墨汁日記

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スパイダーマン

2007-04-07 21:25:55 | 駄目
リンク: スパイダーマン(旧アニメ版).

 スパイダーマンはアメコミである。

 いわゆる『スパイダーマン』(Spider-Man)は、アメリカの『マーベル・コミック』が刊行しているアメコミである。あくまでコレが原作であり、ソレ以外のスパイダーマンは全てパチもんだ。
 同名の映画及びアニメや小説は多数あるが、コミック以外の作品は、全て設定とキャラを借りただけのパチもんである。

 そのシリーズ名である『スパイダーマン』は、主人公の名前そのまんまであり全く芸は無い。
 
 ところで、俺はスパイダーマンについてあまり詳しくない。
 なのに、スパイダーマンのコスチュームと独特の動きだけは、何故か見事に脳に焼き付いており、スパイダーマンを彼以外の他のヒーローと見間違える事は絶対に無い。
 
 スパイダーマンのコスチューム・デザインは非常に優れている。
 
 基本のデザインは、体にピッタリとフィットしたレオタードに覆面。
 コレを黒に塗りつぶせば、『仮面ライダー』に登場するショッカーの戦闘員(後期)や、『カリオストロの城』のカゲとさほど変わりはない。

 例えば、ショッカーの戦闘員からは、なんとなくモサッとしたマヌケな印象を受ける。
 だが、スパイダーマンにはソレが無い。
 非常に希有なデザインだ。
 スーパーマンから引き継いだ『アメリカン・ヒーロー』の伝統的カラー(赤と青)によってカラーリングされたボディにはほとんど隙がない。完璧と言って間違いない。

 だが、根本が、本来なら、悪役の下っ端のデザインなので、ヒーローとしての華がない。華が無い変わりに、スパイダーマンのデザインにはスピード感がある。

 ただ立っていて、様になるデザインではない。
 動かしてナンボのデザインだ。
 ココが普通のヒーローと違う。

 動いていて、カッコいいデザインがスパイダーマンなのだ。

 だから、四肢をすくめているポーズが様になる。
 四つん這いが似合うヒーローなんて彼だけだ。
 スーパーマンやバットマンが、四つん這いになっていたら、どうしたの具合でも悪いのと、つい聞きたくなる。

 彼は稀なヒーローだ。