こりゃ、第二の、オンナ版・佐村河内守(さむらごうち・まもる)かよ!
取材を進めていくにつれ、次第に疑惑から、確証に変わっていった。
そのオンナ、立川明日香(たちかわ・あすか)こと、[本名・半澤優子]。取材を進めていくと、その半澤という名前すら、真偽を疑う気持ちになっている。
折りも折り。半澤と言えば、半沢直樹。そう、あの「倍返し」で、全国に知られた、半沢。
それを、名字に持ってきたというのが、偶然? 意図的? なんとも、はや・・・・・・。
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さて、アタマに「明日、ママがいない」に関する、さらなる真相を書き出す予定でいた。
だが、ココにきて、すでに世の中に忘れ去られていた、このオンナが、まるで、ゾンビの如く甦り、この騒動の輪に割って入って来ていた。
芸能マスコミの前で、「明日、ママがいない」について、コメント。
自称、足立区生まれ。両親に赤ん坊の時に見捨てられ、都内にある乳児院を経て、3歳から18歳まで、児童養護施設に入っていたというフレコミ。
ところが、市議会議員の立候補にあたって、埼玉県新座市の選挙管理委員会に提出し、選挙公報に掲載された、出自として、今度は「杉並区生まれ」と自称し、提出。
さらに、取材と調査を重ねていくと、実は「半澤優子」が産まれたのは、神奈川県の横浜市と判明。
一体、この女は、どこまでコロコロと、ウソをつきまくれば、満足なのであろうか・・・・・・・
その入ったと自称する「児童養護施設」では、彼女いわく、
「私はバカです」という張り紙をお腹に張って、立たされた。罰として、一晩中、段ボール箱の中に入れられ、正座させられた。往復ビンタも、された。
私自身が、施設で、そんなひどい目にあった、と「告白」。
それに比べれば、という意図か、「あのドラマは、そんなにひどいドラマじゃない」
規則が、朝から夜まであり、24時間、365日、厳しかったそうな。
なので、あのドラマは、「施設の現実とは違う」と、断りながらも、こう言ってのけた。
「現実は、(私が、されたように)もっとひどい!」 「ドラマに(慈恵病院や、全国児童養護施設協議会などが)文句を言うヒマがあったら、施設の改善にこそ、チカラを注ぐべきだ」
いわば日本テレビを応援・支援。
では、この間もなく29歳を迎えるシングル・マザーが、キチンと施設と学校の規則を守り、親がいなくとも、清く正しい生活を送ってきたか? といえば、とてもそうとは、言えない。
知られているところでは、例えば、高校時代。授業中。いつも居眠りをし、たまに起きている時は、手鏡を堂々と取り出し、化粧をしていたと言う。
さらに、学校の規則に違反し、スカートをたくし上げ、高校で1番短い、チョ~ミニスカート姿でいた、とも。
それが、芸名、立川明日香の過去。
私自身、そんな名前に記憶はなかったが、丁度丸2年前。
彼女が、埼玉県の新座市市議会議員選挙に立候補。
誰が付けたか「美人過ぎる市議会議員」。んでもって、話題が追い風となったか、当選しちまった。
ところが、新座市に、最低3か月以上、居住実態が無いと、立候補そのものの資格が無い。
にもかかわらず、調べた結果、彼女の居住実態は、まるで無し。
例えば、居住していると強弁する所で、水道が全く使われた形跡なし。電気も、ガスも。
トイレで小便や大便した時は、普通の人は水で流すでしょう? 水道を使うでしょう?
そう問われて、「私は、流さない人間なんです」と、とんでもない言い訳。
他の指摘にも、大うそ。その上、暴言を繰り返した。
資格そのものが無いと認定され、当選無効と決定されても、最後まで、今もって反省皆無。
市議以前に、人間としての評判も最悪のまま、新座市を追われた。
そんなオンナだったことを、思い出した。
本を出した際に、「明日、ママがいない」について切り出したため、便乗商法、売名行為などと、醒めた視線で彼女の言動を報じたところもあった。
ん? それにしても、彼女の言った、施設。
それが、実在するならば、その行為をさせた者が、職員なのか、同じ入所者なのか、確かめたい。第一、その施設が、実際にあるのかどうか? それが、まず、大前提なのだが・・・。
そう、思った。人が、人だけに。
ところが、彼女がタレントとして所属しているという事務所に、連絡がつかない。さまざまなタレント・芸能事務所の名簿を見たのだが、その名前も、電話番号も載っていない。
んん?
その児童養護施設は、彼女がインタビューで答えたところによれば、杉並区にある、定員60名の、女子児童のみ収容しているところだと言う。そこに18歳までいたと言う。
つまり、10年前までは、いた。少なくとも、その施設は存在したということだ。
当たった。しらみつぶしに。電話しまくった。
定員60名。この手の施設としては、大きい方だ。杉並区内の施設は、そう多くない。
下調べの段階で、女子のみ収容の施設は、どうやら無い、ことが分かった。
すべてが、男女共に収容していた。
このオンナ、ウソを言ったな。
しかし、施設だ。自分の出自を、出来れば知られたくないという意識はあって、しかるべき。フツーの、神経であればだ。
しかし、彼女はそれを、アピール。むしろ、宣伝、売り出しに使い、選挙戦でも、その過去を前面に押し出して戦っている。
しかし、先に書いたように、10年前にはあったかも知れない。女子のみの施設が。
中に、女子児童のために、女性職員を募集している施設があった。
聞いた。
「いや、今も以前も、ウチは男女共に、収容しています。10年前? ハイ、その時もそうです。20年前も、ハイ、同様です」
「他に、女子だけ?・・・・・聞いたこと、ありませんねえ」
他の施設でも、「知らない」「聞いたことも、無い」と言う答えばかり。
意外だったのが、施設どうし、横の緊密なつながり、連絡が気薄だったこと。そして、鬼畜のドラマを、見ている人が少なかったこと。
忙しく、児童の世話に時間を費やすのが、精一杯。いかに、子供1人1人のことを考えているか?が、どこからも、伝わってきた。
立川明日香のいう「されたこと」を伝えると、一様に驚いていた。
「そんなこと、するわけがない」 「ありえない」
数年に一度か、そういうことが、全国どこかで発覚する。それを、「とても残念に思う」と、言う。
杉並区に、女児のみ収容している、定員60人の児童養護施設は、過去も現在も、無かった!
オンナ版、佐村河内守か? というのは、嘘つきだという意味も含めてだ。
しかし、まだ、調べた。
というのも、児童養護施設に、それぞれの「事情」を抱えて入所させることが出来る権限があるのは、東京で言うなら、それぞれの区にある「児童相談所」の職員。
誰もが、勝手に出来ない。
ならばと、「杉並区児童相談所」へと、連絡を入れた。
「女の子だけ? 杉並区で? 私も長いことやっていますが、そんな施設は無いと思います。記憶もありません。元は女児だけで、今は男女共に入れているというところもありません」
とは言われたが、改めて記録も見てもらった。
やはり、皆無だった。
では、と、もろに個人情報の壁がそびえ立っていることを承知の上で、あえて、事情を話し、聞いてみた。
10年前、いや、20年前でも構いませんが、「半澤優子」という子が、区内のどこかの、男女が共に入っている施設にいたという記録や記載がありませんか?
「・・・・・・事情は、わからないこともありませんが、お教え出来ません。いたとも、いなかったともです」
う~ん。
では、杉並区以外で、女児だけ収容している施設は聞いたこと、ありませんか?
「聞いたことも、記憶もありませんが、それほどまでにおっしゃるのでしたら、都の私どもの管理をしている部署をお教えしますよ」
お願いします!
すべてを、調べ尽くす、私のやり方。
教えられた、東京都福祉保健局少子社会対策部育成支援課児童施設係という、長~~~~~~い名称の所へと、連絡を入れた。
もう、一気呵成。
「女子だけ? 聞いたことありませんね」
でも、今は何らかの事情で閉鎖されたものの、かつてあった所とか? 調べて戴けませんか?
「・・・・・・わかりました」
では、10分後に改めてお電話しますので、調べておいて戴けますか?
「わかりました」
やれやれ、立川明日香なるオンナのウソを暴くには、手間暇かかるわい。
さて、再び、電話。
「ハイ。無いですね。ただ・・」
ただ?
「一か所、昔、女子だけだったという施設があったみたいで・・」
ん? それは、どこですか?
「一応、お知らせしますね」
それは、北区の赤羽にある施設だった。キリスト教の教えから創立され、かつては、なんと、あのマイケル・ジャクソンが、来日したおり、秘かに訪問し、児童たちと楽しいひとときを過ごしたところ。
答えは、あっけないものだった。
「当初から、男のお子さん、女のお子さん。どちらもお預かりして、お育てしております」
もちろん、半澤優子のことは、調べて戴けなかった。
それにしても、どうしてこんな調べれば分かるウソをつくのであろう、「立川明日香」なるオンナは!
自らの、詳しく正しい出自を隠したいがために、このような大ウソをついたのだろうか?
しかし、知識はある。多少、男女ともに入っているどこかの施設にいたのかも?しれない。
彼女にとっては厳しかった施設に。それも、東京都内ではない施設に。それとも、佐村河内守のように、他人に聞いたハナシを、自分が経験したかのようにしゃべっているのかも知れない。施設の規則や、日々の生活ぶりを。
彼女が行ったと自称する高校は、すでに閉校になっていた。 その名は、東京都立四谷商業高校。
今となっては、本当に在籍していたのか、どうか?も、調べにくい。
名称こそ「四谷」だが、高校があった場所は、中野区の鷺ノ宮。偏差値も低く、並みの成績の中学生なら、充分に合格出来る高校であった。定時制も併設されている。
確かに、杉並区の施設からなら通いやすい。
もし、本当にいたのなら、男女ともにいた施設と思われる。ウソをついたのは、施設名を隠したかったからか?
施設に居る子は、寄り道して帰ってはいけない。
もう、そのことからして「明日、ママがいない」は、デタラメ。よく外出。おまけに、きれいな洋服、着まくって(笑)
そして、もっともありえないことは、叩いたり、いつも恫喝しまくる以上に、児童のココに入ったいきさつや、それまでのその子の家庭の事情を、施設の職員が、ベラベラ、他の児童にしゃべってしまうこと。
「絶対にありえない!」 「絶対に、してはいけないことです!」
どの施設の職員も、児童相談所の職員も、そして、長~~~~い都の部署の係の職員も、完全否定し、怒った。
子供のプライバシーは、どんなことがあっても守り抜くのが、鉄則。そんな大事で秘めたことを、ドラマでは、ベラベラ、ベラベラ。
いくら、ストーリーや、あらすじを分かりやすくするためであっても、これは、ひどい、ありえない、デタラメの極みだ。
やむなく入れる親にしても、子供にしても、施設でバラされては、たまったもんじゃない!
入れたくなくなる。
今回の取材の過程で、他の児童の事情を、どんなことが有っても話さないのは、もちろんのこと、児童同士でも、将来のことも考え、互いの名字は教えない、とさらに詳しいことが分かった。
もちろん、あだ名で呼び合うことも、ありえない。
名前だけ教え合い、「・・・ちゃん」 「・・・・さん」とだけ、呼ばせる仕組みにしている。
そこまで、細心の注意を払うなど、配慮をしているのだ。ましてや、里子先の、「値踏み」なども、あり得ない。
ところが、次回では、今度は職員同士が、児童のプライバシーをしゃべりまくり、それを児童が聞いてしまうという。
もはや、ひどいデタラメの極地。
ちなみに、「松田沙也」の脚本の手直しも、撮影済みの分の取り直しも、一切していない。
さらに踏み込んで取材して、その無神経さにあきれ果てた。
そして、この「立川明日香」の、無神経さにも、あきれ果てた。
彼女なりの、「証明」のつもり、だったのだろうか?
白い洋館の前の広い庭に、幼児から高3までか、彼女も含め、17人もの女の子が、上下に並んでの記念撮影写真を公開・披瀝しているのだ。
16人の顔に、モザイクも、ぼかしも入れていない。
16人、その1人1人に、「あなたの顔、写っているけど、公開しても良いですか?」と、承諾をとったのだろうか?
やらせの集合写真なら、まだいいが、もし本当に当時入所していた子の、里子も含め、それぞれの将来を考えたら、そのような写真は、世に出せないはず。
この他人への、配慮の無さ、無神経さ。
見て、背中が凍りついた。
まるで、「明日、ママがいない」に、そっくり。
このオンナに、例え養護施設に入っていたとしても、そのことについて、話す資格は、カケラも無い!
ましてや、自己保身の、ウソつきには!
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何一つ、当初の方針を変える事無く、日本テレビは、突っ走っている。
抗議、訂正、謝罪、配慮を求める声を、あざ笑うかのように。
こう言ってのけている。
「もし、自傷行為をしたという児童がいたというのであれば、喪心より・・・」
「そういう事実があるのであれば・・・」
但し書きつき、謝罪の1片も無い。
ハナっから、そういう事実を、疑っている。
で、自らその確認と調査にも乗り出さない。その気持ちも、無い。全て、無視。
日本テレビが、よくやる手法だ。
警察発表モノは、そのまま鵜呑みにして「事実」として垂れ流すくせに、例えば、身内の犯罪発覚。
みのもんたの次男の、御法川雄斗が逮捕されたとき、その容疑について「事実ならば」と、コロリと一転、疑う。
この、デタラメなご都合主義。
これが、日本テレビのいう「コンプライアンス」なるシロモノか・・・・
全国児童養護施設協議会に、一片の文書を、ギリギリ2月4日になって持参し、現われた1人が、「日本テレビ コンプライアンス推進室 兼 法務部長 兼 個人情報対応事務局長」の、中井孔人(なりと)。
彼は、恥ずかしくないのだろうか?
日大の文理学部などで、学生相手にハナシをしているようだが。
番組企画当初から、変わったことと言えば、10回連続の放送予定だったのが、1回減って、9回になったことだけ。
あとは、何一つ変わっていない。
コマーシャルなど、無くても、厚顔無恥にも、突っ走り続ける!
東京外国語大学トリオの、強固な結束は、放送終了まで続く!
入所児童の心と境遇を、ズタズタに切り裂きながら・・・・
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2月16日(日) 深夜午前1時20分から、以下のドキュメンタリー番組が、なんと、日本テレビ系列で、放送される。
番組名は、「NNNドキュメント 僕は里子です。18歳、みんなに伝えたい想い」
取材をしなかった「松田沙也」はもちろんのこと、父の大江教授、野島伸司、大久保好男以下、鬼畜の番組に関わったスタッフ全員に、是非とも見て欲しい。
少しは、自分たちが、いかにデタラメな、児童を傷つけまくったドラマを作り続けているかに、気付くことだろう。
制作が日本テレビというのは、なんとも皮肉だが・・・・