レレレへの道

日々鑑賞した映画の中で、レレレに書かない映画の感想です

いますぐ抱きしめたい

2020年07月09日 23時29分07秒 | やくざ/マフィア/ギャング/ノワール/不良

「いますぐ抱きしめたい」
原題:旺角卡門/AS TEARS GO BY
1988年 香港 96分
■監督:
 王家衛(ウォン・カーウァイ)
■出演:
 劉德華(アンディ・ラウ)
 張學友(ジャッキー・チュン)
 張曼玉(マギー・チャン)
 萬梓良(アレックス・マン)

●あらすじ
ウォン・カーウァイが鮮烈な監督デビューを飾ったラブ・ストーリー!!
14歳で人を殺して以来、黒社会に生きるチンピラ、アンディ(アンディ・ラウ)。
面倒ばかり起こす弟分のジャッキー(ジャッキー・チュン)から慕われているものの、
彼は借金の取り立てとケンカに明け暮れる刹那的で無意味な人生を送っていた。
そんな彼に失望して長年付き合った恋人も去ったとき、
アンディはランタウ島からきたいとこのマギー(マギー・チャン)の面倒を見ることになる。
やがて恋に落ちた二人。
マギーの腕の中でつかの間の安らぎと幸福感を味わうアンディだったが、
ジャッキーが組の邪魔者を殺す鉄砲玉に志願したとく知らせを受け、命の危険も顧みず飛び出していく・・・。
(アスミック・エースより)

★感想など
実は王家衛には良い印象が無かったんだよねえ。
時は90年代半ば。恐らく1994年頃くらいだったかなあ?
その頃の香港映画は、恐ろしいことに”香港映画ってスタイリッシュでクール”
みたいな感じにメディアに取り上げられていた。
都市部にちこっと存在する小劇場でお洒落に上映されている、女子の小物みたいな存在。
あの香港映画がそんな風に王様のブランチとかで取り上げられていたと記憶している。
ゴールデン・ハーベストの映画にワクワクしていた世代からすると、ほとんど暗黒期とも言えるのだが
そんな時代の代表作が、王家衛監督!「恋する惑星」だった気がする。
香港映画なのにタイトルに「恋する」とか付いている時点でもうダメだった。
全く触れないように生きてきたが、何故かここ1年くらいで「恋する惑星」に興味を持ち始めてしまった。
理由はさっぱり不明。
だがいきなり恋するのはアレかなと思い、デビュー作のこちらから鑑賞してみた。
出てる人たちも馴染みのある人たちばっかりだしね。
そしたら以外にスタイリッシュでクールで面白かった!
ブルーを上手く使った映像とか独特のカメラワークとかが、なんか斬新だった。
と言うと撮影のアンドリュー・ラウが素晴らしいになってしまうんだが。
まあアンドリュー・ラウも後に「インファナル・アフェア」とか監督するしね。
脚本の方もてっきり恋愛映画かと思いきや、恋愛をテーマに描いているのは全体の三分の一も無く
ほとんどはマフィア話が中心である。
最初のビデオ題が「香港チンピラストーリー いますぐ抱きしめたい」らしいが
そのタイトルの方がしっくりくるくらい。
若いアンディ・ラウとこれまた若いジャッキー・チュンの兄弟分の関係も青春劇とギリ言える若さでよかったし
何よりアレックス・マンが久々に良い役でよかった。
それ以外にも観たばっかりの「デブゴンの怪盗紳士録」に生徒役で出ていた人がジャッキー・チュンの弟分で出てたり
「男たちの挽歌」の楓林閣でユンファの足を撃って、逆に滅多打ちにされて殺された人いたじゃん。
ホーを裏切った台湾のやつ。台湾のボスから甥の○○も裏切ったとユンファに肩ってたやつ。名前何ていったかなあ。思いだせん。
あの彼も出てて、ビックリするやら嬉しいやら。あの彼、「男たちの挽歌」以外に出てるの初めて観た。
キャラとか台詞とか最後とかジャッキー・チュンのキャラも、「男たちの挽歌」のマークを模倣している感じだし
本作のジャンルは香港ノワールで言いと思う。
反面アンディ・ラウとマギー・チャンが恋愛関係になるきっかけが、全然描いてなかったと思ったんだけど?
アンディの所にきて故郷に帰るまでの間に、二人の間に特に恋愛に発展するような描写なかったと思うけど。
それなのにアンディがふらっとマギーのところにくると、いきなりマギーが「ずっと待ってた」とか言って発展しちゃうし。
いや、そんなずっと待ってるようなきっかけ無かったじゃん。
なので全然ノレなかった。
でも思ってたよりかは面白かったよ。

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