さりげないひと時

さりげない風景の移ろいに自然の気配を感じたり。
静かに流れて来る音楽を聴きながら、コーヒーをのんびり愉しんだり。

霞ケ浦畔で過ごした日々

2016-09-21 21:05:09 | Kさんへ

Kさんと長年過ごしていた霞ケ浦畔の家があった場所に出かけました。

周辺の田園は稲刈りが終わり、切り株から葉が伸びて、一面が青々とし6月頃の

風景に戻ったさまです。

 

家を解体した跡地に、Aさんが小さな小屋を造ってくれました。

この小屋をK.s Cabinと名づけました。

週に一度は出かけます。

何をするのではなく、音楽を聴きながらただ半日をのんびり過ごしてきます。

白いマーチに乗ったKさんが、帰って来はしないかと、儚い期待を抱いてしまう

こともあります。

 

 

帰りにAさん宅に寄りました。

ご夫妻は、いつも優しく受け入れてくれます。

Kさんの話をしてくれることがあります。

そんなとき、Kさんとの思い出を、つい吐き出すように話してしまいます。

ご夫妻は、それに耳を傾けてくれます。

 

 

 


逢いたい

2016-09-19 20:32:44 | Kさんへ

4度目の彼岸です。

毎日思い出さない日はありません。

どうしても逢いたい。

 

今BGMで流れていた曲、グルックの「精霊の踊り」が、悲しく、寂しく、侘しく流れ、

たまらなくKさんに逢いたさがつのる。

この切なさはどうしたらよいのか。

 


夕顔は清らかで真っ白なまま一夜を

2016-09-07 21:00:22 | Kさんへ

急にどしゃ降りの雨になったり。

昼頃には強い地震があったり。

夕方は強い日差しが照りつけたり。

自然との付き合いが大変な一日でした。

 

陽が沈む涼しくなったころ、散歩に出た。

4キロほど歩いて、隣の家の前を通ると、甘い香りが漂ってきた。

家を出る頃は、まだ蕾だった夕顔が、1時間足らずに10数個大きく開いていた。

9月に入り、花の数がだいぶ増えている。

だから香りも強く漂っているのでしょう。

 

この夕顔を、わたしたちも毎年楽しんでいた。

数年前までは、日陰用にと西日が当たる窓際に植えた。

3本植えると、多い日には30個以上もの花が開き、その香りを楽しんだ。

Kさんは、蕾がはじけて花びらが大きく開くまで、長い時間見ていたこともあった。

 

この花は、夕やみの訪れとともに咲き、人にあまり目に触れることもなく翌朝にはしぼんでしまう。

汚れのない清らかで真っ白な花のまま終えます。

 

 

 

 


卜半に小さな蕾

2016-09-01 05:30:04 | Kさんへ

暑い日もあったが、残暑もほどほどで夏は終わりました。

今日からは長月です。

 

昨日の夕方の散歩は、風が心地よく汗をかくことはなかった。

散歩の通り道のゴルフ場の林の中で、カナカナカナとヒグラシ

が鳴ていた。

遠くから聴こえてくる鳴き声は物悲しさを感じさせます。

 

Kさんが大切に育てていた椿の卜半に、小さなつぼみを幾つも

つけていました。

年々花の数が増え、その数が楽しみです。