プカプカプク日記 ~Life is Trip~

週末の食べ歩きや国内・海外旅行記など
お出かけ日記を中心に気ままにお届けいたします 
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お家さん (上・下巻)

2011-01-14 | プクニの本棚
年末年始休みもこの前の3連休もおとなしくしていて、随分体調も良くなりました!
今まで動いたら夕方にはどっと疲れが出ていたのが、だいぶ普通どおりに
手術後1ヶ月以上経ったことだし、日にち薬が効いてきたってことですね。

さて、この休みの間にしていたことと言えば
とり溜めていた録画TVを見たことと、ゆっくり読書

読んだ中でも面白かったのは『お家さん』(上・下巻)玉岡かおる著/新潮社 です。

のれんのうしろですべてを動かした女。鈴木よねー
まぼろしの商社・鈴木商店のトップとして生きた女が、その手で守ったものは・・・。
激動の時代を描く感動の大河小説!
大正から昭和の初め、鈴木商店は日本一の年商を上げ、
ヨーロッパで一番名の知れた巨大商社だった。
扱う品は砂糖や樟脳、繊維から鉄鋼、船舶にいたるまで、何もかも。
その巨船の頂点に座したのはひとりの女子(おなご)だった。
妻でない、店員たちの将でもない。
働く者たちの拠り所たる「家」を構えた商家の女主人のみに許される
「お家さん」と呼ばれた鈴木よね。
彼女がたびたび口にした「商売人がやらねばならない、ほんまの意味の文明開化」とは・・・
読み出したら止まらない迫力の書下し長編。   ~上巻帯より

好景気に湧く神戸の港に、自らの名を冠した船を持った鈴木よね。
樟脳の木が茂る山を抱く台湾で、かなわぬ恋に身を焦がす娘・球喜。
製糖所、人造絹。船を造り、鉄と米を操り、戦時を迎えて大商いに挑む大番頭・金子直吉。
彼らのよりどころ鈴木商店は戦後不況、米騒動の焼討ちを乗り越え、
日の出はまだこれからのはずだった・・・。
人の世の巡り巡る運命が絡みあい、時代の激流に翻弄されて、
いま物語りが動き出すー。
波瀾の運命を生きた明治の女の一代記。      ~下巻帯より

いや~本当に読み出したら止まりませんでした!
一日で上巻と下巻の半分まで一気に読んでしまったし。
明治大正昭和と生きた主人公鈴木よねの一代記。
昭和2年に終焉を向かえた神戸に実在した「鈴木商店」。
旧日商岩井に引き継がれ、鈴木商店の流れをくむ企業に神戸製鋼、帝人、昭和産業、
太平洋セメント、サッポロ/アサヒビール、三井化学、日本製粉・・・などがある。
日本の礎を作ったといっても過言ではない大商社だった鈴木商店。
日本的な経営理念とその後の経営の近代化、人間の生き様などとても興味深く
よねによる播磨弁の語り口調が心地よい小説でした。

そして私欲のまったく無かった大番頭「金子直吉」の自伝にも興味が湧いてきて
読んでみたくなりました。

ぜひいずれドラマ化して欲しい本です。
勝手にキャストを考えてみると、
鈴木よね役は神戸ってことで、藤原紀香・・・いややっぱり浅野ゆう子かな。
球喜役は蒼井優か堀北真希なんてどうでしょう。
そして「チーと待て」の直どん役は香川照之!?
一年間ぐらいの見ごたえある大河ドラマにして欲しいですね。




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