リキデンタルオフィス 医療関係者向けブログ

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28年2月 BADS

2016-02-22 07:55:24 | Weblog
今月のバドスは2日間日程でインプラントのセッション。

土曜日は笠井啓次先生による実習と
私からインプラント治療の基礎的な外科と臨床の実際を

日曜日は午前中は
私からインプラント治療におけるトラブルシューティングの話
午後からは、
笠井先生によるアドバンステクニックを用いた
インプラント治療の臨床の実際について

私も笠井先生も、昨年よりアップデートした内容にしたこともあり、
参加された多くの先生から、当会の内容は、考え、見ている視点が
他と違うので見ていて非常に参考になるという意見と、
高評価をいただけたことは光栄な限りである。

ナイトガードの調整は適切に

2016-02-15 08:54:33 | Weblog
昔、他院で作製したナイトガードの調整希望が主訴であった症例。
口腔内を見る前はシンプルに調整すればよいのかなと思いきや、
口腔内を見たときいくつかの所見に気付いた。
この所見は使用していたナイトガードから考えると
本来の目的云々より、明らかにこれが原因で別の問題が起こってしまった状態である。
現ナイトガードを単に着脱がスムーズに行るようし、再度均等に咬合しているか
否かをチェックするだけではない問題で、根本的に材質や設計を大きく変えなければならない。
しかし遠方から来院してることや他に処置が必要な点もなかったゆえ、状態がこれ以上
ひどくならないようにするナイトガードの修正調整だけでよいと判断し処置を行った。

ナイトガード、スプリントは目的に応じ設定と調整法が
大きく異なることは周知と考えるが、咬合パターンについても
慎重に検討するべきであろう。
咬合状態への対応を間違えてしまうと医原的な病態・状態を与えてしまう。 
今回はその典型例を提示する。

見落としがちな顎内症

2016-02-11 10:05:36 | Weblog
慢性ロックの症例は比較的見落とされがちなことが多い。
例えば慢性的な顎機能障害をもったまま部分的に欠損が生じた症例で
インプラント補綴等の治療を計画した場合、
基礎資料収集による診査診断の段階で
これが異常所見として判断されないまま、もしくは曖昧な判断と処置から
補綴へ移行し口腔内の治療が終わったとき、
後々顎機能障害がひどくなった時に、この症状に対して処置を行えば、
ほとんどの場合咬合状態が変わってしまうので、
補綴治療の再介入が起ってしまう。
特に全顎的な補綴治療では、かなり大きな再介入となってしまう。

それゆえ我々は歯科治療を行うときに、
口が大きく開けれない、顎が疲れやすいという患者に対しては、
それに合わせた工夫で口腔内の治療をするのでなく、
まずその症状に対して徴候を確認し(潜在的な不定愁訴はたいてい有る)、
顎機能へ適切な処置を行うべきであろう。
この処置なしで口腔内の治療を行っても(たった1本の修復治療でも)
意味ある歯科治療とはいえない。

提示する症例は、頭痛などの不定愁訴をもつ患者。
診断はある部分の問題から顎機能障害が起こり不定愁訴が発症した事例。
この様な場合、まず顎機能の改善を最初に行ってから口腔内の処置を
行う。 今回は初診時の開口状態を同日改善したところまでの
動画を提示するのでその変化をみてもらいたい。

慢性ロックへの対処

28年2月6、7日 オステムインプラントセミナー

2016-02-08 08:18:45 | Weblog
オステムの長期インプラントコースの第一回目が名古屋で行われ、
インストラクターとしてお手伝いに行ってきた。
今月はインプラントの外科基礎

このメーカーのコースは実習機材と器具の提供がかなり充実しており
しかも多くの軽食や弁当までもついており、
参加者への心遣いが非常に高いことに私的には驚いた。

日本顎咬合学会 指導医取得

2016-02-05 08:17:32 | Weblog
本年度、この学会では全国で250名ほどしかいない
指導医を取得することができた。
数年前まで各支部で推薦があれば、比較的容易に取得できたが、
現在この学会の指導医取得の審査基準が厳しくなり、中々取得しにくいもので
中部東海地区では10年ぶりくらいの指導医取得者となったので達成感が非常にある。

ちなみに、臨床経験15年以上(40歳以上)、学会会員歴10年以上、
学会誌「咬み合わせの科学」への論文投稿2編以上、
学会でのプレゼンの回数が多いこと、学会への貢献度など
すべてクリアーしていないと審査会で審議される以前に申請すら許可されない。
この学会の「かみ合わせ認定医」とは比較にならないくらい取得が難しい現状である。

お金さえ払えばorコネを使ってor参加さえすれば、取得できるような
資格や証書なんて、見栄や虚勢にすぎなくむなしいだけである。
年数をかけてじっくり積み上げたものほど価値がありプライドになる。

これからもこの資格に恥じない臨床をさらに研鑽していきたい。