リキデンタルオフィス 医療関係者向けブログ

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2019年11月22日 PGI名古屋月例会

2019-11-23 11:51:05 | Weblog
昨日の夜は当会の月例会。笠井先生による医院経営について。
巷で多くある経営セミナーにまったくもって興味ない私であるが、
個人的には今回の彼の話は、内容的に聞き入ってしまった。
苦労人の努力がもたらした成功、そして成功に酔いしれることなく、
さらなる向学心によって、より洗練されたフィロソフィーをもって
見事に医療と経営の融合を確立されておられる。
また、野心に満ちても謙虚さを決して失わない彼の姿勢は尊敬に値する。      
昨日はよい話がきけた。
来月は浦田先生による論文検討会。これも楽しみである。

ちなみに昨日の夜、名古屋に行くため名古屋高速のったのだが、
鳥見IC手前1.5Kmから大渋滞。G20による大規模交通規制。
この1.5kmを抜けるのに90分かかったw
政府の行事でいろいろ不便をかけられるのはいつも庶民である。
戦中戦後の「耐えがたきを耐え、偲びがたきを偲ぶ」でなく
「耐えがたきを耐え」だけでもまだマシか…と道中思った所存。。。

2019年11月17日 PGI咬合コース 第3回

2019-11-18 08:36:52 | Weblog
昨日は相模大野で行われているPGI咬合コースで毎年私が担当しているパートがあった。
参加者に動的運動の意味や意義、それをどのように臨床で考えるべきか
できる限りの臨床例を用いながら解説を行った。
聴講いただいた先生方から、難しい分野だけどすごく分かりやすかったと
お言葉をいただくと、時間をかけてプレゼンを組んだ甲斐がありうれしくなる。

親分の顎機能障害に対する治療の真髄は、そうたやすくまねできないであろう
鋭い洞察力と診断力からなる手技である。
しかしこれは寿谷先生の元で、愛弟子として何年も研鑽を積み
寿谷理論を臨床で積み上げた賜物の結果である。
故寿谷先生のもとで研修を受けた先生方は誰がいたかは
うかがっているが、寿谷先生の愛弟子の中で、現在、
寿谷理論をベースに後世に引き継ぐために
講義講演などで我々を導いてくれているのは西川洋二ただ一人である。
私は寿谷先生のコースは受けたことはないため(単回の授業は受けたことはあるが)
私にとっては西川理論である。そのため私は西川理論を遵守していき、
その理論を臨床を通じて次世代にその真価をこれからも伝えたいと思う。

11月10日 西川洋二・顎内障の勉強会

2019-11-11 08:41:05 | Weblog
昨日は親分に名古屋にお越しいただき
オブザーバー(会員外)は一切受け入れず、PGI名古屋会員を対象に
顎内障のメカニズムとその順序だてた治療について解説をいただいた。
非常にきめ細かい視点とその理由、そしてそこからみる
病態へのアプローチ法が説明されていたが、
口腔外科専門医や矯正専門医にとっては、今まで悩んでいた
捉え方がクリアーになったらしく非常に喜んでおられた。

臨床の『真実』と『嘘or単なる術者の自己満足』についての内容も
参加された先生には響いたと思います。

私の日常臨床44

2019-11-07 09:46:15 | Weblog
症例を提示しよう。 
重度の開口障害が主訴の事例。
初診時所見は左側に偏位しながら開口量は20㎜程度であり
左側顎角部内側に強い痛みを訴えていた。
まずこの障害が歯科的要因かの鑑別をPGIの通法で行ったところ
症状の変化が即時に見られたため、歯科で扱うべき症状と判断した。
鑑別診断後、同日、更に症状緩和を目的とした処置を行うと
処置開始20分後には、開口量も増大し
筋症状も半減以下になったことが確認された。
今後は、機能障害の更なる改善を図るための処置を行っていけばよい。

因みに、次の来院時、主訴であった症状がなくなっただけでなく、
偏頭痛が気にならなくなり、普段から悩んでいた生理痛が
弱くなったのでびっくりしたとのこと。
顎機能障害の治療を行うことで、この様に全身的な問題が
改善されることはよくある。