もっともっと前のようなきがする。
いつもKさんと地下鉄を降りて、コンサート会場まで心を馳せながら
向かっていた頃がよみがえります。
長女と待ち合わせた駅から続く長い地下通路を進み、そこから出ると、
ビル群に囲まれた大通りに出る。
Kさんと何度も歩いた見慣れた風景のまま。
このホールに通い始めた20年数年前の頃は、六本木駅から20分ほど歩く
距離でした。
あまり歩くことが得意でないKさんには大変でした。
新橋駅からバスにしたこともあった。
4年前、オルガンが聴きたくて、サンサーンスの交響曲第3番のコンサートが
このホールでの最後でした。
最終章の4楽章のはじまりから、パイプオルガンと弦楽器と管楽器、ピアノ、
全ての楽器が、音のシャワーで体全体を包み込み、凄い「高揚感」に包まれ
た感動は未だに忘れません。
Kさんと、余韻に浸りながら駅に向かいました。
今日の隣の席は長女でした。