のものと思っているのであろうか…。

また電車に乗るといつもほとんどの人がスマホを見ている光景は異様である。
便利な世の中になればなるほど、自分の世界のことしか考えない人が
増えているような感がしてならない。
スマホをもったこともない、使おうとも考えない私には何をそこまで
熱心にみることがあるのかどうしてもわからない。
そんなことをもやもや考えながら、『譲ってあげたらどうですか?』と
声をかけれない、気が小さい私を情けなくも思う。