King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

違和感

2009年07月16日 10時18分08秒 | 映画
NHK BSの映画で『世界最速のインディアン』と
いう映画をやりました。

これはつい最近、公開され新聞の評や予告編など
でも評判がとてもよく、見に行きたい映画でしたが、
あっという間に上映期間が終わり見逃したものです。

最近の映画館の上映期間はどんどん短くなっており、
こういうことはよくあることですが、映画館の数は
最近増えており、より集客力のある映画を常にかけて
いるのが経営の要諦となるのです。

この映画は、舞台になっている時代がいつぐらいか
よく把握できないのですが、ベトナムから枯葉剤を
撒いてきたという兵士の会話から70年代のことと推察
されます。

東西冷戦に突入する前の非常に重苦しい時代で暗い
世相で景気としてはまだそんなに悪くない時です。
そして、主役のバイクは1920年のバイクなのだとか
驚いたことに、そのバイクが出した記録がいまだに
破られていないというのですからどうしたことで
しょう。

そんなこんながあるのですが、映画評論家には大変
評判もよくマスコミも傑作であるとするのに、話題
的にはほとんど登らず、公開してすぐにまたテレビ
でもやってしまうというこの流れにたいしてヒット
しなかった作品の悲哀があります。

いい作品なんだけど売れない。

私もいい話だけど納得がいかない違和感が残ったのです。

それは年寄りの話だからか。

誰からも好かれた老人という設定と人とのふれあいに
何かうそ臭いものがあるのか。

実際の実話であるだけに、話の持つ意味は重いのですが
別に悪と善の対決軸があるわけでもなく、将来の希望とか
努力すれば報われるとか苦労を重ねる果ての報酬が期待
させるものがもう先に見えてしまっているからなのか
とにかく違和感に包まれる方が先で、いい話だったと
しみじみ出来ないのです。

これは作り方にもよるのでしょう。

年寄りの成功物語などあまりに現実味がないばかりか
こんな年寄りが実際に隣にいたらかなり迷惑ですし、
年寄りのスピード狂も現実味がありません。

まあでも300Kという新幹線並みの速度を実際の自分の
運転で出したらどんなか体験したいという気は起きます。
今でもあの塩湖レースは行われているのでしょうか。
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