King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

逆転人生的にニカラグアコーヒーに求めるもの

2019年04月18日 09時21分44秒 | 珈琲

昨日録画してあったNHKの逆転人生をみてずっと寝るまで

考え込んでしまいました。

私が見たのは2014年の大雪で雪崩で車内に閉じ込められた旅館女将の回です。

 

最近はこの番組は毎週定期的に放送されるよう格上げされらしいですが、その分

前も感じたドキュメント72時間とか普段は取り上げられない人々にスポットがあたる

ものででもそれはそもそも当てる必要があることなのかという思いもするのです。

 

それと同時に昨日以来忘れられないものとして同時にあったのはニカラグアの味です。

 

ニカラグアは私の好きな豆で、特に大粒の豆はちょっと無理してもそろえたい味です。

 

スペシャルティの豆がもてはやされるようになり、なにかと変わった豆が特にありがたがられ

マラゴジッペやピーベリー、ハニー製法とか入ってきていますが、困ったのは安くて本来の味の

物がなくなってしまったことです。

 

突き詰めて言えば上質なニカラグアと言えば甘みの強いカサブランカのような味に収束して

しまうのでしょうが、そうしてまとめてほしくないという思いがあります。それはそれだけで

なくて普通に安くて毎日飲んでも苦にならない特別じゃないけどおいしいそれがニカラグアだと

おもっていたのです。

 

しかし、私もカサブランカやCOEトップの豆などまだ秘蔵していますし、特別に美味しいと

いうのは知っています。商売としてはダメなのかもしれませんが、もともとが自身が納得して

飲める珈琲を探すことからの出発なので、安くて美味しいというのは当然のテーマなのです。

 

実は業界的には触れてはいけないテーマとして希少種とか今年の地域コンテスト一位とか

刹那的でいて滅多に飲めないとあおれば高くて特別感を醸し出しても売れるといういかに

高く売るかというものもあるわけです。

 

特別のハレの日や特別の時に特別な人と飲みたいという思いも時にはあるでしょう。

 

しかし、もっと日常的にいつも飲みたい味とかこの時期飲みたい味の方を重視してしまいます。

そんな思いの中ちょっとびっくりするくらいの際物でないグアテマラでもこれだけの味わいと

いうのが今焼いているサンタアナ農園です。

 

この豆を焼いてからニカラグアはありますかという人も増え、あってよかったという喜びの声を

上げる方もいます。

 

特長としてはやはりアップルとかベリー、アプリコット系の香味とそれを裏付けるように感じる

甘みの輪郭でそういうものが果物の酸味やすっきりとしたイメージとかも呼び寄せ贅沢な珈琲時間を

与えてくれます。

 

同じニカラグアのカサブランカの甘さと共通の甘味なのですが、連続でほろほろと続くカサブランカと

違い、強い甘みがあるけれどただそれだけじゃないフルーツ感とかナッツを噛みしめた時のような油が

ジュと染み渡るようなそういうものが合わさりレモンをひと搾りしたシャキッとした感じもします。

 

一方コロンビアは朝を静かな状態からゆっくりと始めたいというような気分の時に紅茶のような

味わいの甘みと程よい酸味の絶妙なバランスの物があればこれほど似合うものはないという感じです。

近年、コロンビアというと値段は高いものの味はそれほどでもというものが多くうっかりと手が出ない

ものでした。ですが、最近は良質でストレートでも充分飲めるものがぽつぽつと出てきました。

 

それが昨日も焼いたカサブランカで、ニカラグアの農園と同じ名前ですがこちらはコロンビアらしい

赤い透明な色をしています。近年コンテストなどでも名が上がるので聞くようになった豆です。

 

この様に今どんな気分でどんな感じの豆がほしいとおっしゃっていただければそれに見合うものを

ご提供できます。

 

特定の豆は前日までにご注文いただければ焼いてお渡しできます。お気軽にお問い合わせください。

このブログのメッセージを送るからもメールを受け取れます。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 豆の焼ける臭いに誘われて | トップ | 雪をあきらめてマイクロロット »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

珈琲」カテゴリの最新記事