King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

『洗心講座』読了

2010年12月14日 23時18分40秒 | 読書
『洗心講座』は読む本がなくなって
人から借りていた本の中の一冊で、いわば読めと渡された本です。
まあ一種の強要のように感じましたが、どちらかというと挑戦の
ようにも感じたので最後まで読んでみました。


感想としては、高校時代の教師を思い出しました。

その先生と私の人生ではいくつかの接点がありましたが、
そんな身近な感じを受けてはいませんでした。

ただ、彼が教えた事は私にとって長年反発を生むもの
で、最近では解決したのですが、長年重石になっていたのです。

その先生が言うには、本を借りても返さなくていいというのです。

素直な私は、その先生の教えを守り、友達関係を少しぎくしゃく
させました。

しかし、私の中でその教えはやがて改正され、借りた物は
返すと修正され、本を借りても今ではちゃんと返します。

本は借りても返さなくてもいいというのは、この本の中
でも出てくるのです。

それが中国の思想から出てくるものではないと思いますが、
花と本は盗んでもいいと言っているのです。

もともとこの本は、著者がどこかでしゃべったものを本に
起こしたようなもので、発刊は9月ですが、内容はとても
古く現在の時代様式にも合わない事だらけです。

旧制高校の増設を批判したり、いつの時代の話かと発刊日
を調べる事が度々でした。

なぜこんな本が、今でも出版されるのか謎です。

多分講師として人気で、その人の講義録として、信者が
そばに置きたいと言うものなのでしょう。


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