King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

芥川賞受賞作『介護入門』

2004年09月17日 16時10分17秒 | 日々のこと
読書の秋シリーズで、これを読んだのを入れてませんでした。

いやあ、我々が芝スキーをしたのが火曜日でしたが、その日
以降小康を保っていた浅間山が噴火し、さらに今日は、広範囲
に降灰があり、不穏な空気にあふれています。
さらに、昨夜のニュースステーションを見ていたら、突如あざみ
容疑者というニュースがあり、何?とテレビに注目してしまい
ました。

浅見典子という天才詐欺師が逮捕されたというのですが、それが
秩父の大地主で、代議士の孫という触れ込みだというので、
びっくりでした。テレビで浅見があざみと読まれただけで何事
と思いましたが、秩父の悪人が又テレビにニュウスになると
なるとまた明日以降ワイドショウなどでにぎやかでしょう。

またワイドショウ好みの美人詐欺師で大物に被害者が多く、
手口も宗教家を語ったりとこれまたワイドショウが取材先が
多くなり好まれる条件がそろっています。

芝スキーの後遺症で体中が痛く、水、木とまったく運動もして
なくて、それでもまだ回復しないかなり重症です。
今となっては、浅間山の脇をとおるコースを避けただけ賢明
となりますが、美人詐欺師逮捕と浅間山降灰、そしてボーリング
フォーコロンバインと不吉なサインが続きました。

毎年、8月の文芸春秋に芥川賞受賞作が掲載されますが、夏の
楽しみのひとつになっています。今年もそれで読みましたが、
本を買ったのは、10日前後なのに読んだのは25日ごろでした。
私の感想は、石原慎太郎と同じで何でこれが受賞したのという
ものです。無職の40代のロッカーで外見もそれっぽく現代風と
ビジュアル的にもマスコミ受けがいいようでしたが、内容も
それに伴っていれば時代的に介護というテーマは、タイムリー
でしたが、どうも内容が伴っていないように感じました。

YOニガーという合いの手のような挿入語も、まったく効果が
なく、意味もなくという感じで、斬新さもありませんし、
介護というこれから日本のテーマ、時代のテーマを掘り下げても
いません。昨年の10代の女性の受賞作以来、時代に合わせよう
という何かに迎合しようという姿勢を感じてしまいます。
芥川賞は、純然と文学性と芸術性だけを追い求めてもいいと
思います。

ただの文芸の新人賞となることなく、時代に迎合しない
孤高な姿勢が有ってもいいと私は思います。ところで、あのモブ
ノリオという名は、本名だという説がネットでいくつか見られました。
今でも無職で、同じような生活を続けていると新聞で読みました。
これからの氏の活躍を期待しましょう。
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