リキデンタルオフィス 医療関係者向けブログ

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咬み合わせの科学 2018年12月号

2018-11-30 12:02:07 | Weblog
来週 日本顎咬合学会の会員に発送される学会誌に
親分(西川洋二)と私が共著した論文が掲載されている。
また、PGI名古屋のメンバーで前号の前岡遼馬先生に続いて
今回は飯塚先生、坂口先生が執筆された論文も掲載された。
お暇なときに一読していただければと願う。

学会誌は商業歯科雑誌と違い、査読が非常に厳しいので
掲載までに時間がかかってしまうが、飯塚先生も坂口先生も
よく頑張ってまとめ上げたと考える。

論文というものは、プレゼンとは違い、構成や書き方など
難しいが、彼らは正直にそのままの自分の診査診断から
(初診時の診査診断部を体裁をもたせるために変えることは
断じて私は許さないことを彼らは知っている)治療計画を記し、
その中でどように考えアプローチしたかを見事に考察にまとめあげている。
執筆を始めた当初、学会レベルの論文の構成について彼らは
悩んでいたが、診療後夜遅くまで、私の所に何回か足を運び、
私に色々ボロかす言われながらも、苦労に苦労を重ねた結果
出来上がった論文が掲載された達成感は言うまでもないであろう。
これに甘んじることなく、彼らにはまた執筆してもらうつもりであるが…。

PGI名古屋の会員は私の大切な仲間
基本当会のメンバーは名声や名誉に執着している先生がいないが
(名声や名誉にこだわる人は自然と当会から離れていく)
実直な質のよい臨床を追い求める先生方ばかりでいてほしい。

この先生たちが患者に対して実直な臨床を行い、
飛躍していってくれることが私にとっては嬉しくてしょうがない。

2018年11月18日 歯周治療勉強会

2018-11-19 07:51:30 | Weblog
先週末は当会の松井先生と前岡先生による歯科医師、歯科衛生士合同の歯周治療勉強会を行った。
両名の先生方は、当会が最もスローガンにしている「ベーシックこそアドバンス」の概念のもと、
本来あるべき歯周治療の捉え方と臨床でのあり方について
時間いっぱいいっぱいを使って非常に丁寧に解説されていた。

特に前岡先生のスライド構成は素晴らしく、彼と同年代の先生方にありがちな
派手なスライド演出やカッコよく見せるような編集でなく、
地味なスライド構成の中で繰り広げられる展開は、内容を集中して見れる分
話し手当人が行う魂の臨床治療がひしひしと伝わってくる。
それを根拠づけるように、聴講されていたすべての方が、眠そうにする人など全くいなく、
逆に時間がたつにつれて身を乗り出すような形で聞き入っていた。

勉強会終了後、参加された歯科医の先生方はもちろんのこと、
休日にも関わらず向学心ある歯科衛生士さんたち、多数の方々から
いろんなペリオの話をきいてきたが、今日きいた話は本当に実践的でわかりやすく、
衝撃を受け、こういう話が聞きたかったということに気づいた、という感想がでていた。

南清和先生 祝御開院

2018-11-02 13:17:23 | Weblog

11月1日 我々のスタディーグループを非常に懇意にしてくださってる南清和先生が
4件目の医院を新大阪駅近くで開業された。

会から胡蝶蘭をお贈りしたのだが、開院された状況の写真を拝見して驚いた。
置ききれないほどのお祝いの花で埋め尽くされており、お花畑状態。
当会から出した胡蝶蘭が目立ってないのが少し残念でもっと大きいものにすれば
よかったと後悔しながら写真みてたら、、、
当会のメンバーが個人的に目立つ大きい2段の花出してるし(某なたべ先生)…
いづれにせよ、誰でも大切にする博愛者の南先生の人徳の表れである。しかし凄いなこの量。。。

とにかく大きさ形はどうあれ、開院されたことは心よりお祝いを申し上げる次第。

南先生の経営的考え方は、私とはけっこう違いはあるものの
私はこの先生を尊敬することは多々ある。その中でも、
巷でよく見かける、高い自費診療を患者さんに提案し行い、結果
我々同業者がみて『えげつないことやってるな』的な治療を行っていない臨床は、毎回拝見してつくづく感服させられる。
以前、私にお話されていたが、高い治療を患者さんと契約を結ぶことで
『しっかり治療をしないといけない使命でいつも自分をとことん追い込まなあかんねん』という言葉を
裏付ける臨床治療を行っていることが、私が南先生を慕う大きな理由でもある。

 費用をもらうならとことん自分を追い込んでしっかりした治療を行う
一体どれほどの臨床家がこれを実践できているだろうか?
自分を追い込むことをせず、銭勘定を優先する自称経営成功者が多い感が私的には強い。
しっかりとした治療を行うためには、相当な学術の習得が必要である。
南先生も若いとき、大変な下積み時代と苦労をしてきている話は昔からご本人だけでなく
他の先生からもうかがっていたので、南先生のこの言葉には重みがある。

医療に対するフィロソフィーの違いはあっても
目指す考え方「患者さんにとって無害で有益でなければならない原則」は同じであり
我々臨床家が常にもっていなければならない心構えであろう。