King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

『百万円と苦虫女』観た

2011年11月23日 11時03分46秒 | 映画
BSでやっていたのを観ました。

何と言っても蒼井優ですね。

この大人とも少女とも言えない時の若い女の
旬を撮ったという記念的な映画だと感じます。

全体的に痛い感じとか少女趣味に満ちていて
最後のシーンなんかもどう観るかでまるで映画の
価値が違うでしょう。

私は、ラストの来るわけ無いかというつぶやきに
自分の成長をにじませたところが秀逸だと
思いました。

同じカメラの移動と階段の上と下と同時系列と
思える視点移動なのに一方からはお互いが
見えないというのは人生を俯瞰しているかの
ようであり、最後のつぶやきでこれは彼女の
期待映像なのかと思わせるところが受け取る側
により見方が変わるという映画ならではの
手法です。

現実的に観れば、罰金刑の刑事罰とかいじめを
受けた弟の知略のなさとか世の中の切実な動き
とはかけ離れたものであり、もっと世の中では
色々な働きがけがあり、勝手に流れるなんて
優雅な事は出来ないのです。

誰もが全国をあても無くその場その場で少し働いて
さすらって行きたいという願望はあるのです。

強さが無いから出来ないのか、弱いから流れて
行くのか、そこには損だとか不効率とか成長とか
レベルアップとか生きる上での要素があるし、
何かを拒否した結果の流れ行く人生であり、
人々の愛の拒絶の姿のように感じます。

自分を探したくないからやっているというのが
そのままの表現かもしれません。

そんな痛々しい姿の若い女を愛さずにいられない
男たちと出会っては別れそんな人生を人は望んで
いるのかもしれません。

でもこんな映画が出来てしまうなんて現代日本人
の精神年齢が幼くなっているようにも感じます。
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ただのマンデリンじゃ

2011年11月23日 09時32分34秒 | 珈琲
吐く息が白くなってくると暖房の効いた部屋で
ほっとのんびりしたくなります。

そんなときに日本人好みのマンデリンがいいかと
今朝淹れたのはゴールドトップマンデリンです。

これは、うまずらとかリンドンとかトバコとか
色々あるブランド豆の中でもその最高位に君臨
する豆です。

皆さんがまんでりんに求めるものは何でしょう。

それはどこまでもマッ平らなのんびりとした
地平を行く感じではないでしょうか。

珈琲通は選ばないとか下品な臭いとか単純な
苦味とかそんな悪口と共に語られる一段下の
珈琲のような雰囲気もこのクラスの豆には
似合いません。

少し前なら安くて求め易い高級珈琲として、
マンデリンのブランド豆は重宝されていたことも
ありました。

しかし、このゴールドトップはこれもマンデリン
何ですかというほど肩透かしを食うような上品な
味わいです。

とにかくスムースにすっきりと咽喉になじみ珈琲の
香りに包まれて豊な時間を過ごせます。

マンデリンは見向きもしない向きにも振り返らせる
そんな実力者です。
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