さりげないひと時

さりげない風景の移ろいに自然の気配を感じたり。
静かに流れて来る音楽を聴きながら、コーヒーをのんびり愉しんだり。

共有できない寂しさ

2015-09-27 20:54:45 | Kさんへ

知人から、チケットが有るからどうかと誘われ、2年半ぶりのコンサートに出かけました。

一人でコンサートは独身の時以来です。

いつも隣の席にはKさんが居ました。

 

Kさんとコンサート会場で聴いたことのある曲の演奏がはじまり、その時を思い出して

たまらなく悲しさがこみあげてきました。

 

いつも聴きたいコンサートを二人で決めて出かけていました。

コンサートを聴き、感動したり、楽しさや感激したこと等、Kさんと共有することが出来ました。

一人だと感想を言い合うこともなく淋しいです。

 

演奏曲は

交響詩フィンランディア  シベリウス

ヴァイオリン協奏曲  シベリウス

歌劇イーゴリ公よりダッタン人の踊り ボロディン

他でした。

 

 


秋に思う

2015-09-23 08:55:07 | Kさんへ

濃さを増した青空は秋の色です。

赤とんぼが気持ちよさそうに飛び回っています。

春が来て、夏が過ぎ、そして3つ目の秋になりました。

 

Kさんが居ないだけで、いつもと何も変わらずに季節が巡ります。

10年以上も続けていた紅葉の奥日光通いや、今年はどこの紅葉に行こうかと

楽しみにしていた事が無くなってしまいました。

私の心の中は今までの秋とは違います。

 

 


千の風になって

2015-09-17 10:40:29 | Kさんへ

何時ものようにFM放送をBGMにしていたら、久しぶりに聴きました。

数年前まではよく流れていた曲でした。

いろいろなアーチストのカバー曲も出ています。

流れたのはダ・カーポの歌でした。

Kさんが逝ってから初めて耳にしました。

 

2006年に秋川雅史が歌い、大ヒットして話題にもなりましたが、それより2年半前の2003年に

芥川賞を受賞した作家、新井満が作曲し自身が歌ったものが発売されていました。

Kさんは新井満のこの曲と単行本の存在を知り、そのCDと本を購入していました。

本を購入すると、必ず自分の印と日付を書いていたので見ると、2004,3,17と記されていた。

 

 

秋川雅史が歌って一躍有名になった曲ですが、それより2年前から新井満を聴いていたKさんと私には、

他の歌手のカバー曲に馴染めませんでした。

 

大切なKさんを失って聴く歌詞の意味は、二人で聴いていた頃には思いもよらなかったことに気付いた。

風や光、雪、鳥や星になるなんて納得がいかない。

毎日、墓前に通うのは、そこに行けば必ずKさんに逢える、そして幾分ながらも気持ちの安らぎがある。

 だから、風や光、雪、鳥や星になったなどとは思いたくない。

それに、馬鹿げているのかもしれないが、Kさんに何時か逢えるかもしれないと言う一抹の心の支えまで

失いたくはない。

 

 


逢いたい気持ちを抑えられなくなる

2015-09-05 19:56:25 | Kさんへ

今日のNHKあさイチで夫ロスを取り上げていた。

立場が逆なだけの妻ロスの私だが、夫に先立たれた方々の気持ちが分かり、

その話に耐えらず途中で見るのをやめた。

 

悲しいことばかりでやりきれない。

ある程度に立ち治るには時間がかかると言う。

数年から10年だから半端な時間ではない。

 

私は一生立ち直ることができない気がする。

Kさんが戻ってこない限り無理なことだ。

それにKさんを想う気持ちが日に日に増幅して、抑えられなくなることもある。

逢いたい気持ちが沸き上がってくる。

とにかく逢いたい。