King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

『オブリビオン』鑑賞した

2013年06月13日 09時43分27秒 | 映画
雨の日の夜ということで映画を見に行きました。
上里ウニクスで『オブリビオン』を見ました。9時からの最終回です。

ハードディスクには録画した番組がたくさんありますが、やはりそれでも
映画館で見る映画は最高です。

それもSFというのはスターウォーズのようなチャンバラ的な何も考えないで
見られるものと違い、やはり現代文明を揶揄したり、哲学的であったり
宇宙人が攻めてくる中、地球人が一致団結して反撃するというナショナリズム
を描いていたりと受け取る側の取り方でもトンデモ物語で終わっているか
深いメッセージを感じるか分れるものです。

今回の『オブリビオン』はどんなものか。

TVのCFではたった一人惑星で任務をこなす主人公のもとにかつての恋人が
宇宙船でやってきたというよく訳の解らないものです。

そういう触れ込みなのに、始まりからしておかしいのです。

たった一人で惑星で任務をこなすということだったのに、最初に画面に出てくる
ジャックはベッドでパートナーと任務をこなす最高のチームだという説明なのです。

その任務もあと何日かで終了で、戦争に勝ったけど核汚染で住めなくなったので
タイタンに移住するため水を採集中でその管理をしてるというのです。

なんで管理しているかというとまだその敵が残っていて攻撃を仕掛けている
らしいので、無人の警備機がその対処をしており、その補修と修理をしている
という設定です。

その最初の設定でキーになるのはやはり記憶を消されているということと、
廃墟になる前の自分の記憶が消されたはずなのに
よみがえってくることです。

この核汚染で住めなくなってしまうという設定ですが、津波で原発がメルトダウンを
起こして現実に住めないところが出ている日本においてこれはSFでなく現実として
起きたことなので安閑と見られない部分もあります。

結局、明確な敵を倒すという正義の構図は見ていて単純明快でそれなりの
カタルシス効果もあるのですが、そう世の中簡単でないというのを知っている
大人としてはやはり食い足りない哲学的な命題と文明にまで食い込んでこそ
SFという気もします。

まあ、そんな大元で不満でも画面や最新のVFXや戦闘ポッドとの空中戦など
見どころはあります。

そして、アンドリューワイエスの絵クリスティーナの世界が示すものはなにか。

あの絵は本物なのでしょうか。

本物はニューヨーク近代美術館にあるのですが、その廃墟から掘り起こした
ものなのか。

この絵の主人公のように自宅へ不自由な身でも戻っていく
姿は、未来に向けた人類へのメッセージでしょうか。

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