当院に見学に来られる先生方が、患者が時間通りに来ることに驚いていた件は前回綴ったが、
今回は他の点でも驚かれていることについて話そう。
それは、当院の『患者窓口負担金が安すいので経営は大丈夫か?』と見学しにくる先生全員が必ず言う。
しかし、これ、私的には普通でしょ的な感覚だったため、逆に私が驚いた。
ただ、いろんな方から言われるので、この点について気にするようになってから、咬合調整、
歯冠形態修正、マニュピュレなど、保険点数の算定のやり方がわからない処置もあったことで、
かなり損をしていることが分かり、点数を算定するのが下手くそな自覚をもつ今日この頃な私である。
そのため、今年4月以降の保険改正後はけっこう保険点数請求について勉強しているが、
いまいちややこしくてわからないことが多い。
日常でいうなれば、例えば外科処置後のSPの患者(2割負担)にSPと抜糸を行った時や、
急性ロック症状を起こした事例でマニピュレを行ったときなど、
受付が2割負担の患者に「本日は100円です(カルテ:再診45点と外来環5点SP0点)」というと
「え?… え!?」って驚かれる。歯科でこんだけしか支払った経験がまったくないとのこと…
いや、普通でしょ…って思う中、大体の患者は今まで修復補綴物などの点数がかさむ処置以外の
普通にちょっとした処置でも、2000円以上はいつも払っているという、、
一体何をどうやればそんな点数になるか逆に私は教えてほしい。
トイレに行く暇もないほど仕事して、1日の総保険点数が8000点もない日などざらにある。
自由診療収入は平均以上あるらしいが、保険診療分が平均よりかなり下らしい。。。
でもって積極的に自由診療もすすめないし、保険か自費に関わらず手技は差別したくないため、
当院では一日20人診療すると、40人以上診察した感覚になる。15人が当院の限界だ。
こんな調子だからいままで何人もの患者に、「もっとお金とってよ」って言われることもあれば
「こんだけで本当にいいの?」って心配されるときもある。
しかし保険点数を余分に請求することもよくないし、無理矢理自費にもできないので、
心配されるたびに「心配してくれるなら1万円ほどでもチップちょうだい」っていうが、
フって笑うだけで、いまだ誰もチップをおいていってくれる人はいないのも世知辛いw
正直私は経営センスがまったくないと自分でも思う。
経営のための支払わなければならないものがやたら多いのに、実入りが相応を大きく上回るものではないが
派手な生活や贅沢をしなければ各種税金払ったあとでも食べていける分は一応残るので、不自由はあんまりしていない。
ゆえ、けっこう今の状態でそれなりに一応満足はしている。
そんな中、他の歯科医が私よりずっと後に開業して、あっという間に規模が大きい歯科になっていって
羽振りがよくなっている姿をみても、なぜかうらやましいとちっとも思わない。
なぜなら、そのような医院が治せない、出来ない事例を治したり、
治せないから治してあげてほしいという処置依頼がくるからである。
開業歯科医としての私が興味あるものは、保険点数の算定の仕方や経営大成功よりも、
『自分が診ている患者の経過がどう良くなるか』しかない。でも歯科医院ってこれが本当の姿じゃないの?
私の師匠(西川洋二)は
“儲けることを優先的に考えると臨床治療は堕落する”とよくおっしゃる。これは間違いなく名言である。
報酬とは医療行為に付随されるものであって、報酬を考えながら医療行為を行うべきでない。
そのためかき集めることばかりを優先したいなら違う商売をすればよいじゃないか。
患者という立場の人を食いものにするべきではない。『ボロはまとえど 心は錦』いろんな考え方があるが、私はこんな考え方だ。
ただ、ここ最近考えていることは
事業資金の借金や多々ある器材のローンが終わり次第、あと数年で保険診療を辞退して
自由診療のみの歯科医院に変える方向を検討している。
理由は、二つある
一つは、当院でどうしても治療したいという人たちだけを、心血注いでみてあげたいからだ。
(歯科医院ならどこでもいいとけど、ここにとりあえず来た、とか、お客様がきてやったんだぞ感覚でくる人、
安くやってもらえるかもということだけを考えてくる人、などに来てほしくない)
二つ目の理由は、
一つ目の理由から、ゆったりとしたアポイントで、保険診療の流れやルールに縛られることなく
こじんまりでも、のんびりとゆっくり仕事をしたいからである。
今回は他の点でも驚かれていることについて話そう。
それは、当院の『患者窓口負担金が安すいので経営は大丈夫か?』と見学しにくる先生全員が必ず言う。
しかし、これ、私的には普通でしょ的な感覚だったため、逆に私が驚いた。
ただ、いろんな方から言われるので、この点について気にするようになってから、咬合調整、
歯冠形態修正、マニュピュレなど、保険点数の算定のやり方がわからない処置もあったことで、
かなり損をしていることが分かり、点数を算定するのが下手くそな自覚をもつ今日この頃な私である。
そのため、今年4月以降の保険改正後はけっこう保険点数請求について勉強しているが、
いまいちややこしくてわからないことが多い。
日常でいうなれば、例えば外科処置後のSPの患者(2割負担)にSPと抜糸を行った時や、
急性ロック症状を起こした事例でマニピュレを行ったときなど、
受付が2割負担の患者に「本日は100円です(カルテ:再診45点と外来環5点SP0点)」というと
「え?… え!?」って驚かれる。歯科でこんだけしか支払った経験がまったくないとのこと…
いや、普通でしょ…って思う中、大体の患者は今まで修復補綴物などの点数がかさむ処置以外の
普通にちょっとした処置でも、2000円以上はいつも払っているという、、
一体何をどうやればそんな点数になるか逆に私は教えてほしい。
トイレに行く暇もないほど仕事して、1日の総保険点数が8000点もない日などざらにある。
自由診療収入は平均以上あるらしいが、保険診療分が平均よりかなり下らしい。。。
でもって積極的に自由診療もすすめないし、保険か自費に関わらず手技は差別したくないため、
当院では一日20人診療すると、40人以上診察した感覚になる。15人が当院の限界だ。
こんな調子だからいままで何人もの患者に、「もっとお金とってよ」って言われることもあれば
「こんだけで本当にいいの?」って心配されるときもある。
しかし保険点数を余分に請求することもよくないし、無理矢理自費にもできないので、
心配されるたびに「心配してくれるなら1万円ほどでもチップちょうだい」っていうが、
フって笑うだけで、いまだ誰もチップをおいていってくれる人はいないのも世知辛いw
正直私は経営センスがまったくないと自分でも思う。
経営のための支払わなければならないものがやたら多いのに、実入りが相応を大きく上回るものではないが
派手な生活や贅沢をしなければ各種税金払ったあとでも食べていける分は一応残るので、不自由はあんまりしていない。
ゆえ、けっこう今の状態でそれなりに一応満足はしている。
そんな中、他の歯科医が私よりずっと後に開業して、あっという間に規模が大きい歯科になっていって
羽振りがよくなっている姿をみても、なぜかうらやましいとちっとも思わない。
なぜなら、そのような医院が治せない、出来ない事例を治したり、
治せないから治してあげてほしいという処置依頼がくるからである。
開業歯科医としての私が興味あるものは、保険点数の算定の仕方や経営大成功よりも、
『自分が診ている患者の経過がどう良くなるか』しかない。でも歯科医院ってこれが本当の姿じゃないの?
私の師匠(西川洋二)は
“儲けることを優先的に考えると臨床治療は堕落する”とよくおっしゃる。これは間違いなく名言である。
報酬とは医療行為に付随されるものであって、報酬を考えながら医療行為を行うべきでない。
そのためかき集めることばかりを優先したいなら違う商売をすればよいじゃないか。
患者という立場の人を食いものにするべきではない。『ボロはまとえど 心は錦』いろんな考え方があるが、私はこんな考え方だ。
ただ、ここ最近考えていることは
事業資金の借金や多々ある器材のローンが終わり次第、あと数年で保険診療を辞退して
自由診療のみの歯科医院に変える方向を検討している。
理由は、二つある
一つは、当院でどうしても治療したいという人たちだけを、心血注いでみてあげたいからだ。
(歯科医院ならどこでもいいとけど、ここにとりあえず来た、とか、お客様がきてやったんだぞ感覚でくる人、
安くやってもらえるかもということだけを考えてくる人、などに来てほしくない)
二つ目の理由は、
一つ目の理由から、ゆったりとしたアポイントで、保険診療の流れやルールに縛られることなく
こじんまりでも、のんびりとゆっくり仕事をしたいからである。