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安部悦生『文化と営利』「まえがき」:「営利」=「資本主義」の肯定、その上で、「まっとうな利益」「ウィンウィンの利益」の追求をめざす!「営利」と「文化」の共進化!

2020-02-22 08:55:23 | 日記
※安部悦生『文化と営利 ―― 比較経営文化論』有斐閣、2019

「まえがき」
(1)ウィンウィンの利益!
著者は「まっとうな利益」がこの社会にあると前提する。「ウィンウィンの利益」だ。
《感想》企業間、企業と労働者(従業員)に「ウィンウィンの利益」がありうるのかどうか、様々な状況が考えうる。
(1)-2 「人」と「企業」の「共進化」!
著者は、「ウィンウィンの利益」を、一般に「人」と「企業」の間の持ちつ持たれつの発展(live and let live)、つまり「共進化」と名付ける。「人」と「企業」の「共進化」が可能かどうかが問われる。
(1)-3 「営利」と「文化」の共進化を明らかにする
この場合、「人」は「文化」と読み替えられ、本書は「営利と文化の共進化を明らかにする」ことが目標とされる。とりわけ「宗教」が文化の重要な一翼として注目される。
(2)「営利」=「資本主義」以外ありえない!
なお経済体制としては、今や「計画経済」や「封建制」はありえず、「営利」=「資本主義」以外ありえないと著者は考える。
(2)-2 何が「まっとう」で何が「ウィンウィン」か、定義するのは「文化」=「人」だ!
経済の発展は付加価値(給与と利益)の増大だ。「ただし実際の経済活動としては、付加価値の最大化を直接目指すことは困難であり、利益が経済発展の原動力となっている。利益は、努力を傾注する経済活動の指標として分かりやすいのである。」
《感想》著者の立場は「まっとう」だ。(現実的で多数派的、また日常生活の常識に沿う!)「営利」=「資本主義」の肯定、その上で、「まっとうな利益」「ウィンウィンの利益」の追求をめざす。この場合、何が「まっとう」で何が「ウィンウィン」か、定義するのは「文化」=「人」だ。かくて「文化(人)と営利」の関係が問われる。
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「私」のために「公権力」を行使する安倍総理<小川淳也氏>(2/21(金) 8:32配信) HARBOR BUSINESS Online(要約紹介)

2020-02-21 14:38:47 | 日記
(1)前代未聞のデタラメを繰り返す「安倍政権」!
森友・加計の公文書改ざんに端を発し、防衛省の南スーダンPKO派遣部隊の日報隠蔽、統計偽装、桜を見る会での公文書廃棄・隠蔽などなど、歴代政権では考えられないデタラメなことを平然と行っている安倍政権。
(1)-2 公権力・国家の私物化!
公文書を改ざんし、平然と嘘の答弁をし、その嘘が発覚すると、矛盾を指摘したホテルを恫喝し、議会を愚弄する安倍政権は、最近になって「政権の守護神」と言われる東京高検の黒川弘務検事長の定年を、前例を覆して無理やり延長させるという検察庁法違反と指摘されてさえいる暴挙に出ている。こうした公権力・国家の私物化は国を誤ることになることは疑いのない事実だ。
(2)『月刊日本 2020年3月号』!
真正保守論壇誌『月刊日本 2020年3月号』では、公権力・国家の私物化を剔抉(テッケツ)し、公権力を国民の手に取り戻さねばならないと、「国家の私物化、隠蔽・改竄・安倍政権[安倍総理よ、恥を知れ!]」と題した第二特集を打ち出している。
(2)-2 立憲民主党・無所属フォーラムの小川淳也氏の論考!
以下、同特集の中から、国会で鋭い質疑を繰り返す立憲民主党・無所属フォーラムの小川淳也氏の論考を紹介する。
(3)行政そのものが私物化されている!
―― 小川さんは予算委員会で「桜を見る会」の問題を追及している。問題の本質はどこにあるのか?
小川淳也議員(以下、小川):いま予算委員会で議論すべき課題は山積している。カジノ・IR、自衛隊の中東派遣、新型肺炎など、国策に関わる問題がある。「もっと大事な問題があるだろう」という国民の声があることも承知している。しかし政策を議論する以前に、安倍政権によって行政そのものが私物化されている疑惑がある。これを解消しない限り、政策を議論して行政を前に進めることは不可能だ。国会の冒頭でこの問題にケジメをつけることが最優先の政治課題である。
(4)「桜」の法律的問題は4点ある:①財政法違反、②公職選挙法違反、③政治資金規正法違反、④公文書管理法違反!
―― 具体的な問題点はどこにあるのか?
小川:「桜」の法律的問題は、以下の4点だ。①衆議院議員安倍晋三が内閣総理大臣たる地位を利用して、会の趣旨を歪ませて予算を支出した財政法違反、②またそのような形で予算を執行して地元有権者を供応接待した公職選挙法違反、及び③それらの収支を記載しなかった政治資金規正法違反、さらに④証拠隠滅のために公文書を廃棄させた公文書管理法違反の疑惑がある。
(5)「桜」の法律的問題:①財政法違反!
財政法は、「予算は定められた目的の外に使用してはならない」と規定する。桜を見る会の目的・趣旨は「各界で功績、功労のあった方々」を招いて慰労することだが、安倍政権はそれを度外視して友人知人、地元有権者を招待していた。その結果、参加者数は1万2000人(13年)から1万8200人(19年)まで膨れ上がった。予算額は毎年1767万円だが、実際の執行額は3005万円(14年)から5519万円(19年)まで肥大化した。執行額が予算額を4倍も上回る事業など前代未聞だ。安倍政権が本来の目的・趣旨から逸脱し、財政法違反の状態を続けてきたことは明らかだ。
(6)「桜」の法律的問題:②公職選挙法違反!
―― 総理主催の「桜を見る会」と安倍後援会主催の「前夜祭」には、地元関係者ら約800人が参加した。
小川:公職選挙法は、後援団体の行事などで選挙区内の有権者に供応接待してはならないと規定している。桜を見る会には地元後援会の関係者たちが大勢参加したが、主催者が安倍総理である以上、税金で地元有権者を供応接待した公職選挙法違反の疑いがある。
(6)-2 内閣総理大臣として自分で事務処理したもの以外は一切責任を取らない!
そもそも安倍事務所は地元で参加希望者を幅広く募り、内閣府に推薦した。安倍総理は「自分は推薦しただけで、招待したのは内閣府だ」という主張を展開するが、内閣府の最高責任者は総理だ。またこの主張は「内閣総理大臣として自分で事務処理したもの以外は一切責任を取らない」と言うに等しい。安倍総理は無責任な答弁で言い逃れようとしているが、桜を見る会の主催者としての責任は免れず、公選法違反の疑いは残ったままだ。
(7)「桜」の法律的問題(ホテルニューオータニで開催した「前夜祭」):②公職選挙法違反(続)&③政治資金規正法違反!
―― 安倍後援会がホテルニューオータニで開催した「前夜祭」でも、地元有権者を供応接待した公職選挙法違反の疑いがある。ニューオータニの一般的な飲食費は1人当たり1万1000円以上だが、前夜祭の会費は5000円で異例の低価格だった。
小川:そこから安倍後援会かホテルが差額分を負担し、参加者に会費を超える供応接待が行われたのではないかという疑いが出る。安倍後援会が負担していた場合は「買収」に当たり公選法違反になる。一方、ホテルが負担していた場合は「寄付」に当たり収支報告書に記載しなければならないが、それがなされていないので政治資金規正法違反になる。また「寄付」の場合でも間接的な「買収」に当たる可能性がある。
(7)-2 ホテルから明細書をもらって提示すべきだ!
―― 安倍総理は「価格はホテルが設定した」と主張し、あくまでも差額はないという立場だ。
小川:それならば、ホテルから明細書をもらって提示すべきだ。そうすれば総理の説明が事実かどうか一瞬で確認でき、問題は一気に沈静化する。先日私がこの点について質疑した時も、安倍総理は「レッテル貼りだ」と反発したが、「レッテルはすぐに剥せる」と即座に反論した。それをやらずに詭弁を繰り返すから、いつまで経っても疑惑が晴れない。
(8)「桜」の法律的問題:④公文書管理法違反!
―― 公文書管理法違反の疑いもある。安倍政権は19年の桜を見る会の招待者名簿を廃棄した。
小川:内閣府は昨年5月9日、共産党の宮本徹議員から桜を見る会の資料請求をうけた1時間後に招待者名簿をシュレッダーにかけて廃棄し、その後5月7~9日の間に電子データも削除したと説明した。野党は電子データを削除した記録(ログ)を開示するよう求めたが、安倍総理は「セキュリティ上の問題がある」と拒否し、担当者への確認も行わないとする。資料は廃棄した。電子データも削除したが、削除記録は確認できない。こんな説明で納得できるはずがない。証拠隠蔽のために招待者名簿を廃棄した公文書管理法違反の疑いは強い。
(9)安倍晋三という人物には「あらゆる領域に自己の権力を拡大していく」という拭い難い傾向がある!しかも厄介なことに「本人はその傾向に無自覚だ」!
――「桜」は森友、加計と同じ政権の体質を表している。
小川:いま安倍長期政権の澱や膿が噴き出しているが、それらは安倍晋三という個人から出てきたものだ。森友・加計・桜にしろ、法制局・検察人事への介入にしろ、一連の問題に共通するのは権力の際限なき広がりだ。安倍晋三という人物には「あらゆる領域に自己の権力を拡大していく」という拭い難い傾向がある。しかも厄介なことに「本人はその傾向に無自覚だ」。だからこそ安倍政権の権力は自制が効かず、半ば無意識的に際限なく拡大する。
(9)-2 安倍総理は公私の区別がつかず、権力を見境なく広げる!
森友・加計・桜で言えば、安倍総理の権力志向に身内びいきが相まって、お友だちに便宜を図るため公権力が行使される。安倍総理は公私の区別がつかず、権力を見境なく広げる。
(9)-3 安倍総理は自己の権力が、主権者国民から授けられた「借り物」ではなく、支配階級として生まれながらに与えられた「特権」であると錯覚する!
―― 安倍総理は自己の権力は法律ではなく身分に基づくものだと勘違いしている。
小川:安倍総理には「朕は国家なり」という権威主義的な感覚がある。それは安倍総理の生い立ちに由来するものだ。安倍総理は自己の権力が内閣総理大臣として主権者国民から授けられた「借り物」ではなく、支配階級として生まれながらに与えられた「特権」であると錯覚する。その前提で安倍政権を捉えておかないと、本質を見誤る。
(9)-4 一国の総理大臣が平気で嘘をつく姿を見せることが、国民を深く傷つける!
―― 安倍総理は国会で薄ら笑いを浮かべながら野次を飛ばし、不誠実な答弁を繰り返す。その姿に国民は深く傷ついている。
小川:安倍総理は責任回避のために詭弁を繰り広げるが、それを聞いて納得する国民はいない。しかし安倍総理はいくら矛盾を指摘されても、堂々と開き直って次から次へと詭弁を繰り返す。一国の総理大臣が平気で嘘をつく姿を見せること自体、国民に対する精神的な虐待だ。
(10)国民は安倍総理が嘘をついていると知りながら、安倍政権を支持せざるをえない!
―― 世論調査では大多数の国民が「総理の説明に納得できない」と回答する。しかし、政権支持率は落ちない。国民は安倍総理が嘘をついていると知りながら、安倍政権を支持せざるをえない状況だ。
小川:それは野党が安倍政権に代わる選択肢になりえていないからだ。野党がいくら安倍総理の嘘を暴こうが、国民は安倍政権を支持せざるをえない。その意味では、与野党問わず日本の政界が国民を傷つけている。
(10)-2 父親(自民党)は家庭内暴力を振るう!しかし子供(国民)は母親(野党)と家出しても生活できると思えない!
―― 乱暴な例えだが、父親(自民党)は家庭内暴力を振るう。母親(野党)はそんな父親をヒステリックに罵る。しかし子供(国民)は母親と家出しても生活できるとは思えないから、父親の暴力に耐えながら生活する道を選ぶしかない。そういう状況に見える。
小川:国民は一度野党に政権を任せて失敗している。そのトラウマがあるからこそ、自民党政権のもとに留まり続けている。その中で野党が自民党を批判すればするほど、自民党以外に選択肢がない国民は惨めになり、諦めを深める。現在の政治不信はここから来ている。安倍政権の7年間で溜まった澱や膿を一掃するためには政権交代しかない。しかし国民は政権交代を望んでいない。それは野党が国民からの信頼を勝ち得ていないからだ。我々野党は自分たちが本当に反省しなければならない。3年3か月の民主党政権時代の反省、それから7年経っても政権政党として復活できない反省。
(10)-3 小川:与党も野党もその視野に国民の姿が入っていない!
小川:率直に言って、与党も野党もその視野に国民の姿が入っていない。国民もそのことに気づいているから、与野党がお互いに自分たちの立場や利益のために罵り合うような国会審議にうんざりしている。だからこそ、誰が本気でこの国の未来を憂いているのか、国民生活を憂いているのか、子供たちの将来を憂いているのか、それが真摯に伝わる国会審議にしたい。そういう思いで質疑に立たせていただきたい。(2月5日インタビュー)

《参考》『月刊日本』(ゲッカンニッポン)「日本の自立と再生を目指す、闘う言論誌」を標榜する保守系オピニオン誌。「左右」という偏狭な枠組みに囚われない硬派な論調とスタンスで知られる。
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鴨長明『発心集』(1214頃)「第五」:「三」親指が2本とも蛇に変じ、見る目も鮮やかに、舌をぺろぺろ出していた!

2020-02-21 10:17:00 | 日記
※鴨長明(1155頃-1216)。 ※現代語訳は角川ソフィア文庫を参照。

「発心集 第五」「三 母、女を妬み、手の指蛇になる事」
(1)
壮年の男が、長年、年上の妻と連れ添っていた。彼女には先夫との女の連れ子があった。その娘が成長したある日、妻が言った。「私は年を取った。私と別れ、私の娘と連れ添ってください。」男も娘も「よくない」と言ったが妻の決意は固かった。年配の妻は家の奥の一室に一人住み、男は継子の娘と連れ添って生活した。《感想1》この話の真実は、おそらく妻が言い出したのでなく、若い夫が望んでいると妻が悟ったのだ。年配の妻は仕方なく、いわば娘を差し出したのだ。
(2)
男も娘も、年配の独り自室で暮らす妻(母)を疎略に扱わなかった。年月がたったある時、母が大変物思いにふけっているので、男が外出している時、娘が心配して母に事情を尋ねた。《感想2》実の母娘だから、二人は本当の話ができるだろう。
(3)
母が言った。「この家のことは、私の考えから勧め申し出たことだ。だから誰も恨んでいない。」そして続けた。「だが恨めしい気持ちが心の内に動く。」母が左右の手を娘に見せた。親指が2本とも蛇に変じ、見る目も鮮やかに、舌をぺろぺろ出していた。《感想3》1人の男をめぐる2人の女の確執は、親子でも、理性でコントロールできない。六条の御息所(ミヤスドコロ)の生霊が勝手に体から抜け出し憎む女をとり殺す例もある。
(4)
娘はすぐに髪をおろし尼になった。帰ってきた男も驚愕し、すぐ法師となった。母親も尼となり、仏道修行をして日々を過ごした。やがて指はもとに戻った。鴨長明の意見:「女にありがちな、人をそねみ、妬む心」が「罪深い報い」を受けたのだ。《感想4》これは男性が描く女性観だ。実際の女性は、男と同じように、つまり誰も同じで、現実的・プラグマチックかつ生活力を持ち、計算高く生きる。またそうでないと生きていけない。《感想4ー2》若い男(夫)の欲望の無言の圧力に屈した母親の無念だ。《感想4ー3》3人の関係の修復は、仏の力にすがるほかなかった。
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ネットの「上級国民」批判の正体: ①炎上参加者は世帯平均年収670万円でネット利用者の1%以下、②中流層の「自己責任論」、③非大卒層、④「中級国民」!

2020-02-21 09:59:53 | 日記
※《参考》「かくも空虚な『上級国民』批判の正体」『ニューズウィーク日本版』2月22日号

(1)炎上参加者
ネット炎上研究者の国際大講師山口真一氏が言う。(a)炎上参加者の世帯平均年収は670万円(2016年)。日本の中央値が420万円なので、「主任・係長以上」or「アッパーミドル以上」が「上級国民」を炎上させる。(b)なお炎上参加者はネット利用者の1%以下。(c)日本のネット利用者は、世帯年収400万円以上で9割、しかし世帯年収200万円未満では5割程度。
(2)「自己責任論」
今の日本では「自己責任論」が上流層のみならず中流層にも広がり、格差や貧困を容認する傾向がある。
(3)非大卒層
阪大・吉川徹教授によれば①「非大卒の非正規労働者は権威を承認する傾向が強い」。また②「経済的基盤が脆弱な若年非大卒層は政治的積極性が他の諸階層より低い」。
(4)「中級国民」
「上級国民」たたきは、(ア)「下級国民」によるというより「中級国民」によるものだ。またそれは(イ)「公務員」たたきだ。
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映画『パラサイト 半地下の家族』(2019、韓国):詐欺の話、ホラー、非現実的妄想と主題が混線している!

2020-02-20 23:04:35 | 日記
(1)
キム一家は家族全員が失業中。そんなある日、長男ギウがIT企業のCEOであるパク氏の娘ダヘの家庭教師となる。そしてギウの妹ギジョンも、パク氏の息子ダソンの絵画療法士として採用される。さらに父はパク氏の運転手、母はパク家の家政婦となる。キム家族4人は、パク家の完全なパラサイト(寄生虫)だ。
(2)
パク家の豪邸には広大な秘密の地下室(核シェルター)があるが、パク家の家族はそれを知らない。地下室には前家政婦の夫が借金取りから逃れ隠れていた。「キム家の家族が、パク家に寄生している」と知った前家政婦夫婦が、「キム家の寄生をパク家に知らせる」とキム家全員を脅す。
(3)
かくて前家政婦夫婦とキム家の家族との血みどろのバトルが起きる。キム家の長男ギウが重傷、妹ギジョンは殺される。前家政婦は事故死、その夫はキム家の母親に殺される。
(4)
キム家の父親は、パク氏から「貧乏人は臭い」と言われ続け、その怒りから、パク氏を衝動的に殺害。父親は、秘密の地下室(核シェルター)に身を隠す。

《感想1》前半は、パク家をキム家が騙す詐欺の話で、テンポが速く頭脳的で面白い。《感想2》ところが後半、前家政婦夫婦が登場した時点から、詐欺の話は背景に退き、ホラー的血みどろの話に転換する。《感想3》最後は、秘密の地下室に身を隠した父親を「長男ギウが富豪に出世して、この豪邸を購入し、救出する」とのギウの妄想で終わる。家族全員が失業するような貧乏な家のギウが富豪になる可能性はまずない。この妄想のために、映画の全体がリアリティを失う。《感想4》詐欺の話、ホラー的な血みどろの話、非現実的妄想の話と、映画の主題が混線している。

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