八月に入り続いた危険な暑さも今日は雨模様で涼しい感じです。普通のブラジルやコロンビアの豆でさえ値上がりが激しく簡単には買えなくなってそれでもどうにか豆を仕入れることができ、今月のブレンドも売り出すことができました。今月のブレンドは『百夏』です。このように豆の値上がりが激しいと余計味と値段について考えさせられます。この味ならこの値段でも仕方ないとかこの味にしてこの値段とかそのアンバランスさやブランド化で完全にその整合性を失ってしまったものまでもはや日常に味わう欠かせない品でありながらぜいたく品でもあるのかという毎日味わうことのできる幸せというものまで危うくなるような現象です。一部に値段が高くてもかまわないという人たちが希少性や誤ったブランド化で高値に追いやったしまった豆たちと普通のブラジルとすべて一蓮托生で高くなっていいことはないのです。どうにか必要な豆を手当てできお求めやすい1000円以下の豆も仕入れることができ改めて思うのは、何か必要なヒストリーがないといけないということです。ただ今まで通りの値段でいつもの豆をというより自分のために特別に届いた豆というものが必要なのだということです。私には人と人とのつながりでやっと手に入れることができた豆たちを適切に焙煎してお届けする気持ちと今回の苦労して手に入れた豆もきっと満足いただける味であると感じますが、それが特別な出会いとかドラマチックな出会いとかに発展したり物語になればいいのですが。そんなこととは裏腹に今月のブレンドはこの早夏から続く夏シリーズの最後のブレンドで味は今まで以上にほっとするひとときを感じる奥行と深い香のブレンドでこの激しい夏を乗り切るのに必須のブレンドです。
あ楽しみに。
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