※西村博之(にしむらひろゆき)(1976生、47歳):ネットの匿名掲示板・旧「2チャンネル」の創設者。英語圏最大の匿名掲示板「4chan」管理人。
(1)
「ひろゆき」氏は日本のインフルエンサー。YouTube月間再生数3億回超。ソニー生命のアンケート調査「中高生が思い描く将来についての意識調査2021」で「将来のことを相談したいと思う有名人」3位にひろゆき氏。「“将来、こういう大人になりたい”と思う有名人」10位。2022年ベネッセ『進研ゼミ小学講座』会員の「小学生流行語ランキング」でひろゆき氏の「それってあなたの感想ですよね?」が1位。ひろゆき氏の真似が小学生の間でブームという。
《感想1》ひろゆき氏は「貧乏人」は、「ダメな人」だと言う。だから彼らは「プログラミング」を学び「自己改造」して「一攫千金」をめざせと言う。
《感想1-2》ひろゆき氏にとって人間の価値は「カネ(金)」で測られる。「カネ(金)」のない人は「ダメな人」だ。(Cf. 堀江貴文氏も「カネ(金)」のない人をダメな「貧乏人」と呼ぶ。)
《感想2》「厭離穢土(オンリエド)、欣求浄土(ゴンクテンジョウド)」と言われるが、この世は、「穢土(エド)」つまり穢(ケガ)れた世(地獄)である。「一攫千金」を実現したひろゆき氏は、地獄で仏と出会ったような幸運な人生を今、送る人だ。
(2)
「ひろゆき」氏はアメリカで「オルタナ右翼」の形成に貢献する。『ニューヨーク・タイムズ』紙が「ひろゆき」氏を「X世代の扇動家」「倫理観の欠如」「恥をほとんど何とも思わない彼の能力はある種の最終兵器」「インターネット上でもっとも有害な意見を醸成している」と評する。ひろゆき氏は、「4chan」のオーナー等として、ニューヨーク州当局から銃乱射事件、陰謀論、人種差別等の温床とみなされている。
Cf. 「オルタナ右翼」(Alternative Right):アメリカ合衆国における「主流」の保守主義(right)への代替(alternative)。白人のアイデンティティ運動とも呼ばれる。多くはドナルド・トランプを支持。(Cf. ヒラリー・クリントンへの嫌悪と憎悪。)多文化主義や移民に反対する。オルタナ右翼に定まったイデオロギーはないが、以下のような特徴がある。①白人ナショナリズムor白人至上主義、②レイシズム(人種主義)、③反ユダヤ主義、④反フェミニズム、④-2「ミソジニー」(女性嫌悪)、⑤右翼ポピュリズム、⑥排外主義(反移民)、⑦主流の政治に対する軽蔑的態度、⑦-2「主流派」の保守主義や共和党への敵意、⑧「ワナビー・ファシスト(ファシストもどき)」(D・A・フレンチ)(Cf. wannabeつまりwant to beは何かに憧れ、それになりたがること)、⑧-2「ネオ・ナチ」と呼ばれる、⑨反「ポリティカル・コレクトネス」(Cf. political correctness:人種、信条、性別などの差別表現の削除・修正を求める運動)、⑩反「ソーシャル・ジャスティス・ウォーリアー」(Cf. social justice warrior、SJW:「社会正義戦士、すなわちフェミニズム、人権(市民権)、文化多様性をめざす)、さらに⑪アメリカ育ちの白人女性は「フェミニスト」になりすぎたので、「性的にも男性に尽くし、小柄かつスリムで、色白など女性らしさについての昔ながらの西洋的な規範に合う」アジア系女性を選ぶ、⑫「左派の道徳主義にそっぽを向き、『レイシスト』(人種主義者)、『ホモフォビア』(同性愛嫌悪者)、『セクシスト』(性差別主義者)となじられることを勲章であるかのように考えている」(ベンジャミン・ウェルトン)、⑬「人種差別主義、白人ナショナリズム、ポピュリズムが混在した保守主義の分派」(J・ダニゼフスキ)等々。
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「ひろゆき」氏は日本のインフルエンサー。YouTube月間再生数3億回超。ソニー生命のアンケート調査「中高生が思い描く将来についての意識調査2021」で「将来のことを相談したいと思う有名人」3位にひろゆき氏。「“将来、こういう大人になりたい”と思う有名人」10位。2022年ベネッセ『進研ゼミ小学講座』会員の「小学生流行語ランキング」でひろゆき氏の「それってあなたの感想ですよね?」が1位。ひろゆき氏の真似が小学生の間でブームという。
《感想1》ひろゆき氏は「貧乏人」は、「ダメな人」だと言う。だから彼らは「プログラミング」を学び「自己改造」して「一攫千金」をめざせと言う。
《感想1-2》ひろゆき氏にとって人間の価値は「カネ(金)」で測られる。「カネ(金)」のない人は「ダメな人」だ。(Cf. 堀江貴文氏も「カネ(金)」のない人をダメな「貧乏人」と呼ぶ。)
《感想2》「厭離穢土(オンリエド)、欣求浄土(ゴンクテンジョウド)」と言われるが、この世は、「穢土(エド)」つまり穢(ケガ)れた世(地獄)である。「一攫千金」を実現したひろゆき氏は、地獄で仏と出会ったような幸運な人生を今、送る人だ。
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「ひろゆき」氏はアメリカで「オルタナ右翼」の形成に貢献する。『ニューヨーク・タイムズ』紙が「ひろゆき」氏を「X世代の扇動家」「倫理観の欠如」「恥をほとんど何とも思わない彼の能力はある種の最終兵器」「インターネット上でもっとも有害な意見を醸成している」と評する。ひろゆき氏は、「4chan」のオーナー等として、ニューヨーク州当局から銃乱射事件、陰謀論、人種差別等の温床とみなされている。
Cf. 「オルタナ右翼」(Alternative Right):アメリカ合衆国における「主流」の保守主義(right)への代替(alternative)。白人のアイデンティティ運動とも呼ばれる。多くはドナルド・トランプを支持。(Cf. ヒラリー・クリントンへの嫌悪と憎悪。)多文化主義や移民に反対する。オルタナ右翼に定まったイデオロギーはないが、以下のような特徴がある。①白人ナショナリズムor白人至上主義、②レイシズム(人種主義)、③反ユダヤ主義、④反フェミニズム、④-2「ミソジニー」(女性嫌悪)、⑤右翼ポピュリズム、⑥排外主義(反移民)、⑦主流の政治に対する軽蔑的態度、⑦-2「主流派」の保守主義や共和党への敵意、⑧「ワナビー・ファシスト(ファシストもどき)」(D・A・フレンチ)(Cf. wannabeつまりwant to beは何かに憧れ、それになりたがること)、⑧-2「ネオ・ナチ」と呼ばれる、⑨反「ポリティカル・コレクトネス」(Cf. political correctness:人種、信条、性別などの差別表現の削除・修正を求める運動)、⑩反「ソーシャル・ジャスティス・ウォーリアー」(Cf. social justice warrior、SJW:「社会正義戦士、すなわちフェミニズム、人権(市民権)、文化多様性をめざす)、さらに⑪アメリカ育ちの白人女性は「フェミニスト」になりすぎたので、「性的にも男性に尽くし、小柄かつスリムで、色白など女性らしさについての昔ながらの西洋的な規範に合う」アジア系女性を選ぶ、⑫「左派の道徳主義にそっぽを向き、『レイシスト』(人種主義者)、『ホモフォビア』(同性愛嫌悪者)、『セクシスト』(性差別主義者)となじられることを勲章であるかのように考えている」(ベンジャミン・ウェルトン)、⑬「人種差別主義、白人ナショナリズム、ポピュリズムが混在した保守主義の分派」(J・ダニゼフスキ)等々。