さりげないひと時

さりげない風景の移ろいに自然の気配を感じたり。
静かに流れて来る音楽を聴きながら、コーヒーをのんびり愉しんだり。

こころ

2016-12-11 16:05:24 | Kさんへ

クリスマスソングやアベマリアの曲が流れ、巷は年の瀬一色ですよ。

 

夏目漱石の没後100年にあたると、その催しをテレビや新聞で報道しています。


kさんは、体調が思わしくなくなったころ、夏目漱石の”こころ”を読みはじめて

いました。

読者が好きだったKさんは、何時ものように本を取り寄せて読みはじめていたよでした。

しかし、数ページのところに栞が挟んだままでした。

先には進むことが出来ず、栞の先は読むことができなかったのです。

 

Kさんが先立って数ヵ月後、真新しいままの”こころ”をめくってみました。

この本を選んだのはなぜなのか、知りたくなり一気に読みました。

Kさんに聞かせるために声を出して読むこともしました。

 

上 先生と私 

中 両親と私

下 先生と遺書

の3つの章になっています。

よく分からい、のが読み終えた感想でした。

 

新聞か雑誌で夏目漱石の”こころ”の本を紹介した記事に、先生の遺書のくだりがあった

のを読み、何かを感じて取り寄せたのかも知れない。

下の章で、先生は誰にも話したことのない親友のKとの過去のことを遺書に綴っています。

 

夏目漱石没後100年の今年、もう一度”こころ”を読んでみることにしました。

Kさんは、なにを思ってこの本を選んだのか、わかるかも知れない。