※安部悦生『文化と営利 ―― 比較経営文化論』有斐閣、2019
「まえがき」
(1)ウィンウィンの利益!
著者は「まっとうな利益」がこの社会にあると前提する。「ウィンウィンの利益」だ。
《感想》企業間、企業と労働者(従業員)に「ウィンウィンの利益」がありうるのかどうか、様々な状況が考えうる。
(1)-2 「人」と「企業」の「共進化」!
著者は、「ウィンウィンの利益」を、一般に「人」と「企業」の間の持ちつ持たれつの発展(live and let live)、つまり「共進化」と名付ける。「人」と「企業」の「共進化」が可能かどうかが問われる。
(1)-3 「営利」と「文化」の共進化を明らかにする
この場合、「人」は「文化」と読み替えられ、本書は「営利と文化の共進化を明らかにする」ことが目標とされる。とりわけ「宗教」が文化の重要な一翼として注目される。
(2)「営利」=「資本主義」以外ありえない!
なお経済体制としては、今や「計画経済」や「封建制」はありえず、「営利」=「資本主義」以外ありえないと著者は考える。
(2)-2 何が「まっとう」で何が「ウィンウィン」か、定義するのは「文化」=「人」だ!
経済の発展は付加価値(給与と利益)の増大だ。「ただし実際の経済活動としては、付加価値の最大化を直接目指すことは困難であり、利益が経済発展の原動力となっている。利益は、努力を傾注する経済活動の指標として分かりやすいのである。」
《感想》著者の立場は「まっとう」だ。(現実的で多数派的、また日常生活の常識に沿う!)「営利」=「資本主義」の肯定、その上で、「まっとうな利益」「ウィンウィンの利益」の追求をめざす。この場合、何が「まっとう」で何が「ウィンウィン」か、定義するのは「文化」=「人」だ。かくて「文化(人)と営利」の関係が問われる。
「まえがき」
(1)ウィンウィンの利益!
著者は「まっとうな利益」がこの社会にあると前提する。「ウィンウィンの利益」だ。
《感想》企業間、企業と労働者(従業員)に「ウィンウィンの利益」がありうるのかどうか、様々な状況が考えうる。
(1)-2 「人」と「企業」の「共進化」!
著者は、「ウィンウィンの利益」を、一般に「人」と「企業」の間の持ちつ持たれつの発展(live and let live)、つまり「共進化」と名付ける。「人」と「企業」の「共進化」が可能かどうかが問われる。
(1)-3 「営利」と「文化」の共進化を明らかにする
この場合、「人」は「文化」と読み替えられ、本書は「営利と文化の共進化を明らかにする」ことが目標とされる。とりわけ「宗教」が文化の重要な一翼として注目される。
(2)「営利」=「資本主義」以外ありえない!
なお経済体制としては、今や「計画経済」や「封建制」はありえず、「営利」=「資本主義」以外ありえないと著者は考える。
(2)-2 何が「まっとう」で何が「ウィンウィン」か、定義するのは「文化」=「人」だ!
経済の発展は付加価値(給与と利益)の増大だ。「ただし実際の経済活動としては、付加価値の最大化を直接目指すことは困難であり、利益が経済発展の原動力となっている。利益は、努力を傾注する経済活動の指標として分かりやすいのである。」
《感想》著者の立場は「まっとう」だ。(現実的で多数派的、また日常生活の常識に沿う!)「営利」=「資本主義」の肯定、その上で、「まっとうな利益」「ウィンウィンの利益」の追求をめざす。この場合、何が「まっとう」で何が「ウィンウィン」か、定義するのは「文化」=「人」だ。かくて「文化(人)と営利」の関係が問われる。