管理人です。
私事なら、
この度、年度末をもちまして40年間勤めた郵便局を退職いたしますのでお知らせいたします。
40年間のうち、20年間を九州大学伊都キャンパスでの生物調査を実施し、
ニホンアカガエルとカスミサンショウウオの卵数調査を継続しました。
また、10年間でニホンイシガメ170個体の個体識別を行いましたが、
アライグマの出現等によりやむなく中止を余儀なくされました。
そこで、このたびアライグマ防除研究会を立ち上げました。
アライグマに関して調べているうちに、
希少な野生動物の食害以外に、
人獣共通感染症による人へのリスクが高まっていることに気がつきました。
特に、SFTSは西日本を中心として発生数が多く、
近年増加していることも判明しました。
アライグマの特徴として、
スニーカーであることと、旺盛な繁殖力が挙げられます。
福岡県内でみてみると、
12年で約46倍に増加しています。
また、もともとSFTSの多い県である、
宮崎・熊本・鹿児島へとアライグマが進出しております。
マダニを付けたアライグマが街にやってくる、
と警鐘を鳴らしても皆他人事として馬耳東風のありさま。
新年度より、
福岡県保健環境研究所がアライグマのリスク評価の研究を始めるそうです。
ワンヘルスの一環で、人獣共通感染症や絶滅危惧種への食害をリスクと捉え、
マッピングする計画だそうです。
私を雇用していただけるよう打診しております。
先日、淡水ガメ情報交換会で発表しましたが、
各地の報告でもアライグマの食害は顕在化しているにもかかわらず、
防除が追いついていない状況でした。
それこそ、淡水ガメの今後が懸念されます。
人、動物、環境の健康を一体として捉え、
分野横断的に課題を解決していく考え方が、
ワンヘルスのはずです。!