GW帰省,静岡滞在最終日.市内散策の帰り道.
高校時代,よく立ち寄った焼き芋屋でおでんをつまむ.
坊主どもを連れて行くのは,はじめてだ.

この店は,名前のとおり焼き芋と大学芋がメインだが,芋の上がりの待合い用の意も込めて供するおでんにも人気があり,“しぞーかおでん”のブームもあって,遠来と思しきお客さんの姿も結構みえる.
広い間口の左側に焼き芋の釜場と大学芋のカウンター,右寄りにおでんの鍋が鎮座し,さらに右のカウンターではところてんやお握りなども商っている.店中程に一段高い畳の桟敷があり,小さいデコラのちゃぶ台が2つ3つ,ほかにデコラのテーブルとパイプ丸椅子のセットがいくつか.

おでんの種はすべて串刺しになっており,客銘々が備え付けの小皿に取り,練辛子をへらで掬い,“だし粉”と呼ばれる鯖節などの粉削りと青海苔粉を混ぜたものを好みで掛ける.
種は半片・蒟蒻・牛蒡巻・馬鈴薯・卵・すじ肉などで,すじ肉だけが一串100円,他はすべて60円である.店の奥で煮込んでいるらしく,鍋が空けば間髪を入れず補充される.

おでんの小皿,セルフサービスのお茶っ葉が入った小さな薬缶(¥Free-),湯飲みなどを持って席に着く.

この日の私のチョイス.すじ肉(5片ほどがひと串)・牛蒡巻(1本)・馬鈴薯(四ッ割3個)・結白滝(1巻)・蒟蒻(長細い三角;板蒟蒻から8本取りくらいか?),そして半片(静岡人にとって半片は黒いもので,白くてふわふわしたのが半片だという概念は一切ない;1枚).だし粉はがっぱり掛けるのがお約束.
私にとって,“おでん”とはやっぱりコレである.
ガキの頃,近所の雑貨屋,計り売りの醤油などの使いの駄賃に10円玉2・3個掴み,店の奥の鍋を覗いて何にしようかと思い悩んだあのころ.すじ肉(と言いながら,その店では豚もつだった)15円・卵10円,ほかは全部,5円だった. 握り締めた20円.すじ肉を食べればあとは半片,卵にすれば蒟蒻も食える…
煮詰まったような,真ッ黒い出汁,醤油色に染まった種.ひねかかっただし粉,辛味の飛んだ練芥子…
懐かしい味,これもオールウェイズ…
お勘定は,食べ終わった串を数えて.値段によって,形が違う.大やきいもでは,すじ肉だけ,先が尖っている.
実家で待つお袋には,大好きな焼き芋(ころんとした甘藷の縦半割を,1mほどもある鉄の浅釜に粗塩を引いて切口を下に並べ,分厚い木蓋をかぶせて蒸し焼きにする)を買っていってあげよう.
高校時代,よく立ち寄った焼き芋屋でおでんをつまむ.
坊主どもを連れて行くのは,はじめてだ.

この店は,名前のとおり焼き芋と大学芋がメインだが,芋の上がりの待合い用の意も込めて供するおでんにも人気があり,“しぞーかおでん”のブームもあって,遠来と思しきお客さんの姿も結構みえる.
広い間口の左側に焼き芋の釜場と大学芋のカウンター,右寄りにおでんの鍋が鎮座し,さらに右のカウンターではところてんやお握りなども商っている.店中程に一段高い畳の桟敷があり,小さいデコラのちゃぶ台が2つ3つ,ほかにデコラのテーブルとパイプ丸椅子のセットがいくつか.

おでんの種はすべて串刺しになっており,客銘々が備え付けの小皿に取り,練辛子をへらで掬い,“だし粉”と呼ばれる鯖節などの粉削りと青海苔粉を混ぜたものを好みで掛ける.
種は半片・蒟蒻・牛蒡巻・馬鈴薯・卵・すじ肉などで,すじ肉だけが一串100円,他はすべて60円である.店の奥で煮込んでいるらしく,鍋が空けば間髪を入れず補充される.

おでんの小皿,セルフサービスのお茶っ葉が入った小さな薬缶(¥Free-),湯飲みなどを持って席に着く.

この日の私のチョイス.すじ肉(5片ほどがひと串)・牛蒡巻(1本)・馬鈴薯(四ッ割3個)・結白滝(1巻)・蒟蒻(長細い三角;板蒟蒻から8本取りくらいか?),そして半片(静岡人にとって半片は黒いもので,白くてふわふわしたのが半片だという概念は一切ない;1枚).だし粉はがっぱり掛けるのがお約束.
私にとって,“おでん”とはやっぱりコレである.
ガキの頃,近所の雑貨屋,計り売りの醤油などの使いの駄賃に10円玉2・3個掴み,店の奥の鍋を覗いて何にしようかと思い悩んだあのころ.すじ肉(と言いながら,その店では豚もつだった)15円・卵10円,ほかは全部,5円だった. 握り締めた20円.すじ肉を食べればあとは半片,卵にすれば蒟蒻も食える…
煮詰まったような,真ッ黒い出汁,醤油色に染まった種.ひねかかっただし粉,辛味の飛んだ練芥子…
懐かしい味,これもオールウェイズ…
お勘定は,食べ終わった串を数えて.値段によって,形が違う.大やきいもでは,すじ肉だけ,先が尖っている.
実家で待つお袋には,大好きな焼き芋(ころんとした甘藷の縦半割を,1mほどもある鉄の浅釜に粗塩を引いて切口を下に並べ,分厚い木蓋をかぶせて蒸し焼きにする)を買っていってあげよう.
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