諏訪藩主が墓参に出かける際に休憩所として使われた庭園が今も当時のまま保存されています
一時期お庭の一般公開をしていましたが、お庭が予想以上に荒らされて維持管理が大変なので
今は人目に触れることなくひっそりと静かに時を刻んでいます
現在、指月庵の所有である此の家の女主人は丹念に100種近い野草を育てておられます
クマガイソウが咲き揃ったと言うお知らせを頂き見せていただきに伺いました
枝垂れモミジと代々伝わる石燈籠の足元の2箇所に
200株近いクマガイソウの見事な開花が見られました
いづれの群生も塀のほうを見据えて平家の武将・熊谷直美よろしく
矢を入れた母袋を背負ってお庭を守っている様に私には見えました
★クマガイソウの蕾から開花の様子を以前紹介しています参考にご覧下さい
直ぐ隣にはカマナシアツモリソウも開花しています
土壌の手入れが行き届いて生育が難しいとされる礼文アツモリと思われる黄色い蕾も見られました
自然の中の生き生きとした野草が一番と何時も思っていますが
見事な江戸時代に策庭されたお庭に配された野草達は品格さえ讃えて実に見事に咲いています