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原因除去療法、対症療法にもなっていないよ…2

2014-03-14 08:07:39 | Weblog
前回の記事の続き。前記事にも述べたように
私はまず不定愁訴に対しての処置から始めた。
処置時、この日は勉強会のメンバーの先生が見学にきてたので
補助につかせ、この様な症例に対する考え方と
処置の実際を説明しながら行ったが、目の前で起こる
顎口腔機能の即時変化の結果に驚いていた。
処置後の口腔内写真を前回記事の写真と比較してもらいたい。
何がどう変わったか分かる先生には分かるはずである。

カリエスリスクが高い口腔内に対しての修復、補綴治療であったとしても
全体的なバランスを見ていかなければ原因除去治療のつもりで行なっていたとしても
対症療法にすらなっていない事実となってしまう。
また、このバランスを的確に整えることをせず、例えば部分的な欠損に
やれ骨造成などといったアカデミックなインプラント治療をしただの、
やれ審美的なマテリアルを使って綺麗に見せるといったことをしても
全く意味がない事実を忘れてはいけない。

全体的なバランス…この場合、単にきれいに歯列を整えるという意味でなく
顎口腔機能という観点からみたバランスである。
もしこの意味がよくわからないのであれば、自身で勉強してもらいたい。