ゴルフ場沿いの道を走っていたら、何かの香りが漂ってきた。
しばらく走っているうちに、その香りはゴルフ場の松林から
漂ってくるのが分った。
忘れていた香りを思い出した。
香りと言うより匂いと言ったほうが分るかもしれない。
今、松は花の時期で、枝先の花から、そよ風に乗って
花粉を飛ばし、その花粉の匂いが広がっていたのだ。
30年も前になるだろうか、松枯れで周辺の山の松林は
全滅してしまった。
それまでは身近な場所に松林があったので、季節になれば
この匂いが漂っていた。
松林が残っているのはゴルフ場ぐらいなので、
松の花粉の匂いを忘れかけていたのを思い出した。